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2024/09/09_#719_地方の薬学部の今後

病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。

大学の序列は変わらず、限界大学は見向きもされないことを話していました。

自分のことに当てはめて考えてみます。

自分は、地方の私立薬学部を卒業しました。卒業して10数年経過しました。
今、その母校では、学部の改変が行われるそうです。春木先生の放送で言うところの限界大学にあたります。

薬学部では、基本国公立と私立とで分かれていますが、薬剤師国家試験を合格すれば大学の序列は関係ないです。
大学病院に勤務するようになれば、出身大学で扱いが変わる可能性はあります。

少子化が進んでおり、薬学部へ進学する学生が減っています。偏差値が高い大学には集中し、偏差値が低い大学は定員割れを起こしています。
薬学部は、少子化が叫ばれているのにもかかわらず増設を進めてきました。薬剤師の数自体も多くなってはいますが、人員の偏在化が指摘されています。

薬学部も階層がはっきりと分かれ、限界大学の薬学部は消滅すると思います。
残る大学としては国公立での薬学部、偏差値が高い薬学部は確実に残ります。

体感として偏差値55を下回る大学の薬学部は今後なくなっていくと思われます。なくなるかもしくは公立化を目指すのではないかと予想しています。
6年間高い学費をかけても回収に時間がかかること、卒業までに多額の奨学金を背負うこともあり、裕福な家庭しか薬学部を選ばないと思います。

大学の淘汰が進むと、薬剤師の供給が減るので、全体として賃金が上がるのではないかと思います。

また、ドラッグストアでは、登録販売者が増え、そちらでの販売にシフトするのではと感じています。
薬局、病院では、調剤助手の職種が認められ、薬剤師の配置自体が少なくて済むようになるかもしれません。

他の道筋としては、薬剤師免許取得のための専門学校が別にできる、4年程度で学習し、薬剤師の人員を増加させるような仕組みができることも予想しています。

薬学部を抱えている大学では、今後、薬学部自体で採算が取れなくなり、身売りもしくは規模を縮小してなくす方向になると思います。

試薬などの研究にかかる費用も高くなるので、そこを負担しきれないのではないかと考えています。

海外からヒトを招いても、日本語という壁があるので、日本で薬剤師になるようなヒトはいないと思います。




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