寸止めと直前の目覚め

夕方6時半、仕事を終えてさっぽろ駅から地下鉄に乗車。空席がなかったのでつり革につかまって立っていたのですが、次の駅では目の前の席に座っていた人が降りたため、自分は入れ替わりで座りました。同時に隣の席に座っていた人も降りたため、そこにも30代と思われる女性が座りました。この女性も自分と同じさっぽろ駅から乗ってきています。
ラッシュ時でやや込み合う車内ですが、発車してしまえば聞こえるのは走行音のみで、いたって静か。加減速で多少の変調はあれど、床下から聞こえるインバータ音も極めて単調。こういう状態のほうが眠気を誘われるわけですが、乗車時間10分と短い自分は眠気があっても絶対に寝ない自信があります(すすきのからの帰路も含む)。今日も着席中は当然のごとく起きていました。

しかし、隣の女性はいきなりコックリコックリ・・・。
そして・・・自分の肩に頭が当たりそうなところで降り戻され・・・、
今度は・・・頭が前へもたげたところで後ろへ戻され・・・、

危ないと思った寸前で止まるという動き(頭だけ)を繰り返すのでした。そんな“寸止め”を無意識にやっていることに、人体ってうまくできているようだとちょっと思いました。
さらにいえば、女性は自分と同じ駅で降りたのですが、駅に到着する直前までコックリコックリとしていたのに、減速して停車してドアが開くや「ハッ」と目が覚めて弾かれるように立ち上がり、自分よりも先に降りていきました。

下車駅をわかっていて、直前に目が覚める。

そういう行動ができるということは、列車内で眠くなっても脳は眠っていないような気がして、条件反射の一種なのか、深層心理の一種なのか、いずれにせよ人間の不思議というか奥深さみたいなのを隣の女性の行動で感じました。
それとともに、自分と同じ乗車区間でありながら、かたや寝ない、こなた寝る、この違いも一興をそそられました。

ちなみに、自分は1時間以上の乗車時間だったら寝てしまうことがあります。でも、その時間は10分程度で長くはありません。夜行バスで長距離移動をしたことはありますが、そのときもあまり眠れなかった記憶があります。だから車内では眠れない体質なのかもしれません。そう考えると、海外旅行などで機内で寝ることは無理かもしれませんな。
(そんな長距離の海外旅行の経験はないし今後もなさそうだけど)


(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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