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№3.f_チューリップ ネグリタ

チューリップをみると幼少期を思い出します。
私の地元では、年に何度か地域のゴミ拾いをするイベントがありました。日曜日の朝早くからごみ袋を持って父親や弟妹と町内を歩きます。
空き缶やタバコの吸い殻など、普段通っている道もよく見るとたくさんゴミが落ちているんですよね。幼少期の自分には宝探しをしているような感覚がありました。

ゴール地点は通っていた小学校。ゴミでいっぱいになった袋を係の方にわたします。「ゴミ拾いありがとう。」と参加賞でもらえたのがチューリップの球根です。
帰り道で父親が買ってくれる缶ジュースを楽しみに参加していた節もありますが、球根がもらえたのもやけに嬉しくて。社会貢献なんてそっちのけでご褒美につられていました(笑)

持って帰った球根は、母と庭のプランターに植えて育てます。何色かは花が咲くまでお楽しみ。自分の子供を育てるみたいに毎日お水をあげて見守る日々。花が咲いたときには大喜びしていた記憶があります。

そんな私も大人になり、アパートぐらし。残念ながらガーデニングができる環境ではないので、切り花でチューリップを楽しんでいます。

チューリップの面白さは、温度によって変化する花の開き具合や茎・葉のしなり具合です。お店は温度管理がしっかりとなされているので、花も閉じピンと真っ直ぐな姿だったのですが、家に持ち帰って飾る頃には花も開きしなりも出てきました。

どんな姿もその花の姿…。ダイナミックな動きに毎日目が離せません。
繰り返しの日常はないことを教えてもらえた気がします。

それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう。

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