システム部は間接部門ではない!

システム部は間接部門ではない!
(※最初に間接部門の方を蔑む意図は一切ありません。)

◆前置き
会社には直接部門と間接部門がある。
直接部門は売上に直接関わっている部門。
例えば製品を作っている部署、サービスを提供している部署、営業している部署だ。
いわば表舞台の部署だ。

間接部門は社内の経理、総務、人事、研修をしている部署だ。
裏方の作業になるかもしれない。

力関係は直接部門の方が強い。
直接部門は自分達が会社の売上に貢献しているという自負があるためだ。

この前、TVCMで、この直接部門と間接部門の人間関係を露骨に演出したCMがあった。
https://www.youtube.com/watch?v=a7TsONCGTuY
30秒~

上記の演出はどうかと思うが、、このような事は実際に起きているのであろう。
もちろん全ての会社ではないと思うが。

◆本題
で、前置きが長くなりましたが本題です。
システム部は直接部門でしょうか?間接部門でしょうか?

IT系以外の会社の場合、間接部門になります。
例えば、銀行の場合、システム部は間接部門であり、実際に各支店にいる人間が直接部門になります。

そして、銀行でも、昔は直接部門がシステム部を軽視する傾向がありました。

しかし、みずほ銀行のトラブル、フィンテック、DXの流れもあり、近年はシステム部のポジションがだいぶ上がったといえます。

昨今ではそのシステム部も内製化を進め、自分達でシステム作りをする傾向にあります。

それは意思決定からシステム反映を低コスト、短時間で実現するためです。
実際のシステム作りをIT会社に外注すると時間とコストがとてもかかります。

特に銀行、保険でいえば、顧客の販売チャネルが「店舗窓口、訪問販売⇒WEBページ⇒スマートフォンアプリ」と物凄いスピードで変化しており、銀行システムの開発スピード向上が求められています。

直接部門(営業企画)⇒間接部門(システム部)⇒IT会社というスピード感で、やっていてはとても、今の金融サービスの競争には勝てないからです。だらだらとやっていては、GAFAMに金融分野も奪われるでしょう。

また、さらなる逆風として、銀行は今までは給与口座を起点に金融サービスを展開してきましたが、今後はデジタル給与払いが解禁されます。

給与がXXXXPayに直接、チャージされます。
今後は各スマホ決済サービスが決済アプリを起点に送金、保険、ECサイトとプラットフォームの立場を獲得に躍起になっていくでしょう。

銀行は預金に0.001%の金利しかつけませんが、スマホ決済サービスは0.5%以上はつけます。
スマホ決済サービス側に預金(ポイントチャージ)する人は、増えていくでしょう。

銀行は厳しい状況になっていきますが、そのためにはシステム部は決して間接部門ではく、サービスの企画・構築・運営を担う事が求められていく事でしょう。

銀行以外の業種でもシステム部をいつまでも、間接部門扱いにしている会社は淘汰されていくでしょう。


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