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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」⑦森町役場・山形さん~自作システムが役場に採用された「行政アーティスト」~

えぞ財団の「この人、エーゾ!」第7弾。組織のなかで、マチのなかで、もがきながらも新たなチャレンジをしている人を紹介します。今回ご紹介するのは、森町役場で活躍する「行政アーティスト」の山形巧哉さん。
幼少期から森町で生まれ育ち、地域活動やデザインといった多方面で活躍。そして現在は森町でデジタルテクノロジーの活用を推進しています。

この人エーゾ

山形巧哉(やまがたたくや):森町役場ICT担当。1979年、森町出身。妻と二人暮らし。趣味は思いついたことを手当たり次第やることと、やり尽くしたら飽きること。

”行政アーティスト”!? 耳慣れないこの「肩書」が如実に表す山形さんとは

山形さんが複数持つ肩書きのうちのひとつ、”行政アーティスト”。
行政×アーティスト…一般的にはなかなか結びつかないこのワードは、公務員ながらもデザインなどを手がける山形さんを如実に表しています。
「以前芸術祭に呼ばれるチャンスがあった時に名乗ったのが始まりです。芸術祭に役場の職員を呼ぶのって変な感じがするじゃないですか。そんなときに、友人から「山形さんはアーティストっぽいから、行政アーティストって名乗ったら?」と言われたのがスタートで、それがそのまま定着した形です」。

現在は、町内の友人たちと行う”モリラボ(森町IoT・ICT推進ラボ)”の活動がメインだという山形さん。
“ものづくり”を起点にして、自分たちで何かを作り、その仕組みを知る。そして自分たちでそれを伝えたり、選択したりできるようになる。そんな考えのもと、地域の子ども達にITのことを伝えたり、大人向けの勉強会を開催するといった活動も行っています。

過去と現在をつなぐ”古写真のアーカイブ活動”の取り組み

山形さんが継続的に取り組んでいる活動の一つに、”記録の記憶”という古写真のアーカイブ活動があります。
「僕は『時層写真』と呼んでいますが、いわゆるフォトインフォトのような形で、古写真を地域の方からもらったりして、それが撮影された場所に行き、現在の風景を重ね合わせて写真を撮っています」

これは「ハウモリ」という名前で活動している取り組みで、去年までは立正大学の学生が加わっていたなど、ハウモリを面白いと感じる人と一緒に活動を行っているそうです。
「自分自身が面白いと思って始めたことに、共感してくれる人が出てくるのは嬉しいですね」と山形さん。


この活動を始める以前には、ウィキペディアタウンという”自分たちの町のことをウィキペディアに書き残していこう”という取り組んでおり、地域アーカイブに面白さを見出すきっかけはこのウィキペディアタウンにあったと言います。

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