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2022.3.21 アルルカン　「MONSTER」INSTORE EVENT at タワーレコード渋谷店 ＆ エンタバアキバ by SHINSEIDO

Ｆ

あっという間にMONSTERラストのインストアイベント。
祥平さんの髪型がまさかのメタラー兄貴で出てきた瞬間から顔面で持っていかれたりもしたけど 笑。
MONSTER いばら姫～世界の終わりと夜明け前までの後半の深堀はとても興味深かったな。

以下メモ書き。
【いばら姫】
・祥平さん：棘で覆われた隙間から少しだけ空が見えているみたいな画が浮かんでいた
暁さん：(発想が)俺は絶対思いつかないと思った。いばら姫～ってかわいいよな
・フレーズの終わりを少し和音階にしてる（暁さん：そこが難しい）
・たもちゃん：祥ちゃんの曲はドラムえぐい
→祥平さん：ドラム叩けない人がかっこいいだろ！と思っていれるフレーズ
・奈緒さん：ギターもむずいんよ
→全員難しい
旗のもとに もリズムが大変そう
→祥平さん：ゲームのサントラとかが(自分の)源流だから、人が演奏することを想定していない
【ブルーキャンディ】
奈緒さん：曲はキャッチーだけど歌詞はどストレートに突き刺さる。そういう対比が好き
暁さん：こういう歌い方をしたいと思って色々やって面白かった。そう思っても思ったようにはならなくて、ああ、そうなるんやっていうのも面白かった
・無責任でも嘘でも～のフレーズについて
暁さん：nuriéのやひろのことがあって、そこでやっぱりいろいろ考えたかな。よく死んだ人は心の中に遺るとかいうけど、今まであんまりそれがよくわからなくて、でもその人がやったこととかがそれが残って、それが「その人が残る」ってことなのかって実感できたというか。
暁さん：（歌詞を見て）俺は神様を信じてないみたいだね、神様がいたらあんなことないはずだもんね
祥平さん：神様はけっこう理不尽だったりするからね
【わかれうた】
暁さん：ダメ人間以来かな、自分の想ってることが曲が届いたときにみんなの歌詞になればいいと思った。
・アナログとデジタル　残った数字
暁さん：人っていつか壊れるから、やったことをデジタルに残したりする、DVDとかCDとか。でもそこに落とし込むと忘れるんだよ。だからどちらにせよなくなるのね。
数字っていうのはそういうやってきたことを見る時に、何年やったとかいくつ作ったとかいつやったとかそういう数字があると思うんだけど。
・努々について
暁さん：（たもちゃんに）ゆめゆめって読むんだよ、どどじゃないんだよ。
たもちゃん：？（わかってない）
【旗のもとに】
・仮歌もこのタイトルだった。軍歌みたいな歌詞だった→どんな歌詞？
ワンピースの最初に流れるやつみたいな
受け継がれる意志、屍を越えて…
暁さん：あった！誰か死んでた！
(そこから暁さんが調整した)祥平の曲の言葉を入れたかな、残響とか紡ぐとか。
・奈緒さん：デモの時に例の曲(QUEENのアレ)のフレーズをそのまんまで持ってきてて、完成のギリギリまでそれに気付かなくて、やべ！って言って全部作り直した
暁さん：ひっかかるやつやから
【世界の終わりと夜明け前】
奈緒さん：アルバムではエンドロールという感じ

(前ツアーでの世界の終わりと夜明け前は)
祈りに近かったかな
俺は特に身内に介護の仕事をしてる人がいて
だからメンバーの中で一番厳しかったんやけど
どうやって筋とおすか、とか
そこからのスタートだったから
いろいろ考えたけど
誰もが一人ずつ誰かを人質にとられていて
ライブに来れない、みたいな状況で
ポジショントークみたいな
こういう立場だからこうしますみたいなことよりも
俺たちは俺たちのしたいことをしてる
そうやって自分でやることを決めるから血が通う
MONSTERを作って
武道館へ行くって目標を立てて
自分たちがどうしていくかが大事だって思えた

特に、最後の世界の終わりと夜明け前 の話で、
前回のツアーと今回のツアーでやってる気持ちは変わったかと訊かれたときの暁さんの話が、いろんなものを越えてきた今、聴けて良かったなと思ってすごく心に残った。

MONSTERツアー
満杯にする長野も、ファイナルのリキッドも
秋に打つでかバコも、いずれ立つ武道館も
数で言うと万か(一万人)か
それだけの人に
何かを感じさせられるバンドになります
これからもよろしくお願いします

エンタバアキバは今回インストアイベントでは初のフリートーク(？)で、來堵さんがしょうもない質問にたくさん答えるよ！と言ってはじまり、
確かにゆけゆけ寿司寿司肉肉シュッシュとか 笑。テンションは妙に高かったけど、そんなにしょうもなくなかった気がする 笑。
で、最後の挨拶で奈緒さんがこんな話をしてくれたのが、今のアルルカンをあらわしていてすごくいいなと思った。

俺たちはこういう音楽をやっていくんだなとか
こういうことを伝えていくんだなっていうのが
やっとはっきりしたというか
だから、もうバンド10年、9年ぐらいやってるけど
いまここがゼロだなって思って
ここからはじまるような気持ちでいまやってます

そう言ったあと真面目な顔で「あと何年続けられるかわかんないけど…ってなんかしんみりしちゃったけど、終わるわけじゃないんだけどさ 」って言っていて、來堵さんが「なにー！誰！新キャラでてきた！」ってつっこみつつ 笑。
「どっかのインタビューでも話したけど、変な意味じゃなくて終活してます」って続けていたのが妙にしっくりきた。
それこそ前に來堵さんが言っていたアルルカンは人生、じゃないけれど、
自分たちがどうやって生きていくのかが見えた今が、そのはじまりなのかなって。
そんなメンバーの想いを聴いていた暁さんが「なんか、勝ち越してるな」ってふっと笑って言っていた姿が目に焼き付いている。

自分たちが何を良いって思ってるのかって
伝えようっていうライブが出来てると思う
だからセットリストも良い意味で自然と入る曲が
決まってきてたりね

良いライブをしていく自信しかない
誰かに許してもらってライブをしてるわけじゃない
だからライブに来てねって、来いよって言える
(何なら)みんなついてこれんのかな？って
言えるぐらいのことが今出来てる

悩んだり後悔したり
いろいろなものを乗り越えてきて
何ていえばいいかな…それが腑に落ちたというか
あれはこのときのためにあったんだなって思えて

バンド9年やってきて
こういうアルバムが出来たってすごくいいよね
でもこのMONSTERもその途中
これからも前に進んでいきます