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2023年3月の記事一覧

0886:KAC2023第7回エントリー作品「光に憧れて」創作ノート

0886:KAC2023第7回エントリー作品「光に憧れて」創作ノート

最終回のお題は「いいわけ」。昼間はあれこれ活動しながら頭を悩ませる。平仮名四文字からどのような意味を汲んでも良いので、まずは「言い訳」以外を考える。息子と話をしていて「ご飯を分け合って「飯い分け」とか?」という案が。あ、それ良さそう。でも結局「言い訳」に落ち着いた。

ただ、シリーズ「松映物語」の最終回でもあるから、これまでの〆としての位置づけも欲しい。泥蓮洞を探し求めるけど出会えない人物にするか

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0885:KAC2023第6回エントリー作品「溺れる心」創作ノート

0885:KAC2023第6回エントリー作品「溺れる心」創作ノート

競作企画KAC2023は、毎回異なる「お題」が出る。今回は「アンラッキー7」……えーと。第3回の「ぐちゃぐちゃ」も戸惑ったけど、あれは「ぐっちゃん」という登場人物でしのいだ。今回はどうするかなあ。

私は全7回をシリーズ「松映物語」という連作仕立てにしようとここまで来た。777字縛り、舞台は松映(モデルは松江)、小泉八雲と思しき主人が営む幻の古書店・泥蓮洞を絡める、できるだけ出題初日に出稿(つまり

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0882:KAC2023第5回エントリー作品「美と陶酔」創作ノート

0882:KAC2023第5回エントリー作品「美と陶酔」創作ノート

今回のお題は「筋肉」。777字縛りで古書肆泥蓮洞が登場する即興幻想掌編小説・シリーズ「松映物語」も5話目になる。以下、創作過程の覚え書き。

筋肉かあ。なんか筋肉にうっとり陶酔する様子を描写したいな。生々しいエロは避けたいし、うーん。彫刻を彫る女性の話にするか。

シリーズは小泉八雲(泥蓮洞主人のモデル)と絡めたい。彼は焼津で水泳したり鍛錬してたイメージがあるな。調べて見ると小泉八雲記念館に彼が筋

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0880:KAC2023第4回エントリー作品「夜を歩く。最後の夜を。」創作ノート

0880:KAC2023第4回エントリー作品「夜を歩く。最後の夜を。」創作ノート

親の手術は午前中に無事終わった。完全看護で入院時・手術時・退院時を除いて面会禁止のため、午後は家業に勤しんだ後、本日出題のKAC2023第4回に挑む。

今回のお題は「深夜の散歩で起きた出来事」。いつものように「シリーズ松映物語」として古書肆泥蓮洞と絡む777字縛りの幻想即興掌編として頭を巡らせる。最初に考えたのは小泉八雲「むじな」(のっぺらぼうの話)をなぞるホラーテイスト、しかし夜の松映を歩く描

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0878:KAC2023第3回エントリー作品「やわらかいもの」創作ノート

0878:KAC2023第3回エントリー作品「やわらかいもの」創作ノート

 KAC2023エントリー作品は、第1回「泥蓮洞主人の横顔」(お題「本屋」)、第2回「送る日」(お題「ぬいぐるみ」)まで書いた時点で、「シリーズ松映物語」として古書肆泥蓮洞と絡む777字縛りの幻想短編と決めた。かつ、可能な限り出題当日のうちに公開にこぎ着ける、言い換えれば数時間で完成させる即興小説だ。

https://kakuyomu.jp/works/16817330653875466274

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0876:KAC2023第2回エントリー作品「送る日」創作ノート

0876:KAC2023第2回エントリー作品「送る日」創作ノート

KAC2023、半月の間に提示される7つのお題に即した小説競作企画にエントリーすることは以前に記事にした。

第1回のお題「本屋」に対し「泥蓮洞主人の横顔」を書いた時点で、今後の方針を次のように仮決めした。「7回全てにエントリーを目指す」「敢えて最小文字数777字縛り」「さくっと書き上げて、できるだけ出題当日に公表する」「可能なら連作となるよう作品間の結びつきを作る」というものだ。「目指す」「敢え

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