見出し画像

iMacが届きましたの話

 あほい!(挨拶)

 ◆

 iMacが届いてからもまあ色々と話は長くなるんですが、まず前提から。
 iMacを新しくしよう、と思い立ったのが、2022年2月5日のことでした。確定申告終わって、様々な雑処理も終わって、一段落したなー……と思ったあたりで「マシンを新調するか!」という気持ちになりまして。
 いや、元はと言えば、2021年の末頃にも買おうかと思ったんですが、「俺のMacBookAirはまだ行ける!」という謎の気概があって、保留にしていました。で、年も明けて、面倒な作業も終わって、DTMするのに性能不足を感じるようになって、いよいよ買うことに決めたんですね。
 僕はMac買う時必ず「US配列のキーボード」を買っているので、割と到着するまでに時間が掛かります。あとは今回はメモリ増設したり、CPUを強いのにしたりもしたので……いわゆるカスタム品をオーダーしたので、少しばかり時間が掛かる。で、購入が確定した日の到着予定日は「2/21〜2/28」だったんですね。
 まあ2月中には届くならいいか、と、ぼんやり待つつもりでした。

 ◆

 しかしながら、数日経ったところで到着予定日が突然「2/13」になったんですね。急に!? なんの前触れもなく!? ……と驚いたんですが、予定より早く初期処理が終わったのでしょう。欲しいアイテムが早くくるなんて、こんなに嬉しいことはない。
 そんなわけで、僕は2/13を楽しみ日々を過ごしていたんですが……困ったことに、2/13は仕事の日だったんですね。日曜日にも関わらず、労働せねばならぬ日。流石にiMac受け取るからって人に代わってもらうのもだし、最悪夜に受け取れればいいやと思って、無計画に暮らしていました。

 ◆

 そもそもお届け時間を指定出来れば勝てると。
 そう安易に考えていた僕だったんですが、Apple公式サイトから確認出来る配送業者って、海外の「DHL」っていう配送業者で、トラッキング番号もDHLのものだけだったんです。でも、DHLは海外から荷物を輸入するまでが仕事で、国内で実際に荷物を届けてくれるのは、ヤマトとか佐川とかの「日本の配送業者」なんですよ。
 で、この「日本側の」受付番号が分からない。
 そのことに気付いたのが、2/12(土)の夕方でした。
 てっきり、DHLから荷物が引き渡されたら引き渡し先の番号も通知が来るもんだとばかり思っていたんです。が、Appleのステータスは「配送中」のままだし、DHLの公式サイトからトラッキングしてみても「配送業者に引き渡しました」とかいうステータスだし。一向に番号の通知はないし。
 困ったもんですから、DHLのサポートへEメールを送ってみました。「どこの配送業者に渡したのか、配送業者の追跡番号は何か」という内容です。が、一向に返事がない。夕方頃だったので、もう業務が終了しているっぽい。電話の受付も終わっている。仕方ない、明日仕事に行った時に連絡するか……と思うも、日曜日はサポートセンターが休みらしい。流石は海外の企業!!! ホワイトですな!!! いやそれが普通なんだけど!!!

