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2022.2.22 アルルカン live tour 2022「MONSTER」at 名古屋E.L.L

1曲目MONSTER!終わったあとのアウトストアで奈緒さんも言っていたけれど、1曲目にどーんってやれる曲ができたねって。しかもこの日はメンバー自身の感触も良い感じだったよう。
E.L.LはやっぱりThe laughing manの初日に来たイメージが強いからなのか、後で暁さんがこんな話もしていた。

ここでThe laughing manのツアーの時に
(世界の終わりと夜明け前を)太陽って名前でやってるときは
あの時もあの時で一番良いものを、って思ってたけど
今思うとたいしたことねぇなぁThe laughing manって思えるくらい
MONSTERってアルバムを出して 前に進めた

このツアーはじまってずっとそうだけど、この日は特に前に進むとか未来への気持ちが強く感じたなー。
Fictionの最後で暁さんが
形のないまだ見ぬ未来 この目で見よう
って歌っていて、そこから最後の奈緒さんのギターソロへ引き継ぐ感じが強く前に進む印象を受けた。
毎回思うんだけどFictionの奈緒さんのギターにはとても未来を感じるんだよね、この日は名古屋っていうのもあってか、さらに伸び伸びとしていてすごく良かった。
PARANOIAでもAメロ入る前のギュイーンっていう音(専門用語がわからないのでとても擬音)がいつもより派手だったり、この日はアレンジ多めだった気がする。
暁さんもけっこう歌い方を原曲と変えていて、PARANOIAのギターソロ前のフレーズを全部シャウトにしてるのかっこよかったな!

そしてこの日は何と言っても白死蝶からの流れが素晴らしかった…。
証のギターソロは音源で聴いたとき、それがほぼ完璧な仕上がりに聴こえたから、ライブでの熱さはあれど実は音源を聴いたときのファーストインプレッションを越えることがなかったのだけれど、この日は完全に音源を越えていて何かもう宇宙が見えた。※奈緒さんの素晴らしいギターソロは宇宙見えがち。
そしてそのあとのフレーズを暁さんが
戻れないよ 戻らないよ 今更
って歌ってるように聴こえて、より強い気持ちが伝わってきた。
前に本人も言っていたけど、一文字変わるだけで本当に気持ちが違って聴こえるからすごいよ。
そんな証から間髪入れずに息の根。
いつかは終わるものだと知りながら あの手を繋いだ
ブルーキャンディで新たな死生観が描かれている気がしたから、そんな曲が生まれたMONSTERのツアーで、白死蝶とか息の根を最高の流れで体感できて震えた。言葉にならん。

ライブを観に来たやつも
ライブをしにきたやつも
今日心底ここを選んでよかったって思って帰ってほしい

うまくいかないことがあっても
自分がグチャグチャしてても
ここには大事なものが全部ある

MC入ったときかな、暁さんが「言わなきゃいけないことがあるんだよ」って言うから何かと思ったら「ただいま名古屋!」って言ってたの良かった~。
あとTARANTULAのときに暁さんが祥平さんに
「踊らないと、どうなるんでしたっけー??」って訊いて
祥平さんが「死んじゃうー!
って叫んで曲はじまったのめちゃくちゃ笑った(後のアウトストアでこの話になって「作曲者の意図を伝えたほうがいいかと思って」と言っていた暁さん)

そしてMCから曲入る時に「12曲やったんだね!この12曲が前菜だったって思わせてやる!食べ放題いきたいですかー?」って言ってはじまったビロードとか
「せっかく雪に振られて待ってこんなとこ来たんだから、美味しいもの食べたいよな!君たちにあげよう」って言ってはじまったブルーキャンディとか、最後の方の流れは何故か食べ物ネタが多かった、お腹空いてたのかしら?違うか 笑。

ライブはその日しかないってよく言うけど
色んな人が使いすぎてて手垢がつきすぎていて
ピンとくるときもあれば
ピンとこない日もあったの 俺はね
でも この前の大阪のライブで気付いたんだよ

きっと、今までもずっと気持ちをぶつけてくれていたのに
俺が気付かなかっただけで
ずっとあったのかもしれないなって
こんなにうれしいことなんだなって
心強いことなんだなって思った

前半の流れがあったからか、ブルーキャンディがまたすーごく良くて、そこからの わかれうた で暁さんが
そこからまた道を作るんだから
って歌っていてグッときた。
そのあとサイレンに入る前の煽りで暁さんが
お前らはアルルカンに刺さりに来たんだろ 俺たちもお前らに刺さりきたんだよって言ってラブソングばっかりきいてられないんだよ!ってはじまったのもめちゃくちゃ良かったー!
曲中の 苦しみだけを削ぎ~のところで削ぎ落としたって それを愛と呼べるのか!って言ったり、すごく熱くて、極めつけは最後のフレーズを
あなたと生きたい
って歌っていてもう感服いたしました!!

