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HHKBがもう届いた回

 皆さんこんにちは。打鍵、してますか?(挨拶)

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 バーン!!

 ババーン!!

 ドーン!!!!!!

 はい、というわけで、HHKBが届きました。
 数日前、というか、昨日の朝方くらいにポチったんですけれども、もう届きました。

 この日記を投稿したのが7月11日の朝8時頃となっていまして、なので実際には朝の6時くらいにポチっていたんだと思うんですけれども……翌7月12日の午前10時前には届きました。マジかよ。都会ってやっぱすげーな。お届け予定は7月13日から14日と書いてあった気がするんですが、嘘だったみたいです。
 正直、この時間帯って普通なら働いているところでして、受け取れるはずがないんですが……今日はたまたま夜勤だったので、生活リズムを崩すために起きていたんですね。昼頃に仮眠しようと思って。でまあ、逆に言えば夜勤明けの日中っていうのは家で寝ているわけですから、それなら7月13日の午後くらいに到着すればラッキー、最悪7月15日は休みを取っているから、受け取れなくても週末に間に合えば良いかなー、くらいに思っていたんです。なんですけれど、予定よりも1日早く届いたので、早速ファーストインプレッション的な感じで打鍵をしております。感想が書きたいというよりはHHKBというキーボードに慣れたい! 早くキーボードを使いたい! という感覚から、これを書いています。今、とりあえずここまで打った感想としては、メチャクチャ最高の買い物をしてしまったな、という感涙に打ち震え、嗚咽は止まらず、空は晴れ、天は呼応し、恋人は語り合い、生命は自らの喜びを叫んでいるという感じです。何を言っているか分かりませんね。僕も分かりません。

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 静音性!
 あんまり、僕、今まで静音性の高いキーボードに手を出してこなかったんですよ。あのー……メカニカルキーボード的な、カチャカチャする打鍵音が好きだったので、わざわざ静音性のないモデルを選んでいたんです。が! 今回はType-Sという、静音性の高いモデルを選びました。で、実際これがどうかというと…………メチャクチャに良い!!!!
 何がどういいかっていうのはこれもう体感でしか言えないんですけれども、普段の打鍵が「作業している感」に特価した打鍵感覚だとすれば、静音性の高いこちらのキーボードは、なんかもうコンピュータに脳を直結させている感覚に近いです。インプットとかじゃなくて、なんか脳内の言葉をそのままタイピングしている感覚に近い。とにかく、タイピングしているのが楽しいとかそういうレベルじゃなくて、呼吸をするように打鍵出来ています。なんなんだこれは。麻薬でも入ってるんじゃないのか。
 もちろん、しばらく使ううちに問題点というか、自分に合わない点も見つかるかとは思いますが、今のところは良い感じです。まあ、ファーストインプレッション段階で気になる点と言えば、Returnキーの底打ち感が少しばかり強めな点でしょうか。他のキーはスコスコサクサク、という感じで打鍵出来ているんですけれども、Returnキーを押下した時だけ、「カタッ」という感じのブレイクタイムが挟まる感じで音色が違います。気になるっちゃ気になるところではあるんですけれども、どちらかと言えばこれはキーボードの問題というよりも、テーブルに対する共鳴の話っぽいです。なので、静音性を高めるマットとかを下に敷けば改善されるんじゃないかなー、という感じ。実際今、タオルを1枚敷いて打鍵しているんですけれども、そうなるともうほとんど気になりません。カタカタは言っているんでしょうけれども、すごく静かです。大変によろしい。

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 僕が使っていたリアルフォースのキーボードはテンキーレスモデルで、普通のフルサイズキーボードと比べると十分にコンパクトだったんですけれども、今回買ったHHKBのHYBRID Type-Sはそれよりもさらにコンパクトです。カーソルキーもなければ、ファンクションキーもない。これ、結構打鍵する上で困るんじゃないかなーと危惧していたんですけれど、使ってみると何のことはない、すぐに解決しました。元々、誤字脱字の修正だったり、漢字変換候補の選択だったりにカーソルキーをよく利用していたんですね。そんなよく利用するキーがなければ当然困るだろう! ということで躊躇していたんですけれども、まあHHKBも流石にそこは考えていて、Functionキー(Fnキー)と他のキーを組み合わせることで、カーソルキーとして扱える機能がありまして。具体的にはこの参考画像の画面右側、Returnキーの左に位置する部分がカーソルキーとして機能するようになっているのです。

