見出し画像

#003 ダメな人の存在価値

割とこれまで、自分のことを仕事ができる人だと思っていたのだけど、
それが思い上がりだって思わざるを得ないような失敗が続いて、
私は「ダメな人だったんだなぁ」と最近思うようになった。

ダメな人になってみて分かったのは、
同じくダメな人がいると、すごく勇気づけられるということ。

遅刻して来たり、提出期限が守れなかったり、
言ったことができていなかったり…
これまでは、そんなダメな人を見ると、
何でこんな簡単なこともできないのか?謎!
って思って心底不思議だったし、
バカなの?って思って軽く見下してたし、
腹を立てていたしイライラしていたのだけど、
今や、そんな人に出会うと「仲間がいた!」と嬉しく思うくらい。

そしてダメな人にイライラすることなく
寛大な気持ちで接することができるようになった。

同じような失敗を私もするかもしれないから責められないし、
そういうこと、あるよねぇって思えるから、
人に対して優しくなれるというか。

これは、精神衛生上とてもいいことで、
たぶん心の枠が広がって、
その分、気分よく過ごせる時間が増えたように思う。

逆に、いろいろなことがきちんとできる人は
苦しいだろうなぁと思うようになった。

(たぶん)今までの私がそうだったから。

仕事でも、自分がきちんとできるから、
ダメな人がなぜできないか分からないし、
失敗する人がなぜ失敗するかも分からない。
だからそういう人に出くわすと腹が立つし、イライラする。

でも、できる人は気が付いていないかもしれないけど、
知らない間にまわりに無言のプレッシャーを与えていて、
一緒にいるのが辛かったりする。

今、ダメな私は怒られたくなくて、
できる人からは逃げ出したくなったりもする。

-----------

最近の一番の失敗は、打ち合わせの日を1日早く間違えていて、
大阪からトンボ返りしたとき。

夫に子ども2人の子守りをお願いして
心斎橋まで往復3時間、交通費2000円かけて行ったのに、
着く直前になって打ち合わせは明日だった!
と気が付いたときの衝撃たるや。

自分のダメさ加減に本当落ち込んだんだけど、友だちに
次の日と間違えるよりマシじゃない?と言ってもらって救われ、
FacebookやTwitterで
同じく打ち合わせの日を間違えてる人を発見したり、
羽田空港と成田空港を間違えて行ってた人を見かけると
ここにも仲間いたわ!とほくそ笑み。

私の失敗もどこかのダメな人を勇気づけられるかと思うと、
ダメな人こそ存在価値があるんじゃないの?って気にもなる。

ダメな自分に先手することで、
ダメはダメなりに生きていこうと思ったら、
前の、仕事ができていた頃の自分より
ちょっとは成長できたような気がしたのだよね。




\ 読んでいただき、ありがとうございます / みなさんのサポートが、とても励みになっています!!