待つか 歩くか

朝、いつもの時刻に家を出て、いつものように地下鉄駅に向かい、いつもの時刻にやってきた地下鉄に乗り、いつものように中心部に向けて走っていました。
中心部の駅に着き、ホームでは自動放送が「発車します。ご注意ください」と流れたので、ホームと地下鉄のドアが同時に閉まると思っていたら、

ドアは閉まらず、発車しません。

ホームからも、運転手からも、何も案内がないまま、1分・・・2分・・・3分・・・。発車抑止がかかるような事態が起こったということはピンときたものの、それが何かはわかりません。
やがて、ホームを走る駅員が1人、また1人、自分が乗った車両の前を横切り、ホーム端の前のほうへ向かっていきました。また、ホームで乗車せずに待っている人も、駅員の動きにつられて視線が前のほうへ行っていました。そしてようやく、ホームから案内放送が、やや遅れて車内にも運転手から案内放送が聞こえました。内容は一緒です。

「旅客対応を行ったため、発車が遅れています」

どんな対応なのかはともかく、発車できないような行動をする旅客(こういう場合「旅客」という表現は適切ではない気がするが)がいたということはわかりました。
そうなると、自分が取るべきことは

発車を待つか、降りて歩くか

の判断です。幸いなことに、停車しているのは下車駅の一つ手前で、歩いても7~8分で会社のあるビルにはたどり着けます。ただ、運転を再開したら地下鉄に乗っているほうが早く着くのは自明なので、タイムリミットとするタイミングを頭の中で考え出しました。ある種の『はじきの計算』ですね。
そこで出たタイムリミットは、8時30分としました。つまり、

8時30分に発車しないなら降りて歩く

ことにしました。
そういう判断を決めて発車を待っていたら、ホームから女性のわめくような声が一度聞こえたあと、運転手が「お待たせいたしました。発車します」と車内放送を行い、ホームと車両のドアが閉まって、8時27分に発車しました。なので、

歩かずに済みました。

それから、速度が上がっている状態だったので一瞬しかわかりませんが、ホームで駅員2人に挟まれる格好で人がいた様子が見えました。その人が発車を遮るような行動をしたのでしょう。どんな行動をしたのかはわかりませんけど、まあ、ロクでもないことをしたと思われます。
今回は大したことにならなかったので、帰宅してからこの件でのつぶやきを検索しても2件だけでした。もちろん、ニュースにもなっていません。

ヲタ的には原因が気になるところですが、大したことにならなかったことを素直に喜ぶことにします。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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