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書くを仕事にしたい人へ

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ライター歴18年、京都ライター塾を主宰する江角悠子が「書くことを仕事にしたい人のために、ヒントとなるようなコラムを発信しています!
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2024年7月の記事一覧

ライター歴18年。語彙を増やすためにしていること。

日頃から、気になった表現、いいと思った文章、忘れたくない台詞はメモするようにしています。 29歳でフリーライターになったときに、「語彙を増やしたい」と思って始めたことでした。ガイドブックでお店紹介をするときや、料理の味を説明するとき。「おしゃれなお店」とか「おいしい」以外の言葉で表現したいと思って。 雑誌を読んで、いいと思った言葉を1冊のノートにメモしていく。いろいろ書きためていき、原稿を書くとき表現に困ったら、そのノートを見返して、使えそうな表現をアレンジして使う。

インタビュー現場で一番やってはいけないこと。

京都ライター塾では、受講生に実際に「インタビューをする」という体験をしてもらいます。 インタビューをしてみる、自分もされてみることで、初めて分かることがたくさんあると思うからです。 もちろんの事前の講座では、話の聞き出し方のポイントやコツはしっかりお伝えします。けれど、それがすぐ身に付くわけではないし、即興で学んだとおり実践できるかといったら、また別の話。 これまでに、私がインタビューをしたのは1500人以上。逆にインタビューをしてもらったのは受講生含めおそらく100回

¥380

好きなことを継続できて、それがお金に変わる方法とは?「生きのびるための事務」読了。

私にはできないことがたくさんある。 たとえば、家計簿はつけられない。 確定申告はもっと無理。 嫌いな人と笑顔で話すこともできない。 そんな「できない自分」を発見するたびに、ダメな奴だ、使えない奴だ 何でできないの?バカだなぁと自分を責めてきました。 ですが、この数年は考え方を変えました。 できないことはしょうがないので、ならば、今の私のままでできるようにするには、どうしたらいいか?「私自身」を変えるのではなく、「私のやり方」を変えることにしたのです。 私のままで上手

インタビュー記事には、相手が言ってないことも書く。

京都ライター塾アドバンスコースの受講生にわたくし・江角悠子を題材にして、人物インタビューの記事を書くという課題に取り組んでもらっています。 誰かに話を聞いて、それを文章にまとめた記事は、ふだんから目にすることも多いと思いますが、いざ自分で書くとなると、思ってたんと全然違う!難しい!と感じる人も多いようです。 上手なインタビュー記事は、楽しくおしゃべりしたのをまるで、そのまま書き起こしたかのように読めてしまうので、簡単に書けそうな気がしてくるのです。 でも、一度でもテープ

インタビュー記事では、相手の言ったことをそのまま書いてはいけない。

前回のnoteは、「インタビュー記事では、相手が言ってないことも書く」というテーマで書きました。 今回はその続きで、「インタビュー記事では、相手の言ったことをそのまま書いてはいけない」です。 インタビュー記事には、いろいろなパターンがあります。 パッと思いつくのはこの3つ。 どのパターンにも登場するのが、「相手の言った言葉」です。言った言葉を「そう言ったから、そのまま書く」のでは、ライターの仕事としては足りていません。 たとえばインタビューで、偶然入ったレストランが

いい質問ができるライターがいいライター。

いい質問、鋭い質問ができるライター、それがいいライターだと思っている。 私はライター歴18年、これまでに1,500人以上の方をインタビューしてきたのですが、ときどき囲み取材のような場面で、いろんな記者、ライターが一斉に質問をすることもありました。 ここで、どんな質問をするかは、普段の取材以上にすごく緊張します。 どんな質問をするかで、そのことをどのくらい理解しているか、どのくらい考察しているか、ライターのレベルが全てバレてしまうからです。 逆に、そんな場面でいい質問を