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第6回 土木作業員から建設会社のコンサルタントになった話 〜土木作業員編①〜

皆様、ご覧頂きありがとうございます!
建設会社のコンサルタントをしている鈴木戒です。建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」第6話です。
最近は、コロナが5類になったことを機に、週1回程度、新規事業開発の為にウェルビーイングなオフィスやPPP/PFIの事例を巡り、勉強中です。素敵な職場環境にただただ感動しております。オフィス巡りも並行しnoteにしたいと考えてます。

セールスフォース東京見学

土木会社入社初日

就職活動失敗、怪しいリフォーム会社を2日で辞め、地元に帰ったところからの話です。
父親の紹介で、海洋土木を得意とする土木会社のアルバイトとして働き始めます。

各現場へ8時前に到着のために、6時45分には出社となります。
土木会社へは自宅から40分かかる為、6時には自宅を出発しなければなりません。
朝に弱い私。最初の頃は辛かったです。

初日は自己紹介から始めます。
「はじめまして、鈴木戒といいます。よろしくお願いします!」

S常務
「おぉー〇〇さんの息子か。お父さんには世話になってるよ」
「親父さんは優秀だからな、戒君も優秀だろ」
など声をかけられ、なんだか分からないプレッシャーを受けます。

S常務「よし!じゃあ今日はあのピックに乗って」

私「ピックってなんですか?」
S常務「あー分からないか。あの青い車」

はい、これがダブルピックです。

いきなり、謎の言葉です。
取り敢えず、ピックとやらに乗って現場に向かいます。
同乗者は何人かいましたが、遠い昔の記憶の為、憶えてません。走ること30分、現場に着きます。

初現場

現場到着!
どこに連れてこられたかも分かりません。
気持ち的に地下送りのカイジです。
どうやら、坂道に道路を新設する現場の様です。
朝礼、ラジオ体操をして、それぞれの作業へ移ります。私当然、何をしていいか分かりません。

30代半の現場代理人に指示を仰ぎます。
この方の特徴は仁丹の匂いがするので以下ジンタン監督とします。
わたくし、「何をすれば良いでしょうか?」
ジンタン監督「じゃあのオペの手元をして。」
わたくし「分かりました!」

はい、実は分かっておりません。
またしても謎言葉です。
「オペ」と「手元」です。

「オペ」とはオペレーターの略で、バックホーなどの重機を運転する人の事
「手元」とは手伝いのことです。

取り敢えず指示通り、オペに人の所に行き、「手元」をしろと言われましたと、指示を仰ぎます。このオペの方、Hさんと言います。
Hさんは、無口でなかなか意図が読めません。この方の指示の基、作業開始です。

作業開始

私の役目は、道路の路床を作る作業です。
Hさんが4tダンプから砕石をバックホーで下ろし、地面にバケットから落とします。
落とした砕石を「均す」という作業です。

Hさんの指示は「均してくれ」というもので、素人の私には、「均す」という言葉が理解して出来ませんでした。
鋤簾を持って、適当に砕石を散らばせます。

これが鋤簾です。

えぇ、当然Hさん怒ります。笑
わたくし困惑します。完成系が見えてないから「均す」が分からないのです。
まぁそんなこんなで、こんなやりとりが午前続き、安息のお昼です。
お昼は母親が作った弁当を食べて、お昼寝です。そして午後も「均し」です。
まぁそんなこんなで、午後も終わり、ピックに乗って会社に帰り、日報をつけて、終わりです。

「んー、言葉がわからんのは、しんどいなー」なんて考えながら40分掛けて自宅に戻ります。
体力には自信がありましたが、気疲れによって疲労困憊です。
「これ毎日続くのか、大変だな」と感じつつも、働ける喜びがありました。アルバイト入社までの約二週間は完全にニートであり、なんだから社会から取り残されている感じがしてましたから、心は軽くなったことを憶えてます。

眠りにつき、一瞬にして、次の朝がやってきます。若い時の眠りの集中力は恐ろしいもの。ドラクエのBGM位の時間感覚で朝を迎えるのです。
そして、筋肉痛が全身を襲います。

こんな感じで1日目が終了です。

次回から、年の近い先輩が現れます。この先輩が土木作業の楽しさを教えてくれます。

では、また次回
最後までご覧頂きありがとうございます。

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