#72 第三者の立場だからこそ主役を立て続けられる
※音声版は以下からご視聴いただけます!
普段、子ども・若者とかかわるユースワーカーという仕事をしながら、5歳と2歳の子どもの子育てもしている私が、仕事や日常での気づきについて発信するチャンネルです。
さて今日は、「第三者の立場だからこそ主役を立て続けられる」というテーマでお届けしていきます。キャンプがんばっている学生ボランティアからの相談に応えた話です。
◯「今日ってお時間いいですか?」
昨日は、久しぶりにキャンプ部門の大学生から連絡をもらいました。僕が働いているNPOでは、夏休みの子ども向けのキャンプを企画しています。
だいたい10〜15キャンプぐらい実施していて、年間250人ぐらいの子どもたちを集めて、長期休みに海に行ったり山に行ったり、スキーしたり、カレー作ったり、自転車漕いだり。のキャンプをしています。
主に大学生が3〜4人でプロジェクトチームをつくって、3ヶ月前から準備を進めていきます。
今日はそんな1キャンプのプロジェクトチームを見守りつつ、率いていくプロジェクトマネージャーから相談を受けたお話です。
ここではプロマネと言いますね。
プロマネの話では、プロジェクトチームの一体感が生まれなくて、チームとして機能していくのかな?というご相談でした。
プロマネはともかく、プロジェクトチームの一人ひとりのことを僕はほとんど知らない状況でした。結果的には40分後、「こうこうこういう状況で、●●ちゃん的にはこう感じているんじゃない?それに対して、あなたができることはこういうことかもね〜」と僕が言ったことに対して、「なるほど!めっちゃすっきりしました!!」という反応をもらえました。
ひとまずはOKラインかな〜ということで、あきらめずにがんばってね。とエールを送ってzoomを終えたわけですが、この手の相談って、いままでも何度かお受けしていたりします。
シンプルに、自分にとっても、すごく勉強になるな〜って思っています。
というのも、今回でいうとプロマネの子のことはよく知っているけど、プロジェクトチームの4人のことはほとんど知らないんですよね。
◯第三者として関わる効能
会ったことない、顔も見たことない子がほとんどなんです。だから、昨日は結果的に開始40分あたりで自分が口にした仮説がたまたまそれらしかった、プロマネの子にたまたま刺さった!というだけで、その前に開始20分ぐらいで口にした1個目の仮説?意見みたいなことは的を外していたんです。要するに、そのプロマネの子が求めていた答えじゃなかったってことです。
これってすごく大事だな〜って思います。なんだかんだで大学生のプロマネの子とは10歳離れていて、プロマネの経験で言うと1年やそこら。かたや自分は2024年3月まで10年近く経験してきました。年齢的にも経験的にも、自分のほうがいわゆる立場は強くなるわけです。
ですので、そのチームメンバー一人ひとりのことを僕が知ってしまっていると、知らず知らずのうちに僕の経験を押し付けてしまうことになりかねません。そうならないような配慮を意識するようにはしますが。
でも、今回って経験・年齢で上回っていますが、「このチームの状況」においては、立場が大逆転しているわけです。プロマネの大学生が情報をもっていて、僕は情報がないと言う立場。
当然、僕から発する言葉はすべて仮説の域を出ることはありません。仮説の域を出ることがないからこそ、プロマネの子が僕が口にした仮説からいいものをピックアップする。
意見は他人の意見だけど、それを自分で選び取ることで、自己決定している感覚になれますし、人は自分にはできなさそうなことは選ばないので、選んだ選択肢は「なんとなくこれならやれそう!」がちゃんと含まれています。
もし大人が若者を応援したいなら、これいいなって思います。
情報を知りすぎるとどうしても対等な意見の一つとして、大人側の意見に忖度せざるを得ない。でも、情報格差がある中で、「もしかしてこういうことがいま起こってる?」「ちなみにそれなら対処法ってこういうのあるけどどう思う?」っていう仮説レベルの提案にとどめ、その仮説を若者が選ぶことが保障されていれば、若者の成長に寄り添っていくことができると思いました。
なんにせよ、話したあとにちゃんと元気になって、「がんばってみます!!」ってなるのってめちゃくちゃ重要ですよね。
会ったら勇気をもらえるとか元気が出るとか、がんばろうって思える!とかってすごく素敵なことだな〜と思います。
そんなわけで今日は、「第三者の立場だからこそ主役を立て続けられる」というテーマでお届けしました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
すてきな1日をお過ごしください!
では、また次回お会いしましょう!
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おいしいお酒を飲んで、ニヤニヤしながらまた今日も生きていきたいです!