 じゃあもうこれで良くね?
 自分でもびっくりしたんですけれども、信じられないくらい何の問題もありませんでした。僕がよく使う特殊キーと言えば、カーソルキーとバックスペースキーなんですよ。「Delete」キーと「Backspace」キーの違いが分からない人に完結に説明しますと、文字を打つカーソルから見て後の文章を消すのが「Delete」で、前の文章を消すのが「Backspace」です。なので、普通の感覚だと、文字ってのは「Backspace」機能で消すんですが……編集してるとどうしても後の文字も消したいので、たまーに「Delete」キーも使うんですよ。
 なのでそれが使いづらくなるかなーと思っていたんですが、Fnキーを押しながらBackspaceの上にあるキーを押すと、Deleteキーとして機能することが分かりました。最高だ!
 とは言え、右ShiftキーとFnキーが隣り合っているので、これは誤打が頻発するんじゃないかという恐れがあったんですけれども、使ってみると意外や意外、自動的にShiftを押したい時とFnを押したい時とで僕は距離を判別しているようでした。なのでこれ、10万字くらい打鍵する頃には身体に染みついているんじゃないかなー、という気がしています。今のところ、体感では8割くらいの確率で成功しています。
 他の特殊キーで言うと、この画像を見る限り、PageUpとかHomeとかも使えそうなんですけれども、まあそこはあんまり使わないだろうと。とりあえずカーソルキーを使いたい時はFnキーと一緒にカーソルキーに割り当てられたキーを押下する、というところだけ気にしていれば、問題なく使えそうです。
 他にキー配置の面で言えば、僕は使っているキーボードがUS配列なので「かな」と「英数」のキーを元々使っていないんですけれど、昔から「英かな」という外部アプリケーションを使って、スペースキーの左右にあるコマンドキーに「かな」と「英数」のキーを割り当てているので、その辺も特に問題ありません。Ctrlキーは標準でAの左側にありますし、うーん……現状で考えられる最高の配列かもしれません。苦節20年、いよいよ打鍵配列の究極に到達した可能性すら見えてきました。

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 あと気になる点と言えば、電池の持ちですね。
 USBでの接続も出来るので、最悪電池が手元にない場合でも一応打鍵は継続可能ですし、ベンチにリアルフォースが控えているのでどうにかなってしまうということはないんですけれども……まあ、単三電池がどこまで持つかというところが気になる点ではあります。公称ではアルカリ乾電池使用で約3ヶ月と書いてあったので、まあほとんど気にするレベルではないのかもしれませんが……暇さえあればひたすらキーボードを触っている人間でもありますので、どんな感じかな、という気もしています。エネループみたいな充電式の電池を準備しておくか、切れる度に乾電池を買うか。まあ、乾電池なんてどこのコンビニでも売っていて入手難易度は極端に低いですから、気にするほどでもないのかもしれませんが。
 あと、あれだ! 乾電池を入れていると流石に重いんですけれども、電池がない状態だと驚くほど軽いです。僕の持っているREALFORCEは重量が1.1Kgあったんですけれども、HHKBは電池を入れていない状態だと540gがカタログ数値です。単三電池の重量が1本あたり23gなので、2本で46g。まあ大体、580gくらいの重さになるということですね。それでもREALFORCEと比べると軽いので、うーん……なんか、いいなぁ、と思っています。もちろん、REALFORCEみたいな安定感が必要な場合もありますから一概には言えないんですが、軽い割には結構安定しているので、イイカンジです。実際、配達された段ボールを受け取った時、あんまりに軽いので中身入ってないんじゃないかと思ったほどです。