 ◆

 まあでも足掻いても仕方がないので、僕は黙々と仕事に行きました。7時くらいに家を出て、8:30から始業。休日の監視的な仕事なのでひとりだけの作業になるんですが、まあぼんやりと普段出来ない雑務をこなしたり、準備をしたり……と、進めていたら、Appleから一通のメールが。
「不在だったから持ち帰ったよ」
 と。
 誰がだよ! ふざけんなよ!
 怒りのままにDHLのサイトで再度トラッキングしてみると、こちらも「お前の荷物持ち帰ったよ」というステータス。じゃあ再配達の依頼をさせろよ! と思って、DHLのサイトから再配達依頼をかけると、「それはもう国内業者に引き渡してるから、この番号じゃ受け付けられないよ」のエラー。
 どうすんだよマジで!!!
 八方塞がりじゃん!!!
 いや、家に帰ればね、不在通知が確認出来ますから、そこでヤマトなり佐川のサイトで再配達依頼をすればいいわけで。でも、今の僕は物理的に家から離れているから、確かめようがない。こんなに時代は進歩しているのに、僕は家の集合ポストに入っている紙切れ一枚すら確認出来ない。今日ほど家族が欲しいと思った日は他にありませんでしたよ。交通費と5,000円の日当出すから、誰かiMac受け取ってくんねーかなってマジで考えました。
 今日はiMac触れないかー……としょんぼりしながら仕事をしていたんですが、ハッと気付きます。国内配送業者に連絡して、個人情報を伝えれば、追跡番号は分からなくても荷物の再配達依頼は出来るのではないか、と。想像するに、番号が分からないけれど住所や名前は分かるという問い合わせは現実に起こり得るはず。行けるのではないか……?

 ◆

 普段の僕はこんなにエネルギッシュではないですが、楽しみにしていた荷物のためなら何だって出来ます。
 昼休みを利用して、早速電話。DHLから引き受けしているのは佐川急便である確率が高いとのことだったので、申し訳ないと思いながら先に佐川急便の最寄り営業所へ連絡してみることに。結果から言うとビンゴでした。
「○○営業所、担当△△です」
「私、福岡と申します。あのう……ちょっとお尋ねしたいんですが……住所と名前を照合することで、佐川さんで荷物を保有しているかどうか確認していただくことが出来ますでしょうか」
「配達番号はおわかりになりますか?」
「申し訳ないんですがそれがわからなくて」
 僕はAppleで商品を購入したこと、配送業者がDHLになっていること、今朝方にSMSで不在通知が来ていたことを説明しました。すると該当するっぽい商品があるとのこと。住所と名前と、DHLで利用されていた番号を口頭で伝えて、確認が取れる。
「では、こちらの再配達希望でよろしいですか?」
「はい」
「時間帯はどうなさいますか」
「一番遅い便でお願いしたいんですが」
「19時から21時になります」
 僕のその日の仕事は19時までだったので、定時で速攻切り上げて帰ったとしても、通勤時間は片道1時間。どれだけ急いでも20時以降になる。しかし、1時間刻みでの時間指定は当然不可能とのこと。この手の交渉はサポートセンターとやっても意味がないことは知っているので、
「ドライバーの方と直接連絡が取れますか?」
 と打診。
「連絡はしてみますが、確実なことは言えません」
「ですよね。わかりました。では、可能であれば事前に電話をいただけるよう、担当ドライバーの方に伝達いただけると助かります」
「承知しました」
 実際はもう少しやりとりがありましたが、そんな感じの会話をして終了。あとはとにかく急いで帰ること、ドライバーからの連絡を祈ること。そう思いながら、僕は仕事を続けました。

