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#49 ホルンでノンプレス装置を使って柔軟な唇を養います♪

あけましておめでとうございます。
昨年12月が忙しすぎて、ちょっとホルンnoteの執筆が空いてしまいました。また書きはじめていきますのでよろしくお願いします。

今日のトピックスは「ノンプレス装置」。
ノンプレッサーとも言う器具で、唇をいろんな意味で鍛えるものです。
とは言っても、この器具を知っている方はあまり居ないと思いますので、まずは写真を見てください。

この金属の器具を、ホルンとマウスピースの間に装着します。ちなみにこれを付けると管が長くなるので、チューニングは適切に調節してください。

この器具は、吹くときにマウスピースを押し付けて圧力を掛けると、器具内のバネが支えきれなくなったところで、器具の途中からプシューと息が抜けて音が出なくなる仕組みになっています。
なので、できるだけ圧力を掛けないで吹くための手助けになる(=ノンプレス)という器具です。

バネの強さは、器具の軸部分がネジになっていてそこを回すと変えることができます。最初は硬めから始めたほうが良いでしょう。

このノンプレス装置、わたくしは10年以上もずっと使っていて、自分のホルンの基本の吹き方や、良い音色を支えるために欠かせないものになっています。

この器具を使ってホルンを吹くとどうなるか。
低音域は普通に吹けると思います。だんだん高音域に上がっていくと、どこかでプシューと息が抜けると思います。この感触をまず体験しましょう。

その後、プシューと息が抜けた音を、どうにかして息が抜けずに吹くように努力してみます。ここが大事。
これをやっていくと、勝手に唇が試行錯誤をはじめるのです。プレスせずにハイトーンを吹くにはどうすればいいか?最初は難しいと思いますが、気長に練習しましょう。だんだん唇が変わっていきます。
これを半音ずつなどで徐々に高音に上がって、息が抜けずに吹けることを目指します。

次にリップスラーです。
同じく、どこかで高音に飛ぶときにプシューと息が抜けると思います。これも、息が抜けずに跳躍できるよう気をつけることが大事です。

この器具を使うことで、まず唇が柔軟になり、プレスせずとも効率的にホルンを吹くことができるようになります。
プレスしないことでアンブシュアの振動する部分が均一になり、ホルンの音色が良い音に変わっていくようにも思います。

わたくしは、バネの強さを一番弱くした状態で、ハイFまで吹けるようになりました。
ここまで来ると、ハイトーンのpのキレイさとかも自信が持てるようになってきます。

他の使い方として、
2週間くらいホルンを吹いていないと、唇がどうホルンを吹くか忘れてしまっていることがありますが、その際に基本を思い出すためにこの器具を付けて吹くことが多いです。

唇が忘れていて、いつの間にか無理したアンブシュアで吹いているのを、この器具で矯正しニュートラルな状態に戻してくれるので、とても重宝しています。

ちなみに、唇の耐久力自体を高めるためには、この器具よりも、以下で紹介しているP.E.T.E.のほうがオススメです。
まあノンプレスですので、こちらでもバテにくくなるのは事実なのですが、唇へのアプローチのしかたが違います。
ノンプレス装置はアンブシュアの基礎を作る、P.E.T.E.はそのアンブシュアの耐久力を強化する、という感じですかね。

最後に難点としては、このノンプレス装置が結構高価なところですかね・・・
しかし、やってみるだけの価値はありますので、ぜひ導入してみて頂ければと思います!

では今年も素敵なホルンライフを!

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