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婦人相談員からの電話

月に1回、婦人相談員さんから電話がくる。
「最近どうですか?」
というやつ。
生活保護受給者がちゃんと暮らせているか、困っていることはないか、問題を起こしていないかを、定期的に確認しているのだ。
だいたい天気の話や体調の話をする。
今日はまたぞろ花冷えの雨だったものだから、頭が雑巾絞りになっていたので、その話をした。
「ちょっと前に封筒貯金始めたやつはどうなってます?」
貯金はかなり停滞していた。
これこれこうやって貯めていこうと思う!と、相談に乗ってもらいつつ決めたことだったので、申し訳なくてしどろもどろになってしまう。
光熱費も去年から見たらとんでもなく上がってるし、食費をこれ以上切り詰めるのはきついし…こうなるとサブスクを切るしかないのか…アマプラはもういらんかな…うーん
わたしがそんなことをグダグダと話すのを最後まで聞いてから、

「毎日の生活が基本だから。今物価やばいし、無理することないから」
と、グダグダをすっぱり一刀両断してくれた。

「毎月貯められてるっていう実績と達成感は欲しいから、額を抑えてちょっとずつ続けましょう」
めっちゃ真っ当。
もう本当にとてもありがたいシンプルさ。

1回の電話はだいたい小1時間くらいで、遊びに行った話とかもする。
生保受給者も相談員もケースワーカーも、色んな方がいるので一概には言えないけど、わたしはこの月イチの電話はとても助かっているし、楽しみでもある。
これを生活を監視されていると捉えるか、見守ってもらえていると捉えるかは、関わる方々との相性も当然あると思う。
少なくともわたしは見守ってもらえていると感じるし、そのおかげで穏やかに暮らせているといっても過言ではない。
ケースワーカーや婦人相談員は友達ではないから、彼女らの趣味や休日の過ごし方などは知るべくもない。
それでもよくできたもので、そういうわたし達にも、保護利用者とケースワーカーと婦人相談員という人間関係はできるわけで。
その人間関係を、わたしは嫌いじゃない。好ましいと感じる。

今日の電話で、4月からケースワーカーさんが変わると知ってちょっとショックだった。
でもまあ、窓口の中にはいるから、顔を見たら挨拶くらいはしよう。
婦人相談員さんは、まだまだ長いお付き合いになりそうで嬉しい。

婦人相談員さんからの月イチ電話のあとは、気持ちが元気になる。
聞き上手な方なので、わたしのしょうもない話を無限に聞いてくれるし、ちょっとしたことでも「それは成長だよ」と言ってくれるので、HPが回復する感じ。

来月までには、またいいお知らせができるといいな。


では、また。

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