2025/01/06_#839_近代史を学ぶ重要性
皆さんは日本の近代史を学生の時に、しっかり学んできたでしょうか?
自分は、高校の時を振り返ると近代史を学んできた記憶がありません。
石器時代を一生懸命学んできた記憶だけが残っています。
石器時代のものすごい過去を学ぶことも重要かと思いますが、近代史を学ぶことで、これから日本がどうなるか、世界がどうなるかの理解度がさらに増すと感じています。
書籍で近代史を学ぶこともできますが、今ではvoicyの音声配信でも学べます。
voicyのパーソナリティの木下さんの放送では経済白書を起点として経済の観点から日本の近代史を学ぶことができます。
4回の放送に別れています。今回は4回目の放送を聞いて考えたことを書きます。
現在の日本のしくみ・マインドの基礎ができてきたのが1960~1970年頃だと認識しています。
年功序列や終身雇用、持ち家信仰などがこの頃から定着し始めました。
池田勇人の所得倍増計画の副産物として、上記のような日本のしくみ・マインドができたのだと思いました。
年10%程度(インフレを差し引くと7%くらい)の成長率を誇っていた日本が過去にありました。
給与がうなぎのぼりに上がっていき、国民が3Cや住宅などを購入し経済を回していました。
今では、消費が落ち込み、3Cのような皆がこぞって購入するものはありません。
国民のマインド自体もオプティミストのようなものではなく、ペシミストのような雰囲気が流れていると感じます。
1960~1970年頃は日本が著しい成長を遂げ、アメリカでは苦しい経済状況だったと思います。
今は、アメリカはやや経済が持ち直し、日本は少しずつ持ち直しつつある局面かと思っています。
1960~1970年頃と経済状況が違うにしろ、どちらの国も所得倍増計画でうまくいった日本のような成長を描こうとしていると感じています。
ただ、昔と違うのは個人の嗜好が大きく変化したところから、3Cのような起爆剤となる物が作れていないので、苦戦していると思います。
苦戦していて何とか自国だけは守ろうという意識がアメリカには強く出ていると感じています。
トランプ大統領が返り咲きで再選しました。
1960~1970年頃は日本に対して開放政策を取るように詰め寄っていたアメリカが逆に保護貿易に進んでいます。
このように時代とともにある程度揺り戻しが発生するのだなと実感しました。
経済の視点で近代史を学ぶことで今後どうなっていくのか考えるヒントとなると思います。