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数字で見る折りたたみ北京【読書感想文】

中国のSFはおもしろいと4,5年前に言われ、やっと読みました。当時三体も流行ったけど、まだ読めてない。。。折りたたみ北京はSFの短編集です。

もくじ

今回は、折りたたみ北京の中の”折りたたみ北京”の感想文です。うまく情景が浮かびきっていませんが、ちょっと数字を追っていきます。(なんで?)

この物語は北京が舞台で、人々は2日を3交代で回しているようです。
第一スペースに住んでいる人は6時ー6時(24時間)500万人
第二スペースに住んでいる人は6時ー22時(16時間)2500万人
第三スペースに住んでいる人は22時-22-6時(8時間)5000万人
上記の時間帯は地上に出て生活をして、他の時間帯は、町ごと地下に沈んで、みんな催眠ガスで寝るようです。基本的にスペースの行き来はできなさそうです。

ここで2022年の北京の人口を確認すると、約2000万人(wikipediaより)でした。ってことは、現在の4倍の人口が北京に住んでいてキャパオーバーなので、人間を立体駐車場のように、詰め込んでいるようです。
現在、中国では戸籍が2種類あって都市戸籍が暮らしやすいと聞いています。この都市戸籍を求めて北京に行って、かつ北京が受け入れたということですかね。

給与の話が出てきます。(半日x2x4週=8にしています)
第一スペースに住んでいる人の給与は80万元/月
第二スペースに住んでいる人の給与は10万元/月
第三スペースに住んでいる人の給与は1万元/月

今は1元=20円なので、
第一スペースに住んでいる人の給与は1600万円/月
第二スペースに住んでいる人の給与は200万円/月
第三スペースに住んでいる人の給与は20万円/月

失業者を出さないために、自動化を進めない、というような記載が最後のほうにあります。もう1つ、仕事をしてない時間を減らす→第三スペースの人の活動時間は8時間。フィリップス曲線って言葉もあったり。とても興味深い。中国は最先端のSFが書けるのかな?そういう環境なのか?(日本も似たもんだと思うけど、人民は反抗する心すら持ち合わせていない)

中国の友人に会いに行きたいのに、ビザは必要だし、私の記憶は1元=13円なので、円安すぎる。。。理由なく逮捕される可能性もあるし、現金が使いづらいらしいので、もう中国にはいけないかも。。。あぁ…残念



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