日記 初夏、ヒールで

・前回の日記から季節が二つ変わったかもしれない。春越えて初夏。
 
 
・「攻めの井上」先生に「10時間以上寝ないでください」と言われているにも関わらず、今日も12時間も寝てしまった。春眠暁を覚えず。
寝ることは紛れもない快楽だけれど、躁の波の今、寝るのが惜しくて夜寝る瞬間が怖い。
明日起きたら、憂鬱に支配されていたらどうしようと不安になる。
いつも鬱の顔色を伺い、いつ爆発しないかと心を煩わせている。鬱にDVされている。
 
・最近の夜はそんな調子で鬱じゃないのにオロオロしているけど、昼間は別人のようにハッピーな顔をして生活をしている。
今日は結局12時まで寝て、姉が作ってくれた冷やし中華(解禁しました)を食べ、散歩に出掛けた。
鬱の時は着替えというタスクがこなせなくて、ジャージにクロックスという恰好で出歩いている私だが、躁の今日は白いシャツにストライプのスラックス、お気に入りのヒールを履き、メイクもして出かけた。
駅の方まで行き、マクドナルドでソフトクリームとコーヒーを頼んだ。
 
ベンチに座り、休憩している年配の女性に話しかけ、世間話をする。
隣のモールで東北の物産展をしていることを教えてくれた。南部せんべいが好きらしい。
 
駅近くをうろつくときはいつも躁の時。躁の時の行きつけの薬局に行き、仲良しの店員さんのNさんと挨拶をする。
唇の悩みを相談し、2200円もするリップトリートメントを購入した。
躁の時は散財しがちで正直恐ろしい。
Nさんとは月に数回会うけど、いつも躁だから彼女は私が元気で話し好きな女だと思っているだろう。
 
いくら躁とはいえ、久々に履くヒールで足が疲れた。駅の近くにある噴水のそばに座って休憩する。
私のすぐ後ろをよちよち歩く女の子とその女の子を2メートルほど離れたところで見守るお母さんがいた。
しばらくすると、お母さんが女の子の方(つまり私の方でもある)に近づいてきたので、お子さんかわいいですね~と話しかける。
明日から保育園が始まることや、女の子が1歳7か月であることを教えてくれた。
見知らぬ人にさえも、「1歳半」ではなく「1歳7か月」と言うところにお母さんの女の子への愛が詰まっている気がして、泣きそうになった。
女の子は人見知りするらしく、お母さんのスカートに隠れながら私の顔をちらちら見ていた。これを書きながら、少し申し訳ない気持ちになってきた。急に話しかけてごめんね。
 
家に帰ってきたら、右足の人差し指の関節に水膨れが出来ていた。
私の足は右足と左足でサイズが0.5センチほど違うので、必ずどちらかが靴擦れになる。
やはりニートらしくクロックスか運動靴にすれば良かったと後悔。
明日も躁だったら、明日は森の方に行ってみようと思う。
明日に怯えながら、これを書き終えて眠る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?