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2019/08/26

私たち、は生まれたときから孤独です。

けれどその、孤独を愛せる瞬間、と出会う機会はそう多くないのだと感じます。

いつしか混ざり溶けた輪郭。
わたしたちが社会と呼ばれるとき、きっとわたしはあなたの輪郭を見失ってしうでしょう。わたしはあなたの孤独を、存在を愛したいのです。社会に溶けたあなたではなく、あなた自身の輪郭を。

だからあなたとわたしは変わらないまま、変えられないまま、このまま永遠にす

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2019/08/15

誰かに好きだ、というとき、わずかに自分自身が軽くなっている気がして怖くなる。イメージではなく質量のはなしで、1g軽くなるという感覚を覚える。身体は何も変化などしていないから、きっと魂、のようなものが、ふわりとわたしから離れているのだろう。

あなたがすきです、という魂は、空気を伝い、声になって宙を舞い、言葉としてあなたの目の前を通過する。あなたがわたしの1gの質量をみつけ、あなたに溶けていく様子を

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2019/08/13

2019/08/13

わたしがまだ世界の輪郭を知らなかったころ

光は生まれたり消えたりしていたのかな
月も街頭もチカチカ点滅、している、ようにみえるけど、ほんとうはわたしの方がいたりきえたりしてたりして

「ちょっと変わった話なんだけどね」

から始まるおはなしはきらいですか?

自由を持て余した分だけ明日はやってくる気がして、時計とにらめっこして終わる毎日

かわいいでしょう?

かわいいって言ってよ

あなた

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