見出し画像

山と電子機器

ガジェット好きが山登りを始めたら、登山活動にもアプリやタブレットを活用したくなるのは自然の流れかもしれません。

夏の終わりから本格的に山歩きに夢中になりました。数えてみると、8月26日から数えて19回出動しました。Apple watchでその間の活動記録をつけています。上昇した高度の合計は、8770m。世界最高峰に登ったのと同じくらいの高度を稼いでいます。

ものぐさの自分がこういう記録をつけていられるのも、ApplewatchとGoogle Spreadsheetのおかげです。単純に時間を計測するだけなら時計で事足りますが、GPSのおかげで移動した距離、獲得した高度、消費したカロリー、1kmごとのスプリットタイムなどが記録できるのは、あとで振り返ったり別の日の山行と比較したりして新たな知見が得られます。

今回は、山歩きに使っているガジェットと、その使い道をnoteしておきたいと思います。

iPhone 7

画像1

山でも一番活躍する電子デバイスは、スマホです。地図で現在地を確認したり、ウェブ検索したり、写真を撮影したり。登山に特化した地図アプリ、ウェアラブルと連携して行動記録をトラッキングしたり、現代の十徳ナイフ的に何かと母艦的な役割を果たしてくれます。

次に記載しているGoogle Pixel 4と二台持ちをしてタスクを分担しているのですが、なくて困るのはiPhone 7の方です。SIMカードが刺さっていることと、Applewatchにつながっていることが理由です。SIMカードがないと地図が見られなかったり、その場で写真を送ったりすることができません。もっとも、山ではしばしば圏外になるのですが。。。

2018年5月に購入して2年半、最近バッテリー交換をしてまだしばらくは利用する予定です。ケースや保護ガラスに傷が増えてきて、山の道具感が増しています。

Google Pixel 4 XL

画像2

SIMカードを挿しているのはiPhone 7の方なので、こちらはもっぱらカメラ専用です。ちょっとした経緯があって、iPhone 7からの乗り換えのつもりで購入したピクセルなのですが、購入から1年以上たった今でも完全乗り換えが進んでいません。LINEやSUICAの移行が進まないからです。

しかしカメラ性能はiPhone 7に比べると優秀です。2倍の光学ズーム、8倍のデジタルズームは使い勝手は良好です。メイン機でない分インストールしているアプリなども超限定的で、サクサク動いてくれます。

かようにスマホは利用頻度が高いので、ズボンのポケットに入れてすぐに取り出せるようにしてあります。右利きの自分は、右ポケットにはiPhone 7を入れておき、行動記録用に低解像度の写真を撮ったりしています。Pixel 4は左ポケットに入れて、ここぞというときの写真を撮る時に使います。

iPad Mini 7.9" (308g)

セルラーモデルを使っています。SIMが入っているので、iPhone 7に近い使い方ができます。大画面なので、地図を確認したり、休憩時間に読書をしたりするのにつかっています。

麓の駅まで降りてきてから、登山記録をささっとつけてしまうときにも便利です。Microsoftの折り畳みキーボードを愛用しているので、タイピングも快適です。東京近郊の山をつなぐ青梅線、中央線も時間帯によっては1時間に1本から2本しか走っていません。iPad Mini 7.9" (2019)があると、その待ち時間を有効に使うことができます。

画像3

画像13

Apple Watch

自分にとって、山に行かない普段の生活では、Apple Watchは「Suica」であり、自転車に乗るときの「ストップウォッチ」に過ぎません。時刻を確認する時計としては使っていません。電車や自転車に乗らないことがわかっている日には、自宅に置いたままです。

理由の一つはバッテリー持ちが頼りないからです。朝、満充電で自宅を出て、GPSを使わなければなんとか1日持つ程度、GPSを使って登山記録をつけていると4時間くらいでバッテリーが上がります。2016年登場のシリーズ2をいまだに使っているせいで、バッテリーが劣化している可能性が高いです。

が、ともかく、山歩きにおいてはGPSがついて行動記録をつけてくれる唯一無二のガジェットなので、いまだにその目的で愛用しています。

画像4

モバイルバッテリー

RAVPOWERの10000ma/hを使っています。短時間で充電できるパワーデリバリー対応であること、「話半分」としても5000mあればスマホ二台を満充電できるからです。

バッテリーは容量と重量がほとんど正比例の関係です。大容量のバッテリーほど重量が嵩みます。落とし所をつけるのが大事かと思っています。でも低温な環境ではバッテリー性能が著しく劣化するそうなので、あまりギリギリなのも考えものだと思います。

電子機器はバッテリーがなくなったら利用不可能になるので、モバイルバッテリー携行は必須です。

画像14

画像15

今後使ってみたいガジェット

Canon Powershot Zoomという望遠鏡がカメラが気になっています。最大800mmまでの望遠鏡として利用でき、かつ、その画像を記録することができます。遠くの山を確認したり、鳥を見たり。。ということはこれまでやっていませんが、あったら山歩きが楽しくなりそうです。

アナログ・バックアップの大切さ

というように、いくつかの電子機器を山歩きに愛用しています。しかし、これらのガジェットは電池が切れた途端にただの重りになります。お守りにもなりません。バッテリーを分解して火を起こす、とかはできるかもしれませんが、相当な技術知識と山を一つ燃やしてしまうかもしれないという覚悟が必要です。

地図、時刻、高度などの重要な情報はスマホだけに頼るのではなくて、アナログなバックアップを必ず持っておくことが大事だなと考えています.

カシオのProtrekシリーズ腕時計は、時刻のほかに、コンパス、高度計、気圧計がついています。高度は相対的な計測なので、絶対高度がわかるところでいちいち調整が必要です。太陽光という限られた発電でもこれらの情報を知ることができるというのは安心感が違います。

画像5

同じことが地図にも言えます。登山詳細図は、自宅でルートぎめをしながら眺めているだけでも楽しいですが、山の中でこそ役に立ちます。折り畳むとコクヨ・測量野帳と同じ大きさなので、ジャケットのポケットに入れておけます。等高線を見ながら、この先のルートの勾配を確認することができます。それによって体力配分もできます。濡れても大丈夫な紙ですし、電力もいりません。地図携行も、個人的には必須では無いかと思っています。

画像11

まとめ

電子機器には、身体拡張機能があります。人間が自動車のスピードに魅せられるのも、やはり人間の肉体の限界を最も簡単に破ってくれるからでは無いでしょうか。同じことが電子機器にも言えます。小さな機械を持ち歩くだけで、山歩きが快適になったり楽しくなったりします。

しかし電子機器はどこまで行っても電子機器。バッテリー問題から逃げることはできません。地図や時刻などの命を預ける情報は、必ずアナログの機械も一緒に持ち歩き、バックアップを備えて置くことが大切です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?