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#77 伝え方を考える前に、相手を知ることのほうが大事だよね

※音声版は以下からご視聴いただけます!

普段、子ども・若者とかかわるユースワーカーという仕事をしながら、5歳と2歳の子どもの子育てもしている私が、仕事や日常での気づきについて発信するチャンネルです。

さて今日は、「伝え方を考える前に、相手を知ることのほうが大事だよね」というテーマでお届けしていきます。昨日、同じ職場で働く同僚スタッフから相談されたときのお話です。


◯水飲み場まで連れていくことはできるけど

中学生や高校生を相手にする仕事であり、いい意味で彼らともできるだけフラットで対等な関係を築いていくことを意識しています。そのため、「それは大丈夫か?」「それは危なくないか?」などなど、無鉄砲な思春期の若者ならではのヒヤリハット的なこともあったりします。

無鉄砲な行動にストップをかけるような関わりは、フラットな関係にはそぐわないし、彼らとの関係がずっと続くわけでもないのでね。

「馬を水飲み場まで連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」

まさしく、彼らが自分で気づけるような会話のスキルが必要で、「それってどうやってやるんすか?」という質問をスタッフからもらいました。

激ムズですよね。笑

この手はなしって悩んでいる人によく出くわします。「伝え方が難しい」って言っている人が多い気がするんです。ほんとにそうなのかな?っていつも思います。

「伝え方」っていくつかあると思うんですけど、難しいって言っている人の多くは、直接的に指摘するか、間接的、いわゆる遠回しに伝えるか。みたいな二択で考えていることが多い気がします。

◯気付いてもらいたいなら「リサーチ」を忘れない!

もちろん、ストレートに伝えるか、遠回しに伝えるかという「表現」の話もあると思いますが、そもそも「指摘」をしないというやり方だってあります。「問いかけ」をすることで、「自ら気づいてもらうアプローチ」です。

問いかけで相手に気付きを与えるためには、適切な質問をする必要があります。相手に合わせた質問とも言えます。

つまり、気付きを与える質問をするためには、その前にもう一段階やることが増えます。「リサーチすること」です。AIが学習する人に習熟度別の問題を出すときに最初にやることってなんでしょうか?

そう、確認テストです。そうなんです、確認テストが重要なんです。
要するに、リサーチすることであり、その本質は「相手を知る」ってことです。

相手を知らない状態で、相手に合わせた質問、相手にとって適切な質問をすることは困難です。

多くの人は、表現方法としてストレートなのか、遠回しなのかという選択肢をもっていると同時に、指摘じゃないよな、問いかけで気づいてもらったほうがいいよな。ってことにも気づいている人も少なくないです。

ただ、「リサーチ」が十分でない状態で、問いかけをしようとしても、どういう問いかけがいいかがわからない。球数が多くなって、「質問魔」みたいな印象を相手に与えることもあります。

美味しいスープができたかどうかの確認として「味見」をしますが、全部飲まなくても味ってわかりますよね?

適切な問いかけをするための問いかけってどんなものがあるだろう?という、そこのストックを増やしておくことは、一つ大事な準備かもしれません。

そんなわけで今日は、「伝え方を考える前に、相手を知ることのほうが大事だよね」というテーマでお届けしました。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
すてきな1日をお過ごしください!

では、また次回お会いしましょう!

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