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第4回 怪しいリフォーム会社に入社した話①

皆様、ご覧頂きありがとうございます!
建設会社のコンサルタントをしている鈴木戒です。建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」の第四回、滑り込みで就職先を見つけたが、、、

初日午前

時は2003年。
ハローワークで見つけたリフォーム会社に入社します。
主要業務は個人・法人建物のリフォーム、規模は社長含め従業員5名程度の零細企業です。(資本金、売上など不明)
私は、営業採用され、業務は飛び込み訪問です。
出勤初日を迎えます。

出勤初日。
簡単な業務内容の説明から始まりました。
零細企業であり、教育制度はありません。
業務内容の説明も、なんだか若干怪しく。。。

社長「鈴木君。ウチは社員を大切にしている。良い仕事のインセンティブは利益の半分やってもいいと考えている。」

鈴木「そうなんですね。」

社長「だから頑張ってくれ!」

鈴木「はい!(利益の半分?あやしくね?)」

業務内容ではなく、報酬の話が5割でした。

社長「じゃ営業の練習しよう!夜からの訪問に備えて」

鈴木「はい!(夜?初日ですよ)」
元気な返事と反比例し、やる気が失われていきます。ここまでが初日の午前です。

初日午後

午後から飛び込み訪問のロールプレイ、営業の応酬話法の練習です。
「こんにちは!」
「お住まいでお困りごとはありませんか?」
などご指導いただきます。
そして美人事務員さん相手にロープレ開始。
そこで、わたくし、気づいてしまいました。

事務員さんの靴下に穴が空いていること。

気になってロープレに集中できません。
こんな美人の靴下に穴が、、、
目線はそこにしかいきません。
そんなこんなのロープレを2時間ほど実践。

15時、先輩社員のイケメンとおじさんが帰社し、休憩中にイケメンと雑談をします。

イケメン「鈴木君、なんでこの会社に入ったの?」

鈴木「いやー就職先が無くて。」 

イケメン「そうなんだね。入って早々こんなこと言うのも、なんだけど、俺転職しようと思っているのよ」

鈴木「なんでですか?」

イケメン「給料低いし、社長いい加減だし」

鈴木「えっ?良い仕事ならボーナス良いみたいな事いってましたよ。」

イケメン「あーうそうそ笑。俺1年勤めてるけどボーナスは殆どないよ。鈴木君もとっとと辞めた方が良いよ」

鈴木「マジすか。。。」

嫌な予感は的中です。
今で言うブラック企業確定です。(就職氷河期は比較的多かった)
その後、現場見学などを経て、17時から隣町の一般住宅の飛び込み訪問です。

17時から

隣町へ車1時間。着いた頃には、真っ暗です。
ここからはおじさんと同行です。
おじさん「鈴木君。見てごらん。あの家の雨樋が壊れているよね。狙い目だ」

鈴木「そうなんですね!」

元気な素ぶり、しかしやる気スイッチはオフです。

おじさん「ちょっと行ってくるよ」
と言い残し、おじさん飛び込み訪問です。 
ものの2分後に戻ってきます。
おじさん「だめだった」
これを20時まで繰り返されました。

帰社は、21時です。本日の成果ゼロです。
おじさん「明日から鈴木君も飛び込み訪問しよう。」
鈴木「はい!がんばります!(内心は「よし!辞めよう!)」

初日が終わりました。
憂鬱のまま、アパートに帰ります。
そして、2日目に事件が起こります。と言うか起します。

ご覧いただきありがとうございます。
次回は来週日曜日に更新します。

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