日記 雪・ヌルっとした人

・一昨日、私が住んでいる地域全体で大雪が降った。
学生の頃は斜に構えて、「雪は嫌いだ」なんて言っていたけど、正直雪は結構好きだ。
特に踏むとサクサク音が鳴るのが好き。
家の周りを歩くときも、できるだけ雪が積もっていて、まだ誰も踏んでいないところを踏む。
めんどくさがりの私はちょっと外に出るくらいだったら冬でもクロックスで出るから、靴下がびしょびしょになるが、それでもかまわない。
 
雪が降った次の日(昨日)は午後から母と雪かきした。
母の友人の家にシャベルを借りに行ったのだが、その間も母と雪を投げ合いながら歩いていく。
人が少ない道の中、無職の私と仕事を休んだ母の陽気さが目立つ。
途中、雪を踏むのを嫌がりながら散歩する犬がいた。
雪を嫌がる犬がいる一方、雪を楽しむ無職(とパート)もいる。
 
雪かきは無職の私の出番だと思って張り切ってぐいぐい雪を動かした。
働いていた時に使っていた長靴は、労働者様の姉にゆずったから、くるぶしまでしかない防水の靴でがんばるが、雪がどしどし入った。
びしゃびしゃになりながらも、1時間半ほどで実家のアパートの駐車場全体の雪かきを終え、無事同じアパートの住民の皆さんに恩を売ることができた。
夜に家族と食事中にそのことを話したら、「今日の頑張ったで賞」を貰うことが出来た。(ちなみに私は今年で24歳だ。)
 
 
・40代女性の友人のみっちゃんからチョコレートと手紙をもらった。
みっちゃんは周りから絶賛されているほど博識な人で、皆から頼りにされ、同時に愛されている人だ。
そんな人からの手紙に「(私の事を)けっこう頼りにしています」と書かれていた。
この「けっこう」が真実性を増し加えていて、「頼りにしています」と書かれるよりずっと嬉しかった。
私は年上の友人の方が圧倒的に多いからあまり使えないけど、「けっこう」って丁度良い言葉だなと思った。
 
 
・本を読んでいたら、「朴訥」という言葉を知った。
読み方は「ぼくとつ」だ。辞書によると、意味は「質朴で訥弁であること」と書かれていた。どちらも意味が分からないのでまた辞書をひく。
「質朴」は「性格がすなおで律儀なこと」
「訥弁」は「話し方がなめらかでないこと」
これを読んだとき、うわー!!って思った。
私が好きな人間の特徴を見事に言い表してる言葉を知ってしまった…!という、うわー!!だ。
個人的にすぐ思い浮かんだのはオモコロのダ・ヴィンチ・恐山さん。
今まではどんな人が好きかと聞かれたら、「ヌルっとした人が好きです」と答えていたけど、これからは「朴訥な人が好きです」と答えようと思う。
こんな素晴らしい言葉があるなんて、皆さん知っていましたか?
朴訥、どんどん使ってください。こんなフィット感の良い言葉はなかなかない。
オタクのあなたも、きっと朴訥な人間だと思う。心からの愛を送ろう。

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