地下鉄車内で今を知る

朝、いつもの時刻に家を出て、いつものように地下鉄駅に向かい、いつもの地下鉄に乗ります。
そのときに感じることがあります。

「混んでるなあ・・・」

はい、ラッシュ時だから混んでいるのは当たり前です。当たり前ですが、夏の時期と比べると朝の時間帯の利用者が増えた感じがします。いや、感じではなく、間違いなく増えています。それは、入線時の車内の様子からわかります。

夏の時期は、座席はほぼ埋まっている一方で、立って吊革につかまっている人は1人か2人程度です。でも、今日も昨日も一昨日も、吊革につかまっている人は10人以上いました。おかげで、自分は立っている人の間にそそくさと割って入り、空いている吊革を見つけてつかまることになっています。
そして、途中駅でまた乗車があります。そうすると、ドア付近に立っている人は奥へずれないといけなくなります。夏の時期はドア付近からあまりずれなくてもよかったのに、今日も昨日も一昨日もドアとドアの間の吊革が並んでいる部分まで入ってくる人が増えました。自分はドアとドアの間の吊革につかまっているので、夏の時期は誰かと背中合わせにならずに済んだのが、今日も知らない女性と背中合わせになりました。
そんな、知らない誰かと背中合わせになる状態で中心部まで運ばれ、中心部で一気に“ドドドドドドドドド”と降りていくわけです。

2022年撮影

夏の時期と比べて混むようになった理由は、正直わかりません。わからないものの、気温が下がったことで自転車やバイクを利用していた人が地下鉄に切り替えることは“あるある”な話なので、混むようになった一因なのは間違いないでしょう。
あと、ひょっとしたら、テレワークだった人がまた出社し始めたのかもしれません。実際、ネクタイを締めたスーツ姿の男性もそれなりに見かけています。

だから、自分は何も変わらない・何も変えていないのに、地下鉄の車内からは季節の移ろいや社会情勢の変化を敏感に反映していることを如実に感じるわけです。
あ、それでいけば、車内の広告も隙間だらけだし、出ている広告も同じ企業が何度も出していたりするから、もうかっているところ・そうではないところも、なんとなくわかってしまいます。なので、地下鉄車内で今のニッポンが映し出されているといっても過言では・・・過言ですね。失礼しました。

なお、知らない誰かと背中合わせになるくらい混むようになったといっても、自分の中では「余裕」です。なにしろ、同じ時間での東京のラッシュを10年ほど体感すれば、身動きができるだけラクなものです。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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