見出し画像

第3回 放火犯によって就活を棒に振った話②

皆様、ご覧頂きありがとうございます!
建設会社のコンサルタントをしている鈴木戒です。建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」の第三回、学生時代に就活に失敗した話です。

前回の放火犯によって就活を棒に振った話①で、惜しくも放火犯を取り逃したお話のつづきです。

救急搬送

わたくし、自力で救急車を呼び救急病院に搬送されます。
看護師さんに靴を脱がされてびっくり!
右足首がドス黒く、普段の2倍の太さに膨れ上がり、ただならぬ雰囲気を醸し出します。

ドクターから「恐らく靭帯切れてるね。手術した方が治りが早いよ」との判断から手術を決めます。
「入院は1週間後ね」
あれ?そのまま入院じゃないのね。と思いつつ

その日は、帰宅となります、、、怪我人の帰宅です。手術までの一週間アパートで過ごします。おしゃれな衣料品店に置いてきた、愛車カリーナはバイト先の先輩に運転していただきました。

一人暮らしでの怪我は不便であり、日常生活は常にケンケン。たまにバランスを崩して、怪我の右足が地面に着くと悶絶します。

遠くの親戚より、近くの他人とはよく言ったもの。
ありがたいことにバイト先の仲間や友人の助けがありに手術まで生活ができました。

そして手術のため1ヶ月間入院となります。手術当日
わたくし、手術台に半身麻酔で寝かされ、執刀医がいらっしゃいます。
ドクターの一言目

「あー君が放火犯を逃して怪我した子か笑」

という素敵一言から手術が開始されます。その後も「犯人どんなだった?」とか「何人いた?」など、とても手術中の会話とは思えない和やかな時間と共に、何人かの手術をしないドクターが「放火犯を逃して怪我をした子」を見学にいらっしゃっいました。

病院内でネタ化されていることを自覚しました。
無事手術は終わりましたが、入院中も看護師さんにも「犯人どんなだった」といじられ、道場の仲間からは「練習が嫌で自作自演では?」など人の好奇心と噂の恐ろしさと、入院生活の退屈さ感じた1ヶ月間でした。

犯人は?

放火されたオシャレな衣料品店、消防、警察からの
感謝状的なものは一切ありません( ´∀` )

ちなみに犯人は未だ捕まっていません!笑

わたくしが放火犯を取り逃したその日、市内で同様の放火が3件ほど発生していたらしいです。
恐らく、自販機内の現金窃盗目的では?
真相は闇の中です。
今となれば、その後の合コンのネタとなり、こうしてエピソードトークなっております。


就職活動再開

話を戻します。わたくしは、ただ入院費を自己負担した怪我人となりました。
退院したのは6月末、、、もちろん足は動きません。
松葉杖での就活は、遠方地への移動が難しく、上手くいきません。リハビリ期間は6ヶ月に及び、まともに歩ける様やったのは四学年の12月でした。

学生課の求人募集は殆どなく、2月にハローワークで就職先を探し始めます。
時はバブル崩壊後の不景気真っ只中。ロストジェネレーションと言われる就職氷河期です。

建設会社の求人が、ほぼ無い中、小さなリフォーム会社の求人を見つけます。早速、直接連絡(当時はハローワークのシステムを理解しておりませんでした。)
リフォーム会社との面接はサクサク進み内定を頂きます。
私にとっては地獄に降りた蜘蛛の糸の様に思えました。
その後、単位ギリギリで無事に卒業、そして入社します。

ロストジェネレーション。
そして、悪徳リフォーム業者が世の中を賑わせていた時代。

そうです。
わたくし
「怪しいリフォーム会社に就職してしまったのです」
この続きは来週の日曜日に公開します。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?