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スター・ウォーズ ゲーム研究本を出すために 第8回 シリーズ初の課金型スマフォシューティングゲーム『スター・ウォーズ スターファイター・ミッション』

『スター・ウォーズ スターファイター・ミッション』(2020年)


のっけからさみしい話だが本作は2023年の6月にサービスを終了してしまった。コラムのためにゲームを引っ張り出そうとしたらiOS上で勝手に消去されていて「おや?」と思ったらサービス終了を初めて知るという・・・

流石に全ての情報を追いきれていないのでこういったことが読者諸君には多々あるのは勘弁していただきたいのと、『スター・ウォーズ』はここ近年は先日紹介したレゴ系などがブラウザゲームでも展開されており、有志がWEB魚拓を取っていないと触ることすらできないものが多くなってきている。

こうした中、YouTubeでの実況動画や紹介動画などのプレイ動画は記憶を引っ張り出す助けとして非常に助かる。もちろんコラムを書く上でプレイ可能なものはプレイしてからフィーリングと分析をしているのでその点を踏まえてコラムを読んでいただきたい。

そしてこうしたサービス終了と同時に消えてしまうゲームもゲーム業界全体として考えていければと思う。


さて、このゲーム『スター・ウォーズ スターファイター・ミッション』(Star Wars: Starfighter Missions)は2020年にジョイマックス(JOY MAX)という韓国の会社がルーカスフィルムとともに制作した縦型シューティングゲーム。販売はディズニー・インタラクティブ。

スマフォゲームのビジネスとしてスタンダードないわゆる課金ガチャのスタイルを取り入れており、特にこの手の縦型シューティングゲームでは弾幕シューティング老舗メーカーのケイブの『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』(以下『ゴシックは魔法乙女』)が最大手だろう。


ゲームの軸となるシステムはパイロットとセットになっているスターファイターのカードをガチャ等で入手して、カードを強化、グレードアップすることで機体を強化していく。そうした自分の機体をデッキ、チームに編成しミッションに臨む。といった課金ガチャスタイルのスマフォゲームの王道を縦型シューティングゲームに落とし込んだものだ。流れを読むだけで知っている人なら『ゴシックは魔法乙女』とほぼ同じだと分かるだろう。

一見するとよくあるゲーム過ぎてサービス終了は至極当然かのように思ってしまうかもしれないが、このゲームの特徴的なところはチーム編成がゲームにちゃんと反映されるところ。どういうことかと言うと、例えばミレニアム・ファルコンをメインとしたデッキにサポートで両サイドにX-ウィングファイターやYウィングをセットしてミッションに臨むと三機編隊でステージ攻略をすることができるし、ただの同行でなくちゃんと補助として弾を射出するからサービス開始当初からこだわりのある作り込みでかなり好印象だった。

プレイヤーはライトサイド(反乱軍とか)、ダークサイド(帝国軍とか)を選択してそれぞれのミッションに臨むわけだけど、それだけ課金要素、回収要素がある。つまり財布の紐を緩めろよ?という無言の圧を薄々感じていたのではないだろうか?特にルークのX-ウィング(レッド5)とかダース・ベイダー専用機のタイ・アドバンストx1は確実に入手しておきたいだろうしね。


ステージも完全3DCGでステージも飽きが来ないように多種多様に用意されていた。この手のスペース系のシューターってどうしても空間が一辺倒になって飽きが来やすいものだけど、ファンがしっかりとした物を作りたいという熱意があるのでステージ背景から惑星のチョイスまでしっかり練られていた。制作陣の作り込みの本気度がうかがえるが、残念だったのは強化や強いカードを引いていないとあまりにも攻撃力が貧弱すぎて体当たりを連発して絵面がシュールになること。この手の課金前提のビジネスは考えさせられるが、特にこのゲームは今までに無い縦型シューティングゲームだったのでサービス終了後もオフラインで残してほしかったところ。

こういった結果がますます課金型ビジネスから距離を置くことになると思うんだけどなぁとボヤきつつ、最後に不幸な事例を出すと。このゲームが開始した2020年は『スター・ウォーズ スコードロン』という大作フライトコンバットゲームが待ち構えていた・・・

このゲームは運悪く『スター・ウォーズ』ファンには目を向けられてもちょっと意識向かない感じになってしまったのかもしれない。生まれる時期が少しでも早かったらもっとサービスは続いたかもしれないが、今後のコンシューマー化を期待したい(無理か)。


超余談、EP4ダース・ベイダーはショルダーアーマーの上にロングベストを羽織っていたのだが、PVではちゃんと再現されている!ヘルメットもくすんでいたりとかなりの好きモノが手掛けたのが分かる。

(ところでさっきまで影も形もなかったデス・スターが突然でてきたかと思ったらいきなり爆散してんですが・・・)


『スター・ウォーズ スターファイター・ミッション』


ジャンル:縦型シューティングゲーム

対応機種: iOS、Android

開発元: ジョイマックス、ルーカスフィルム

発売元: ディズニー・インタラクティブ

発売日:2020年(2023年サービス終了)


次回以降も書いていくので支援をお願いします。

また、私も全てのスター・ウォーズゲームを持っているわけではないので、譲っていただける方募集します。

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