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#3ゼロから公民連携にチャレンジ

去る2月8日、国土交通省の官民連携事業の現地視察および意見交換会「北陸、中部、近畿エリアPPP PFI推進勉強会(アウトプット編)に参加しました。
午前の現地視察は記事はこちらから

午後の部は
1.草津川跡地公園整備の座学
2.アニマート跡地賑わい空間整備事業の座学
3.グループでのディスカッション
4.個別相談
以上のプログラムで進行されました。

今回のnoteでは「草津川跡地公園整備」の講義内容をご紹介します。
「川の流れを 人の流れに」韻を踏んだサブタイトルから講義がはじまりました。

草津川跡地公園整備のプログラム

草津市は滋賀県南部、琵琶湖の南に位置しており自然豊かで、JR線で京都まで約20分、大阪まで約50分で乗り換え無しのアクセスの良さから通勤圏内となっており、人口増加し続けている自治体です。
なにより、官民連携を県下においてもいち早く取り入れ、自治体の官民連携のモデルケースとなってます。
今回の国交省の推進勉強会開催地に選定理由も納得ですね。

天井川でもあった旧草津川。
昭和39年、平成7年の大雨時には氾濫し水害をもたらし、治水により平成14年度に廃川となります。
平成21年に跡地活用を草津市が主体事業としたことを皮切りに平成23年度に「草津川跡地利用基本構想」か策定されました。

平成24年度 空間デザインワークショップ
      基本計画を策定
平成25年度 空間デザインワークショップ
      基本設計
      詳細設計・関係機関との調整
平成26年度 公園での市民活動についての
              ワークショップ
      工事着手
平成29年4月 供用開始

以上の流れでプロジェクトが進行し続けてます。進行し続けていると表現している訳は、複数年度に分けて区間整備が設定されており、現在進行形であるからです。

こちらの整備事業では、計画段階で市民や近隣地権者を交えてワークショップを行い計画立案から施工段階でも市民サークル活動や地元農業高校とともに連携し、公園を「育てる」というタッチポイントを積極的に設けたことは素晴らしいと感じております。

公園のエリアマップ

更には管理活動においても市民サークルお協働し、整備事業であるガーデンの魅力をまちへと波及させる拠点作り化、市民活動との連携など
行政主導ではなく市民と協働から主体的な利活用に昇華させているとのことです。

これって、「計画当初から想定していたのでしょうか?」と疑問に思うほど、行政と市民の関係性構築が身近になるように設計されている印象です。
なかなか草津市さん策士です。

そして、公園内の都市利用増進施設からの収益を原資にテナントとの連携した事業展開などにより、エリアマネジメント活動に充当しているそうです。

災害時への備えエリア

利活用されていない行政の不動産に価値を見出し、市民を巻き込んだ草津川の官民連携プロジェクトは、今後も官民連携でのパークPFIが計画されており、発展が非常に楽しみです。

次回は、アニマートの講義内容をご紹介します。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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