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体験したGame Designを早速試してみた話

デザインゲームワークショップ

ワークショップで用意された資料やペンなどの写真

GW10連休最終日、5月6日(月・祝)に第6回 Xデザインフォーラムが開催され参加してきた。

午前午後と全スケジュールに参加し一日中刺激的なフォーラムで大満足だったのだが、特に午前中のワークショップがたった2時間で行われたとは思えないぐらい、とてもおもしろく興味深いものだった。

詳しくは東海大学 富田先生のブログを参照していただければ良いと思うのだが、あまりに良いワークショップだったので、次の火曜日には順繰りに回ってくる課のミーティング内でなにか役に立つことを共有する時間30分を使って、デザインワークショップの内容を紹介しつつ、課のメンバーと一緒にデザインワークショップを試してみた。

  これからのデザインスキルのためのワークショップ担当:上平崇仁(専修大学)、富田誠 (東海大学)、安武 伸朗(常葉大学)ファシリテーター:脇坂善則(日産)、木村 博之(TUBE GRAPHICS)、小池星多(東京都市大学)、佐藤啓一郎(フィラメント)

デザインゲームとはなにか

このワークショップの真髄は、複雑化したデザイン対象領域を、多様なマッピングメソッドを用いて多様な人々の参加を促し、合意形成を円滑にする。さらにデザインゲームには勝ち負けがなく、みんなが勝ち、誰もが参加可能で初心者に優しいものとして、デザイン上の意思決定の過程を体験できるという方法を指す。

これにより、人々が目標や目的などに向かって、意思決定していく遊戯的なしかけとすることで、参加者全員が納得できるようなものになるという。

デザイナーには組織内の異なる部署間において、共通言語を作り出し、コミュニケーションを円滑化させる能力がある
(安西洋之、八重樫文 2017)
サービスデザインの特徴として、既存のサービスの評価分析や新規サービスの草案のための多様な視覚的記述表現を用いること、またそれらの記述表現を用いて様々なステークホルダーとのコミュニケーションや合意形成を促進する手法を開発している点があげられる
(武山政直 2012 サービスデザインと視覚化の技法、慶應義塾大学日吉紀要 社会学, 23)

(デザインゲームのパワポより抜粋)

デザインゲームをやってみよう

課のミーティングでは時間もなかったので、概要をざっとさらったところでMapping Hoursと名付けられたこのゲームメイキングに、早速取り組んでみることにした。

設定は以下の通りである。実際のデザインゲームでは紙のカードや単語帳を使い実際に手を動かしつつ意見を出し合っていたが、うちの課は大阪本社に2名、東京支社に3名在籍している遠隔会議のため、今回はMURALという、オンラインで使える付箋ボードのようなものを利用した。

架空の設定

皆さんはXデザイン社で働くチームメンバーです。
Xデザイン社は社訓の1つに合宿参加があるため
月に何回も合宿にいきます。

しかしそこで何をするかは
いつもY先生やA先生が決めてしまいます。
結果、社員は合宿の意味を見いだせなくなりました。

メンバーが必要だと思う合宿プランを
検討するためのゲームを1時間ぐらいでサクッと作ることになりました。
ということで今日は
「合宿で何をするか」
を検討するために
簡単なカードゲームを完成させましょう


ゲームデザインのステップ

1. 目標カードを作る
2. 具体的な合宿のアクティビティを考える
3.  マッピングボードを作る
4. (余力があれば)楽しい対話を促すゲーム的な仕掛けを加える

ということで、やってみたのがこちら。

実際に行ったデザインゲームのスクリーンショット

(一番左が目標カードの作成ボード、真ん中が目標カードをより具体化するためのアクティビティボード、右端が属性を分けるためのグリッド図)

残念ながら課の定例ミーティングでは時間が足りなくてマッピングボードをを作るまでには至らなかったが、一緒に課題の洗い出しを行う行為は課題の共有と周知、そして解決へのステップのよい足がかりになるなと思った。というか、ワークショップの良いところは「この人こんなアイデア持ってるの?」というような新しい発見ができることのような気がする。

マッピングボードも作りきれなかったためもちろんゲーム的な要素を加えることもできなかったのだが、実際のワークショップでは

・具体化した目標カードをババ抜きのようにしてしてみる
・マップ化したカードごとに丸く張り合わせてサイコロを作る
・全く正反対の目標カードを一緒の縛りにしてやってみる(例:音楽フェスで百人一首する…)

などなど、様々なゲーム要素の追加や提案もあり、なかには「こんなドレスコードは実現不可能すぎる!」みたいなお題になったりと、ゲーム要素を取り入れ独自のルールを設けることで面白い結果を生み出していた。

ゲームデザイン中の写真1

ゲームデザイン中の写真2

(ワークショップ当日の目標カードと具体化したカード。チームで選んだ課題がよくなかったのか話がうまく広がらなかったのが悔やまれる)

さいごに

問題解決法としてのデザインゲームの作成はとても実のあるもので、こういう解決方法というか対話の方法がありますよと社内に共有できたのは良かった。

私自身のファシリテーション力のなさもあるが、やはり2時間のワークショップを30分でやるのは無理がありすぎたので、例えばランチミーティングの時間なんかを使う…など、もう一度テーマやアプローチを変えて、もう少し自分たちごととして解決や対話ができるようにトライしてみたいと思った。

ちなみに午後の話は同僚が書いてくれたこちらが詳しい。


余談ですが

午後のプログラムも内容盛りだくさんで勉強になったが、個人的には思っていた以上にパネル発表が面白くて、今すぐサービスインできそうなアプリを提案していたチームの方とかなり盛り上がった。こういうところで集まった人が仲間になって新しいプロダクトが生まれることもありそうだなとワクワクした。

毎年Xデザインフォーラムは開催されていると思うので、来年もGW最終日に参加できたらいいなと思う。

YahooJapanさんのエントランス写真。けんさくくんとえんじんくんというキャラの大きい模型がある

(会場となっていたYahooさんのキャラクターのネーミングに、改めて安直だけど嫌いじゃない…となるなど)

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五反田 目黒川沿いのフェンリルで働くUIデザイナー。最近は勝手にユニバーサルデザインエバンジェリストを名乗っている。気づけば紙モノのデザイナーから始まりもうすぐキャリアが20年。コーヒー好きが講じて挽きたてコーヒーを飲めるよう会社のデスクにカフェ設備を自費で整えてしまった凝り性。
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