 ◆

 17時半頃、一本の電話が入りました。
「はい」
「あのう……フク? オカさん? ですか? 佐川急便の○○です」
「はい、福岡です。お世話になります」
「あのう……19時から21時の再配達希望ということでね、連絡受け手たもんですけども、今日の夜はちょっと天気が荒れるという話があって、本社からも早めに撤収するように言われてまして」
「なるほど」
 一夜明けた今となっては想像していたような悪い状態にはなっていなかったけれど、その当時は確かに雨がひどくて、気温も低かったので、もしかしたらもしかするかもな、という状態だった。
「19時台には引き上げることになるんですけども、もしご都合つかないようだったら、また別日でというのはどうでしょう?」
 なるほど、そういうパターンがあるのか。どうしても今日欲しいのはそうなんだけど、人命に代えてまで欲しいかと言われればNOだし……でも19時台ならワンチャン……ワンチャンあるのでは!? と、僕は思ったのです。
「私の仕事が19時くらいまでなんですが、急げば20時前にギリギリ……19時40分とかに間に合うようにするので、なんとかなりませんか」
「19時40分ですか。分かりました、じゃあ、それで向かいますので。すみません」
「こちらこそすみません。よろしくお願いいたします」
 そんな連絡をして、速攻で僕は電車を調べました。
 今勤めている会社は東京の東の方にあるんですが、家の最寄り駅からJRに乗って、乗り換えが1回発生して、都営地下鉄に乗って、会社の最寄り駅、という感じの動きをしているんですね。その方が乗り換えが少なくて済むし、わかりやすいのでそうしていたのです。
 が、頑張ろうと思えば頑張れるんです。なんて説明したらいいか……僕の家の最寄り駅から数駅移動すると、大都会「横浜駅」に着くんですが、そこからは様々な種類の電車に乗り換えられるんですよ。『東海道線』とか『京急本線』とか、こう……主要駅以外をすっ飛ばして爆速で走る電車に乗り換えられるんです。いわゆる「快速」とか「特急」的な扱いの電車。
 本気になってルートを調べると、通常1時間近く掛かる復路が「35分」で間に合うことに気付きます。マジで!?
 もはや時刻表トリックかというレベルなんですが、会社の最寄りにあるバス停からバスに乗り、普段降りない駅で降り、快速系の電車に速攻で乗り換え、横浜駅に到着し、そこから最速乗り換えをして各駅停車の路線に乗り換えることで、なんと間に合ってしまう。マップアプリとかナビタイムとかでもちゃんと検索すれば出てくるんでしょうけれどもあんまり利用しないので、人力でそのルートを導き出しました。「ここのバス停から何時に乗ると、この駅に何時に到着するから……そこからこの電車に乗って……この号車に乗っていれば乗り換えが最速で済むぞ!」みたいな。十津川警部かお前は。

 ◆

 そんなわけで、19時1分に職場を出て、最寄りバス停までダッシュ。1分前後の遅れでバスが到着し、問題なく発進。割と著名な駅で電車に乗り換え、揺られること20分。横浜駅で乗り換えて、揺られること5分弱。駅に着いて、またダッシュで移動。19時1分に会社を出て、家に到着したのが19時39分でした。マジで可能なんだ、時刻表トリックって。
 で、「やった……19時40分前に着いた!」と喚起しながらドライバーさんに連絡しようとしたら、即座にインターホンが鳴る。すぐに通話状態にすると、でかい荷物持ったおっさんがモニタに映ってる。「すみませんすみません、ありがとうございます」「いやこちらこそすみませんね」とどっちがどっちなのか分からないやりとりをして、僕は無事、iMacを受け取ることが出来たというわけです。
 ちなみにこの謎ルート、早いは早いんですが、値段が高くなるのと、乗り換えが頻繁になるのと、徒歩ルートが増えるので普段は使えません。あと19時以降という時間だから使えた感じがあります。本当に、奥義的なトリックだった。断崖絶壁に立ちながら、十津川警部にも「うまくやったもんだ」と言われました。言われてませんけど。

 ◆

 前置き長過ぎねえ?
 とにかくこちら!

 クソデカ荷物が届きました。
 iMac24インチモデル。発売は2021年の5月頃だったかと記憶しているので、9ヶ月前の製品ですね。

 最近のApple製品は、外側の段ボールもこんな感じで開けやすくなっています。カッターもハサミも不要で、矢印の方向にピーッと開封すれば、ストレスなくアンボクシング出来ます。

 デン!

 デン!

 ドーン!!!

