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○さもなくば変態として


もしかしたら
私にも
深く考えずに生きることが許されているのかもしれない

もしかしたら
変態して生きること
それそのものが私かもしれない

張り子の中で
どろりとにごる粘弾物質が
私の正体を駆逐する

粘弾物質それそのものが
私自身となり焦土をみる

カラカラに渇いた樹脂のような経営理念が
この世の真理のようなテーマパーク

信じる者だけがお得に買いものできますよ

あかるい窓辺で
静かに冴えた陽射しを浴びるなら
もう二度とあの赤黒いせいぶつの幻惑に
構わないでよいのかもと思う

浮き上がってよい
浮いていればよい

変態していきる
変態としていきる

拾われても
拾われなくても
気がくるう

それならいっそ
変態としていきる

誰が私を食べるの
私は誰を食べなきゃならないの

なんでぜんぶ敵にみえるの
なんでぜんぶ毒にみえるの
なんでぜんぶ芋にみえるの
なんでぜんぶ星にみえるの

憎くない
こわいだけ

すり替わりたいんじゃない
じぶんの光明をえたいだけ

いますぐ変態として
いますぐ変態して
変態の看板に苔がむすまで

さもなくば変態として
いますぐ変態して
誰の手もおよばない

意味不明のせかいへ


20221103_f34

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