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第9回 土木作業員から建設会社のコンサルタントになった話 〜土地活用編①〜

皆様、ご覧頂きありがとうございます!
これまでの筆休めを取り返すつもりでnoteしてます。

建設会社のコンサルタントをしている鈴木戒です。建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」第9話です。今回より土地活用編がスタートします。現在のコンサルタントの礎となる会社のお話です。

最近は、株やNISAなど投資の認知度や必要性が高まりつつありますが、皆さん、土地活用又は資産活用という言葉を耳にしたことございますか?

耳馴染みあるCMは「土地活用なら東建コーポレーション」や「いい部屋ネット大東建託」でしょうか?両社とも土地活用の会社です。

じつは、土木作業員からの転職先は、地元の建設会社の土地活用部門でした。

店長との出会い

時を、土木作業員時代の企業面接会に戻します。面談の1社目は手応えがなく、2社目の建設会社の面談ブースに座っていたのは、スーツの中年男性2名。目の奥が怖いです。
「やばいブースに来てしまったな、、、」と
正直思いましたが、目の前に来て逃げる訳にはいかず、取り敢えず自己紹介をします。

詳細を書き綴りたいのですが、記憶も薄く、覚えている範囲にて
A「あんたー大船渡の何処だ?」
私「地ノ森です」
A「あんた、ガクちゃんの息子か?」
私「えっ?はい、そうです。」
A「あぁ〜ん、そうかそうか。今は何やっているだ?」
私「土木作業員です」
A「ウチに来たらなにがやりたい?」
私「現場監督になりたいです」
A「わかった。じゃあ〇〇日に正式な面接をするので、会社においで」
私「はい、ありがとうございます!」
といった形で、面接にこぎ着けました。

それにしても父親を「ちゃん」づけで呼ぶ人物。何者だ?疑問のまま帰宅します。

父親にAの事を聞くと、高校からの親友で建設会社の店長をしている事が判明。(以下店長)
店長の勤務する建設会社は、土木、住宅、そして土地活用が主力事業の会社。
その当時は土地活用の意味は分かっておりませんでした。

店長と工事長との面談

面接日は、土木作業後の午後6時からです。
緊張しつつ、面接される応接間に入室します。
そこに居たのは店長とひょろりとした男性。
着席を促され、着座し面談に入ります。

が、、、開口一番

店長「工事長、彼入社させるから」
私「え、、、」 
工事長「分かりました」
店長「戒くん、工事管理は住宅とマンションがあるけどどっちがいい?」
私「できれば、大きな建物が作りたいです」
店長「じゃあウチだな。資産活用で決まりだな、いつから来れる?」
私「はい、現職にも退職を伝えなければなりませんがアルバイトなので、1ヶ月後には大丈夫かと思います」
店長「わかった、総務に言っておくから」
私「ありがとうございます」
その後は雑談でしたが、田舎のネットワークパワー絶大でした。
とんとん拍子で就職決定となりました。

後日談

今でも、工事長とは連絡を取り合い昔話をします。
実は、私の面接日、部下の現場で現場事務所が強風により横倒しになるという事故が発生していました。(人的事故はありません)
工事長は、「社長に怒られるなぁー」なんて思いながら、社長室へ赴き、報告に行きました。
現場事務所の転倒をお詫びをしたら
社長「そんなことはどうでもいい!それよりもコイツ入社してさせるから!」
とわたしの履歴書を渡され、怒られず助かったそうです。
そんな社長と父親は出生地が同じ地区で、知り合いだったそうです。恐るべき、田舎ネットワークです。

完全な縁故での入社であり、結局縁故かよと思われるかもしれません。

しかし、人の縁とは不思議なもので、私のこれまでのキャリアは「縁」によって形成されています。昔の工事長やその当時の社員と20年経ってもやり取り出来ることも「縁」と感じております。
良い意味で、「縁」の数珠繋ぎで、主体性がなく流されて続ける、私のキャリアのスタートです。流れ続けて、転職が6社目です。
転職悩んでいる方、安心してください。意外と誰かが助けてくれます。

最後までご覧いただきありがとうございます。
次回は賃貸マンションの現場管理のお話です。

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