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 あー……結構、3,000字くらい打鍵していますけれども、何の問題も感じておりません。
 何の問題も感じてないっていうか、むしろ手に馴染む。結構僕、長時間打鍵していたりすると、腕の疲れとか、椅子を座り直したりとかして、キーボードの位置を変えるんですよ。こう……肘を伸ばしたくなってキーボードを画面に近づけたり、逆に肘を曲げたくなってキーボードを近づけたり、ちょっと変な体勢になって打鍵をするからキーボードを曲げてみたり。固定された場所で打鍵をし続けるっていうのが出来ない人間なので、割と常にデスク周りは綺麗にしているところがあって。要はバッファを持っておきたいというか、スペースを確保しておきたいんですね。でも、やっぱ重いキーボードだったり、でかいキーボードだと、そういう移動も一手間なんですよ。なんて言えばいいんだろう、パソコンモニタを移動するような手間というか。「本来そこにあるべきものの位置を変える」感じがして、一苦労なんですね。
 しかしながら、HHKBは軽いしコンパクトなので、結構簡単に場所移動が出来ますし、その場所移動をするのも手間じゃありませんし、何よりサイズ感がこう……なんて言うんだろう……手に馴染むサイズ? 道具として愛着が湧くギリギリのサイズというか。うーん……持ち運びも視野に入るくらいの感覚を今、味わっています。今までやっぱりどうしても、キーボードってサイズ的にも大きいし、逆に持ち運びを前提としたコンパクトキーボードだと打鍵性能が悪かったりで、僕はキーボードに対して「その場にあるどんなキーボードでも使いこなす」という方針を採用していたんですけれども、HHKBだったら正直持ち運んでも苦にならないし、この打鍵感を常に感じられるなら、もう一生これで生きるという可能性を考慮してもいいかな、という気がしてきました。それくらいなんか、愛着が湧くサイズです。所有感というか、愛機感というか。なんだかとってもお気に入りです。

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 最高です、HHKB。
 ケーブルがなくなって、キートップの印字もなくなったので、本当にもう何のストレスもなく打鍵出来ています。やっぱりこう……なんでしょ? うーん、上手く言えないですけれど……使わないキーのあるキーボードって、こう、持て余す感じがありませんか。使いこなせない機能がついた道具って、なんだかこう、自分に対するスケールが大きいというか。目に見えない機能だったらまあ許容出来ると思うんですよね。例えばパソコンって、物理的に目に入るのって画面と箱くらいなもんですから、モニタに映像が表示されてればそれで納得出来ると思うんですよ。でもなんか、例えばテレビのリモコンとか? 電源と音量とチャンネル切り替えくらいしか使わないのに、謎のカラフルなボタンがあったり、普段使わないボタンが死ぬほど付いてると、「うわーっ! 俺には使いこなせないー!」って心が折れちゃうんですよ。そういう雑多な所感を、僕はキーボードに対して常に感じていたんですが……US配列のHHKBだと、割とほとんど全てのキーに役割がある感じなので、使っていてこう、自分の支配下にある感じがするというか。巨大な道具を目の前にしている感覚が下がる気がします。あのー、最初にピアノと対峙した時も似たようなことを思った気がするんですが、ピアノって、最低音とか最高音って普段弾かないじゃないですか。ほとんどC2からC5くらいまでで完結するし、最初に習ってる時なんてそれだけあれば十分で、自分に対してデカすぎる楽器だ、というイメージがあったんですよ。それがまあ、弾いているうちに、色んな曲を弾くうちにだんだんと弾く範囲が増えて行って、88鍵あることに畏れを抱かなくなったというか。
 本来、キーボードも使いこなそうと思えばそれに近い感覚を得られる気もするんですけれども、こと小説を書くという作業に特化している僕としては、やっぱりファンクションキーって使わないし、そもそも手の届く範囲外のキーって使う頻度が低いし……CapsLockとか一生使わないし。そんなのもあって持て余している感覚があったんですが……HHKBくらいのサイズ感だと、自分の手中にある感じがして、ものすごくイイカンジです。いやー……思い切って買って良かったです。

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 超余談なんですけれども、Amazonプライムデーが開催されていまして。
 僕がHHKBをポチったのは7月11日の朝だったのでAmazonプライムデーが始まる前だったんですね。なんでこんな話をしているかというと、HHKBはPFUがAmazonで販売している器機だったので、どうせプライムデー対象外だと思っていたからなんです。
 ですが、実際は2,000円OFFになっていました。
 あ、あと1日待っていれば……。
 いやまあ、1日待っていたら覚悟が変わってしまったかもしれませんし、なんやかんやで先延ばしにしていた可能性もあるので後悔はしていないんですが、値下がりするもんなんだなぁ……と驚いたという話でした。むしろ、プライムデーの値下げは、企業の公式出品物であっても、Amazon側が割引額を負担するっていうシステムなんだろうなという知見を得られたので、知識欲的には満たされた感じです。まあ、38,500円が36,500円になっただけなので、全体から見れば購買意欲を刺激されるほどの値下がりでもないので、致し方なしという感覚ではあるんですが……もし興味のある方がいましたら、この機会にHHKBを買ってみてはいかがでしょうか。もし1日に5,000字以上打鍵する機会がある人であれば、買って損はしないのではないかと思いました(そんな人間が大勢いるかは甚だ疑問ですが)。

