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【工場見学】食品工場建設コンサルタントがラコリーナを見学。

皆様、ご覧頂きありがとうございます!
建設会社のコンサルタントをしている鈴木戒です。普段建設業界を志す学生さんや転職希望の方にお贈りする「土木作業員から建設コンサルタントになった話」をnoteしています。

普段は食品事業者さんの工場建設を建設会社との間に入り、設計や運営のコンサルタントもしており、二足の草鞋を履いてます。今回は番外編として滋賀県近江八幡市にあります。たねやさんのラコリーナの見学レポートをnoteします。

外観

ラコリーナが増築され、売り場やレストラン棟が拡充されました。
時間の関係上バームクーヘン売り場しか見学できませんでした。

入口直ぐのバームクーヘン売り場

入口直ぐは、バームクーヘン売り場です。
売り場は、バームクーヘンの円を模した棚やショーケースに商品やサンプルが並んでます。
 写真はお客様が写っていないタイミングを狙いましたが、わたくしの見学日は平日水曜日の午後2時ごろ。とてもたくさんの来場者がおられ、賑わっておりました。

売り場を2階から撮影

あえて鉄骨もサビさせ、外観の自然と一体感が出ております。2階からの撮影では、賑わいが分かりますね。
売り場からは、バームクーヘンの製造工程が見えます。

バームクーヘンを焼く作業員

売り場正面はガラスがRになっており、バームクーヘンを焼く作業室が見学出来ます。
店舗と比較して、作業室の床レベルが若干低く、見学しやすいです。
作業室は防汚性、防水性のある床、壁の素材となっており、衛生的な空間ですね。
オープンから放熱は、天蓋内の換気口により、室内の温度上昇を最小限としつつ、スポットクーラーでスタッフの環境にも配慮されてます。

スタッフの方から会釈

その様な、働きやすい環境なのか、教育も行き届いており、作業中のスタッフさんと目が合い会釈を頂きました。作業中に恐縮です。

2階の見学通路への階段

2階の見学通路を見つけたので上がります。

壁にパッケージ

階段を上がると、右手側に色とりどりの壁が現れます。箱の正体は、バームクーヘンのパッケージです。恐らく過去にパッケージデザインをアートとして、壁面に飾っているものと思われます。キティーちゃんや阪神タイガースのデザインもありました。その奥に進むと

オープン

バームクーヘンオープン一号機が展示されてます。たねやさんのレガシーを感じますね。

ババーンと壁面にメッセージ。
次のステージへ!
インパクト大です。

カット作業

その先に進むと、右手側に焼き上がったバームクーヘンをカットする工程です。2階から作業見学ができます。

わたくし、食品工場建設に多く携わりましたが、お客様への提案で断念するのが、2階からの見学通路です。

なぜなら、コストが掛かるのです。
建築のイニシャルコストはもちろんのこと、空間こ体積と空調機の大きさが比例し、それに伴い電気代のランニングコストも大きくなります。

たねやさんの集客力、エンターテイメントの価値を考えたら、コストは二の次でも問題なさそうです。

包装作業

バームクーヘンがカットされ包装作業が機械で行われております。

物が整然としておりますね。
標準作業手順や衛生標準作業手順がしっかりされていることが予想されます。
ランドスケープは草木や池があり、虫が発生する要因はあるものの、建物のハードで製造エリアの動線分離にて、虫の誘引を防いでいる配置かなと想像します。
また、来場者エリアと原料、製品入出荷動線も分かていることで、安全的かつ衛生的ですね。

2階の見学を終えて、階段を下るとバームクーヘン売り場に戻ってきます。

まとめ
食品衛生を建物のハード面、運用のソフト面でバランスよく管理されておられ、さらにはエンタメ性とスタッフの方のホスピタリティも素晴らしい、良いところだらけです。

年間300万人が訪れる工場の素晴らしさを体感しました。

関西にお越しの際には、是非見学をオススメします。一見の価値は十分あります。

また、面白い企業様を見学したらnoteします。最後までお読み頂きありがとうございます!

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