群集心理

朝、いつもの時刻に家を出て、いつものように地下鉄駅に向かい、いつものように地下鉄を待っていたときのこと。

写真はイメージです

土日祝の地下鉄は約6分間隔です。自分が改札を抜けてホームに下りたときは先行する地下鉄の発車直後で、待っている人は自分を含めても数人と少ない状況でした。なので、いつもの乗車位置では一番前に立って、次の地下鉄が到着するまでの約5分間を待っていました。そのとき、乗車位置に立っていたのは自分1人でした。

その5分間、利用客がぽつぽつとホームにやってきます。といっても、平日と比べればはるかに少なく、誰も並ばないままの乗車位置もあります。自分が立っている乗車位置も、自分以外に並ぶ人はしばらくいませんでした。
ところが、時間が経つと不思議なことに

自分の後ろに列ができました。

一つの乗車位置にはホームドアを挟んで2列・2列と、合計4列で並ぶようにホームにマーキングがされています。だから、何も自分の後ろではなく横に並んでも問題ないのです。しかし、今朝は自分の左右に並ぶ人がいない一方で、自分の後ろには1人・2人・3人と列ができたのです。
自分の後ろには列ができた半面、相変わらず

誰も並ばない乗車位置もそのままあり

ホーム上で人密度が大きく異なっていました。で、自分は密度が濃いほうになっていたわけ。
最初はそうではなかったのに、数分間で自分の後ろにだけ列ができたことに、自分は

“何かの心理的行動かしらん”

と内心考えながら、地下鉄を待っていました。
同じ大きさのドアが等間隔で並んでいるから、どこの乗車位置に立っても問題ないのに、先に人が立っていると“ここなら安心だ”という心理が働いて、自分横ではなく後ろに並んだのかもしれないと、乗車後にあれこれ考えてしまいました。
帰宅してググってみたら、どうやらこの現象を

『群集心理』

というらしいとわかりました。誰もいないところにポツンと立つより、誰かいるほうが良いということのようです。
自分のすぐ後ろに並んだのは女性でした。女性からしたら、誰もいないところより誰かの後ろについたほうが安心したのかもしれません。それはたぶん、この自分の包容力に惹かれ(以下、強制終了)。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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