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 あとさらに余談ですけれど。
 HHKBを買うぞ! という意を決してキーマッピングの変更とか、打鍵に対するモチベーションを向上させたりしていたおかげで、なんとなしに小説を書き始めたんですね。なんか、プロットとか考えずに、思いつく限りだらだら書くっていうやつを久しぶりにやっていて。最近割と現代日本を舞台にした小説ばかり書いていたので、自分の創作の原点と言いますか、「ファンタジー小説を自分でも書いてみたいな」という感覚で創作を始めた部分があったもんですから、それを書き始めてみたんですね。
 そうしたら、まあ大体、3時間か4時間? くらい打鍵をしていたんですけれども、20,000字くらい書き進められました。普段小説を書く時って、なんとなく文字数を基準にして「5,000字くらいで導入、30,000文字で起承転結の起が終わって、60,000文字で半分。そっから転結と進めて大体120,000文字で1作」みたいな進め方をするんですけれども……なんか、だらだらただただ書いているので、20,000字くらい書いたのにまだ起承転結の起の部分にすら達していない気がしています。なんだろう、マジでこう、よくある小説サイトの長期連載小説みたいなものを書いている気がしています。お前もう33歳なのに!? 中学生が書くみたいな小説書いてんの!? うるせー!!! これが俺の創作なんだよ!!!
 まあ、そうやってだらだら書き始めてしまったので、カクヨムとかに連載形式で載せようかなぁとか考えているところではあるんですが……うーん、あんまり完結前の小説を載せるのもいかがなものか、みたいな感覚が自分の中にあるので、どうなるかは分かりません。逆に、これを毎週1本絶対に連載する、みたいなルールを自分の中に課したら、完結するまで書き続けるのかもしれませんが。

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 そんなこんなで、HHKBを買いました、の回でした。
 なんだかんだで6,000文字近くどうでもいい打鍵をしてしまった……まあ、HHKBのファーストインプレッションというか、打鍵訓練というか、試し打ち的な意味合いとしては十分な成果が得られたのではないかと思います。
 マジでもう言うことなし! というくらい気に入ったので、これからも頑張って小説を書こうね、と自分に毎晩呪いのように言い続けようと思います。4万円近いキーボードを買ったんだから、それに見合うだけの成果を出そうね、と。はい……すみません……ちゃんと打鍵します……ギターも高いの買ったのでちゃんと弾きます……ごめんなさい……。
 あとはまあ、1週間なり、あるいは1ヶ月なり使ったところで、使い続けた感想みたいなのも書ければいいかなと思っておりますが……とりあえずは一旦、ファーストインプレッションでした。

 ちなみにですけれども、HHKBを買ったことで、デスク周りはこんな感じに落ち着いています。トラックパッドとHHKBのみ。うーん、シンプル!
 たまにマイクラで遊んだりするときにマウス接続はするんですけれども、基本的にはこのスタイルであと5年くらいは戦えるんじゃないかな、という気がしています。外付けキーボードの唯一の欠点と言えば、iMac付属のMagicKeyboardについているtouchIDが使えないところなんですが……まあ単にパスワード入力すれば良いだけなので、良しとしましょう。本当はトラックパッドに指紋認証が付いていれば最高なんですけどね。あるいはiMacに顔認証が付いていれば最高なんですが。
 打鍵が楽しくて無限に書いてしまいそうなので、そんなところで、今回の日記は終わりにしたいと思います! 皆様ご静聴ありがとうございました。
 とりあえず物欲は一区切りしたんですが、ここから先はキーボードのパームレストだったり、作業用に高いワークチェアを買おうかな、という部分で悩むことになるかと思います。引き続き、ダメ人間の苦悩や葛藤をお楽しみいただければ幸いです。
 そんなこんなで、また来世!
 福岡でした。
 サヨウナラ!!

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