 ◆

 内容物は、iMac本体、電源ケーブル、MagicTrackPad、MagiKeyboard、あとはライトニングケーブルが1本入っていました。トラックパッドとかの充電用でしょうね。
 まーとにかくiMac本体が軽い。よくレビュー動画とか見ていると「軽いから気分を変えてリビングに持って行ったりも簡単に出来る」みたいなのを見かけますが、僕的には「背面のコード差し替え」がすごい楽になったという印象。昔の27インチiMac使ってたから特にそう思うんでしょうけれども、背面のUSBを抜き差ししたりする際、iMacがくそ重くて面倒だったんですよ。でも今回のiMacは軽いので、ちょっとした移動が楽に出来る。これ、マジで軽い。本当にありがたいです。

 ◆

ahoi

 で、早速今回の目玉というか、Macを新調する切っ掛けになった『apollo solo』というオーディオインターフェースを繋ぎます。DTMするのに十分なマシンが欲しいということで買い換えたので、これが使えないとお話にならない。早速公式サイトに行って、ダウンロードします。
 が。
 僕、本当に舐めてたというか、適当に買い物したな……と思ったのが、このiMac、『M1チップ搭載モデル』なんですよ。『M1チップ』ってなんぞや、って話ですけれども、簡単に言うと「インテルCPUではないCPUを積んだ」Macということです。はて?
 なんて言いますか……「インテル、入ってる」でお馴染みのIntelっていうのは、パソコンの脳というか、本当に一番大事な部分でして。様々なソフトウェアやらサードパーティ製品のアプリケーションが動くためには、このCPUがキモになってくるんですね。で、『M1チップ』が出始めた頃、かなり多くの製品が「サポートされていなくて使えない」という状況になっていました。
 まさか、こいつも……。
 震えながら公式サイトを調べると、こんな情報がありました。

UADソフトウェアとmacOS12Montereyとの互換性

 公式サイトなので英語なんですが、用は「M1搭載MacのMontereyはサポートしてませんよ」という記事。マジかよ! やっちまった! と思いつつ、色々調べてみると、ざっくり「Mac側のセキュリティを下げればインスコ出来るかも」という情報がありました。

(Mac) macOS 11 Big Sur との互換情報

 これしかねえ。
 公式情報に則りながら、ひたすら新調に手順を踏んでいきます。Big Sur時代の情報をMontereyに合わせるなんて厳しいんじゃ……と思いつつ、祈るように設定。実際の手順は本当、上記サイトの通りなので詳しくは記載しませんが、設定に大体2時間くらい掛かったような気がします。

旧iMacで検索しながら新iMacを設定する図

 で、なんとかオーディオインターフェースを認識することが出来ました。つまり、iMacの出力先を、apollo soloに設定し、ヘッドフォンで音を聞くことが可能になったということです。
 その後、今度は『LogicPro』の設定。AppStoreからダウンロードして、起動してみたんですが……サードパーティ製品であるところのUADに対して、Logicちゃんからのスキャンが走り、この作業に3時間くらい掛かりました……地獄。まあでも、1回やれば済む作業なので、お風呂入ったり家事したりしながらまったり放置。0時前後くらいにスキャンが終わったので、Logicちゃんにギターの音を取り込んでみて、入力も確認出来たので、オーディオインターフェースの設定は完了しました。

 ◆

 その後、もうひとつのメインアプリである『テキストエディタ』の設定に。ここ数年は『Pages』を利用していたので、標準搭載されているPagesの初期レイアウトだけ変更しようかな……と思ったんですが、ネットサーフィンしていたら『縦式』という神アプリを発見したため、こちらに乗り換えました。『縦式』についての記事は長くなるので、また別の日記として上げさせていただこうかと思います。
 そんなこんなで、iMacが届きました。いやー……シンプルに嬉しい! iMac27インチも別に全然悪くないんですが、昨今はソフトウェアの向上だったり、画質、音質の向上だったりで要求される性能が高くなっているので、流石に10年近く前のマシンだと戦うのが厳しい……という感じですね。
 まーおかげでDTM環境と打鍵環境が出来上がりましたので、今後はもうちょい精力的に創作活動に身を置いていきたいと思っております。音楽とか、小説とか……あとは動画とか。時代的に動画時代ですから、最低限の動画編集能力は身につけておきたいなと思う昨今でございます。
 そんな感じで、iMacがやってくる、ヤァヤァヤァでした。
 打鍵環境が整って楽しくなってきたから、小説書くぞー!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?