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つんのめる

夕方、仕事を終えていつものように地下鉄に乗っていたときのこと。
自分は空席を見つけて座っていました。なので、インバータの変調音床下から聞こえて加速するときも、駅に停車するときに「ブ~ン」という全電気ブレーキの音がするときも、慣性の法則で身体が前や後ろへ引っ張られることは、座っているから基本的に起こりえません。
が、今日は座っていたのに慣性の法則を感じました。

自宅最寄り駅ではなく途中駅に停車する直前でした。
駅が近づいたので減速し始めたのですが、体感でブレーキの利きがいつもより弱い気がしました。そして次の瞬間・・・

ガックン!と、つんのめるように停車

したのでした。そのとき、自分は座っていたのにかかわらず、慣性の法則で上半身が前へ軽く振られました。
運転手がブレーキ操作を間違えたのか、ATC(※)が働いて強制的にブレーキがかかったのかは、わかりません。わからないけれど、いつもと違う挙動に

心の中で「へたくそ」と思ってしまいました。

地下鉄は惰性で2秒ほど動いて停車。次に自分が気になったのが、ドアが開くのかどうかということ。ホームにドアが取り付けられてからは、停車位置に大きな誤差は許されなくなっています。だから、いつもと違う挙動とブレーキ操作で停車位置がずれてしまったのではないか?と思ったのです。
実際には何事もなかったかのようにホームのドアは開き、その駅での乗り降りは滞りなく行われ、何事もなかったかのようにドアは閉まり、発車したのでした。その後の自宅最寄り駅までは、つんのめるようなブレーキ操作はありませんでした。

帰宅してふと気になったのが
「停車位置が大きくずれたらどうするのだろう?」
ということ。後続の地下鉄がすぐに来るから、きっとたぶん、そのままドアは開かずに次の駅まで進むことになるんだろう・・・と頭の中では考えつつも、別な手段があるかもしれないとも思っています。
といっても、体験したくはないけどね。


※自動列車制御装置


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