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2022.2.20 アルルカン live tour 2022「MONSTER」at 大阪MUSE

Ｆ

後にメンバーも口にしていたけど、SEが流れた瞬間から昨日とはフロアの様子が違って、とても望んでいて臨んでいたというか、とにかく熱かった。

昨日はメンバーが会場をひっぱって熱くなっていった印象があったんだけど、1曲目のMONSTERからフロアの呼応がすさまじくてめちゃくちゃ良かった！
音源からして爆発力がある曲だけど、それだけに、ライブでその爆発力を表現するのが案外難しい曲なのかなって何回かライブで聴いて感じていたから、こういう日に一曲目でくるとその力が映えてすごく良かったな。
決めたのさ 掴む夢
しかもそのあとがとどめを刺して、わかってる！
これは1日目に話してたことだけど、
來堵さんが横浜の対バンの日にステージで動きすぎてシールドに足を取られ危うくまた足を痛めるところだったって、それに暁さんが「とどめを刺されそうになったんですね」って言ってたのを思い出してしまった 笑。

1日目の世界の端で、BLESSを発売したころの暁さんのいばらの冠のことを思い出したのもあって、2日目のいばら姫はなんとなくそれを頭に浮かべて聴いていた。
バラバラに散らばる迷宮
一つずつ辿れば　光が差す方へ
最初にこの歌詞を聴いたときに、祥平さんが書いた歌詞なんだけど、2年前こういう状況に突入したころに暁さんが優先順位がつけられない、全部気になるからどこから手を付ければいいかわからないみたいに言ってたことを思い出した。
一つずつ繋ぎ合わせれば 色が目覚める
あのころ祥平さんが暁さんに似てきたみたいな話もあったけど 笑。こういう全部に頭がいってしまう思考に憤るんじゃなく、それを貫いた先に見えるものがあるっていう歌詞にも思えてまた良かった。
ライブだと殊更そういう熱い気持ちが音からも伝わってくるのが良いね。
※加筆：後にどうやら一人の思考ではなく、いろんな皆の思考のことのような祥平さんの発言があった。こうやっていろんな意味に取れるストーリーが、ツアーでこの後どうなっていくのかまた楽しみ。

この日はライブの中盤くらいで曲がはじまるときに何やら同期の様子がおかしくなりいったん演奏中断。
同期トラブルかと思いきや、なんとたもちゃんのバスドラのペダルが壊れたと、しかも再起不能なレベル！
ここで暁さんが「ドラムのトラブルってテンションあがらないんよな、曲できないから」って言って、テンションがあがるトラブルの話でまた來堵さんのアンプが壊れたRoyzとのツーマンの話をしていた。この話ほんと好きだな暁さん 笑。
何度も話しているからかわかんないけど來堵さんが補足情報を入れてくれた。
來堵さん「アンプが壊れたんじゃなくてボードね。だからもうめんどくさくなってアンプ直でいいやーって」
暁さん「そう！アンプ直！それが何かテンションあがった！！」

そんな話もしていたけど、まだ全然復旧出来ないから、これは時間かかるねってことで暁さんが「俺の壊れた機材の話していい？」って「もうバレてると思うから言うけど」って最近あまり調子が良くない喉の話をしてくれた。
細かいことはわからないけれど、声帯には異常がなくてそのまわりの壁が人より厚いらしくそこに特別な処置が必要ってことがわかって、今は週1でそれをやっているとのこと。
自分の喉のことを「機材」ってあらわしてることからもわかるように、暁さんは基本的には「自分のここ(頭)にしか興味なくて、ここ(体)には興味なかったから」って言いつつ、
今までは何でこんな調子悪いんだってモヤモヤしている頭に気がいってたけど「それ(頭)と同じくらい傷ついてるところ(体)があるってわかって、なんかうれしかった、歪んでるんかな？」って言っていて、暁さんらしい感じだなーと思っていたら「昨日もこれ誰かに話して「っぽいね！」って言われた！」って笑っていた。
暁さんはこの話でちょっとノってきたっぽくて、他にも話したい事あるんやけどって言っていたんだけど、たもちゃんがここで漢気を見せ、もうワンペダルで行く！ということに。
ワンバスはまだしもワンペダルのたもちゃんのプレイは貴重！不謹慎にもテンションがあがってしまった 笑。
「試されるー！センスが問われるー！」と叫びながら、もはやたもちゃんもアガりまくっていたようで何より 笑。
ツーバスとかツインペダルの音はやっぱり迫力あるしずっと聴いてきたから落ち着く音なんだけど、ワンペダルは何かシュッとしてて良かったなー、それこそ わかれうた とかシンプルなビートの曲に映える感じもした。