しかし、そんなサイレンのあと、妙なタイミングでそのままダメ人間に入ってしまい 笑。暁さんがたもちゃんのほうを振り返る(圧)
何とかそのまま曲は続行されたんだけど、イマイチ入りきれずわかりやすくイライラしだす暁さん(※実はbashでもたもちゃん色々とタイミングがズレて、暁さんに「ここで注文したよね俺!!」って一喝されてやり直していた)
悲劇のヒロインなら~のところをたもちゃんをガン見して悲劇のヒーローなら腐るほどいるって歌ったり、圧がすごかった 笑。
たもちゃんのドラムの見せ場どうするんだろうと思ったら「むらさきー!」って叫んでいて不謹慎にも笑ってしまった、もはや色でしか呼んでくれない!笑。
さすがにこのまま終わるのはあかんとメンバー全員気持ちが一致したのか、曲終わりにそのままもう一度仕切り直してダメ人間!
今度はバッチリだったし、暁さんもちゃんと堕門って名前で呼んでくれていた 笑。
そんなダメ人間、いつも合間で暁さんが想いを伝えてくれるんだけど、この日は随所に未来っていうワードが入っていた気がする。

俺たちは高いところを目指すって
5年以内に武道館へ行くと決めました
でも いちばん大事なのは
お前らも一緒に行くってことだ

一緒に色んなものを観に行こう
まわりみちをしても その道でやってきたことが
ふとしたとき思いだされて力になったりする
君たちのその一歩一歩を
忘れられないものにしてやるよ 俺たちが

嬉しいことも辛いこともイライラすることも
全部そこへ行くためのものなんだ
って思えるようになりました
俺たちはそれを全部持って前へ進んでいきます
あの旗のもとに

この日のアウトストアイベントは質問用紙が配られなくて、今日のライブについてメンバーのフリートークで進行していった。
ここが良かったとか、次はこうしよう~みたいなライブ後のメンバーミーティングみたいな雰囲気で、それを参観してるみたいでこれはこれで楽しかったなー!
お立ち台のところにあったセットリスト表を暁さんが自分の前に持ってきて、みんなに見せながらしゃべってたんだけど、よく見るとカンペみたいなのが書いてあって、それを見ようとするお客さんの視線を感じて「視線がいやだ!」って途中からさげてた 笑。
そんなセトリを見ていたらエレジーはどこがいいかな?っていう話になる。奈緒さんが「真っ赤な嘘みたいな立ち位置だよね」って言ってたけど、確かに他の曲に比べるとちょっと独立しているというか、独特の雰囲気があるから、やる側としてはどこでやるのか迷うらしい。
個人的な感想としてはどの位置でも映える気はするけど、何の曲と並べるかでまた印象変わりそうだなーって思った。

ライブ本編もそうだったんだけど、暁さんこの日はシャウトの調子が良かったのか、サイン会に入る前に「サイン会」ってシャウトで言っていたの笑った、そのあとメンバーに対する「席につけ」もシャウトで言ってたし 笑。
それで席に着く前に、最後の挨拶を終えた祥平さんがなぜか三つ指ついて深々とお辞儀していたのがやたら心に残っている、面白かったけど何か良いね。

最後の挨拶で暁さんが
「まだここに来れない人とか大変な人がいるのもわかってる」って言って、でも「だからこそ大きいところへ行きたいとか、もっと届けたいとか、そういう気持ちが強いから、それを観ててください」
ってまっすぐな目で言っていたのが、この日のライブを物語っているかんじがしてすごく良かった。

余計な光がなくなって
真っ暗になるとわかる
そんな自分の中に光を持っていて
俺たちはそれを照らしに来たから

俺たちは 光を見ていよう

ライブの最後の世界の終わりと夜明け前で暁さんがこんなふうに言っていて、
1年前、暁さんが照らされるだけじゃいけない 自ら光を放たないといけないと思ったって言って、その光が何なのかわからないままに歩き出したThe laughing manのときのことを思い出した。
あのとき放つって言っていた光は、自分の中に灯る光になった、そうやって道なき道を歩んだ意味を知って、そこから道を作って、またこれからを進んでいくんだなって。

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