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どこかで期待してたんだろう。

クローズアップ現代の「親を捨ててもいいですか」という番組を見た。

虐待されてきた子どもが、親を介護する年齢になり、かつて自分を虐待した親の面倒を見ることになる。

これほどしんどいことがあるだろうか。

世間は、どんな酷い親でも最後は許してあげることがいい、みたいな空気だ。許さない子どもの方がおかしいって。

親を許せなくて、そんな自分を責める人もいるだろう。でもゲストの信田さよこさんは一貫して「親を許さなくてもいい」と言い続けてくれた。

世間は、親を許せ許せと言う。だからせめてカウンセラーくらいは「許さなくていい」と言ってあげたい、と。

その言葉にどれほど救われたか。

以前、居酒屋でお酒を飲みつつ、夫と親友に父親から虐待されていたことが辛いという話をしたことがあった。

2人は黙って話を聞いてくれてたんだけど、最後に口を揃えて私にこう言ったのだ。もう過去のことじゃん、許してあげなよ、と。

あぁ、分からないんだなと思った。分かるわけないんだよなって。こんなにも心を許して全てを話している人にさえ、分かってもらえないんだなぁという絶望感。

その後、出演してした信田さよこさんのこんな記事を読んだ。

親を許せの大合唱

https://ikinobirubooks.jp/series/nobuta-sayoko/214/ 


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