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間取り図を見るのが好きな話

同じような趣味のひとがいっぱいいると思うんだけど、わたしは不動産情報サイトを見るのが好きだ。
かなり好きだ。

最近はスーモばっかりだが、以前はHOMESとかathomeとかミニミニとかの大手サイトは片っ端から閲覧していた。
賃貸不動産情報ソムリエ資格とかがあったら取得してもいいかもしれない。

住んでみたい街の実際に支払えそうな価格帯と条件で検索し、物件の間取り図と写真を眺めていると、時間の過ぎるのも忘れてしまう。
もはや恋のレベル。
これは住みやすそう。これは微妙。これはナシ。なんだコレ。
引っ越しをする予定もないのに、気になった物件をお気に入りしていく(たいていの不動産情報サイトにはお気に入り機能がついている)。

たまに、賃料広さ間取り立地設備など、パーフェクトな物件に出くわす。
なんだこれは楽園か?エルドラドか?こんなことをしている場合か、これは今すぐにでも引っ越すべきでは?みたいな気持ちになる。
空前絶後だ。完璧だ。これを逃したらもう二度とこんな素晴らしい物件には出会えないのでは?!
もはや一目惚れ。
当然、そんな簡単に引っ越しができるわけもないので、サイトから情報が消えるまでの間に何度か眺めて終了する。

なにがそんなに好きなんだろう。実際そこに住めるわけでもないのに、自分でも不思議だ。でも、友人知人の中に同じようなひとが何人かいたので、そんな特殊な趣味でもないと思う。
空想の類なのだ。
この部屋に住んだら、ここになにを置いて、ここにはコレを設置して、この部分は導線として確保して、食事はこっち、ベッドはあっち、と、想像するのが楽しい。

今これを書きながら、おままごとがしたいのか…?と、思わず声に出てしまった。おままごとがしたいのだろう。
おままごと、あるいはロールプレイ、もしくは創作。そういう遊びが、わたしはなにより好きらしい。
でも実際、今住んでいる部屋はほぼわたしが空想した通りの設えにすることができている。
コンパクトなテーブルとソファーがあって、デスクや本棚は暗めの色調で、必要なものが所定の位置に収まっていて、デスクには綺麗なポストカードが飾ってある。安心で、安全で。
この部屋での生活はまったく予期せぬものだったけど、わたしの空想も捨てたものではないようだ。

場合によっては実現可能で、表現することも可能なおままごと。
空想して、それをたぐり寄せてみること。
わたしの趣味。

間取り図と物件写真を見て空想するのは、リアルであればあるほどいい。
なんなら、そこで暮らしている自分のおはようからおやすみまでの流れを妄想したりもする。
めちゃくちゃ不毛なように聞こえるが、やってみると楽しいので、気になったひとはやってみてほしい。


では、また。

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