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2006年9月17日に平安神宮で結婚式を挙げた。
夕方からTHE SODO東山に移動して、披露宴。
ここの料理はおいしくて、食べたい気持ちはすごくあったのに、
どうしても胸がいっぱいで、
夫にも母親にも食べろ食べろと薦められて、
私も食べようと努力したけれど
結局一口も食べられなかった。

幸せだとこんなにも胸がいっぱいになって
本当なーんにも食べられないんだということを
このとき身をもって知った。

胸がいっぱいでいっぱいで、
身体の中から幸せがあふれ出しそうなくらいだった。

結婚を夢見ていたわけでもなく
就職活動の面接では「結婚は墓場」と言い放ったのが上の人に面白がられて
就職が決まったくらいだったけど、
あの日は、私の大好きな人たちが集まってくれて
みんながみんな笑顔で祝福してくれているという
本当に人生最良の日で、
ただ妹がいないことだけが悲しかった。

というわけで、この日は私の人生の中で一番幸せな日だったなと思って、
あの日以来、幸せなことがあると、これは何番目かなと数えるようになった。

2番目の幸せな日は、2008年8月7日。
これは、初めて出産した日。
これまた幸せすぎて、寝ている息子の顔を見ながら
訳もなく涙が流れて止まらない、というくらい。
もはや1番目と2番目の区別はつかない。

そして3番目は、2010年6月22日。
京都会館であった小沢健二のコンサートに行った日。

あの、田舎の片隅で聴き続けた大好きな音楽を、
憧れの王子を、目の前で全身で堪能できたあの多幸感たるや。
ちょっと発狂しそうだった。いや、してた。
こんな幸せもう二度とないかもしれない
私は今、人生の頂点にいるかもしれないと思った。

でその後、2014年5月20日に娘が生まれて、
オザケンのコンサートに行った日は
あっさり枠から外れて4番目になった。
どれが1番目か2番目か、そんなのはもうどうでもよくて
とりあえず今の三大幸せな日はコレ。

幸せだった日を数えるようになって、
もうこれ以上ないわ!って思っていた3つの幸せがある日また更新されて、
どんどん、どんどん上書き、更新されていくのって、
本当、人生は素晴らしいなって思うし、
三大幸せな日が、全部、2000年以降のことだなって気付いて、
1999年に妹が死んだとき、私の人生も終わったって思ったけど、
その後に、こんな幸せな日が訪れようとは想像もしなかったし、
あのときわたし死ななくてよかったなーってしみじみ思った。
(そして、次に更新されるのは、いつ、どんな出来事だろう)。

みんなの「人生三大幸せな日」、聞いて回りたい。
とりあえず、夫から。

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