今日すごいね なんかいいことあったの？
ほんと出てきたときから
求めてくれてるのを感じたよ 良いね

俺たちは今日しか出来ないことをやりに来た
でも今日しか出来ないことが出来ない日もある
だけど今日出てきた時は
何でも出来るような気がしたよ

影法師で暁さんが守るのはルールなんかじゃない
その大事にしている一歩だみたいに言っていて、アウトロでバンドが醸し出す雰囲気がとてつもなかった。特に來堵さん。
だからこのあとはまさか…と思っていたら、瘡蓋。素晴らしい…。
ギターソロのアレンジがいつも違って、ただ重く落ちていく感じではなくそこに遊びが入っているのがまた猟奇的な空気を出しててめちゃくちゃ良かったなーー。

瘡蓋から証に入ったときに、ああ、これはすごいものが観れるって思ったら本当にそうで。いつもそうなんだけど、もうこれは言葉にするのが野暮なくらい。
そしてその後に入った真っ赤な嘘で暁さんが
この嘘に忍ばせた 確かな誓い
この瞳の先 切り開こう
って歌っていた。

思っていたように伝わらなかったり
誤解されたりする
そんなことばっかりだよね
ここは素晴らしいな！本当に

真っ赤な嘘を歌った少し後に暁さんがフロアを見ながらこんなことを言っていたのがすごく印象的。
ここは素晴らしいなって言う前に、フロアを見渡していて、
ここではちゃんとそのまま伝わる、だから素晴らしい、っていう意味合いで言ってるのかって、言葉にはしていないけどそう思えた。
勘違いで良い そう言えるから
後半のクオリアがまたいっそう熱く響いたな。

大口叩いてそれがみんな嘘になるかもしれない
でもそうなったら死ぬまで 全部 観せてやるから

“絶対”なんてないから
自信があるやつが言う事も
自信がなさそうなやつが言う事も
みんなおんなじなんだよ
でも 俺の言葉はお前らに言ってるから
目の前のお前らに伝えてるから
だから そこに宿るんだよ

旗のもとに に入る時に暁さんがたもちゃんの方を振り返って、その時のたもちゃんの笑顔と、メンバーと会場全体が曲に臨む空気がすごく良かった。
ああ、きっとこうやってアルルカンは進んでいくんだなって感じられて。

冬にでかいハコでやるから！
ツアーもリキッドルームまで
ソールドさせて俺たちは次へ行きます

また来たいときに来て観たいときに観て
俺たちがやってることをその目で見て
それが間違いないと思ったら
黙ってついてこい

冬にやる会場、ハコって強調してるから、ホールではないのかとこの辺で思いはじめる。今までやったことない大きなライブハウス、というと豊洲PITが浮かぶけど、何気にバンドのライブでは行ったことない会場だから、アルルカンではじめて行けたらうれしい。

1日目に中途半端にやったら明日出ませーん！って言っていた來堵さんからの「やるじゃん大阪」うれしいね 笑。

終わったあとの拍手と手拍子、1日目も揃っていてけれど、2日目は本当に大きく大きく揃ってた。
たぶんお客さんもアンコールはやらないだろうと思ってるくらい出し切ってたと思うけど、出てくる出てこないとかじゃなくて、気持ちを伝える手拍子と拍手だったと思う。
楽屋まで届いていたって伝えてくれたオフィシャルさんの言葉がうれしかったな。




次は名古屋！ELLはステージ後ろからの照明の力がすごいから開けた瞬間が楽しみだな！