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Nikon Z fc - 1 Year Later

こんにちは。
建築写真や都市写真を撮っております、
フォトグラファーのゴトウ リョウスケです。

以前カメラとの出会いと撮影について書いたことがあったのですが、

今回は、Nikon Z fcを購入してからちょうど1年ほど経ったので、Zfcとともに駆け抜けた2022年を振り返ってみたいと思います。

Z fc

Zfcは昔のフィルムカメラを彷彿とさせるレトロでクラシカルな見た目が特徴的なミラーレスカメラ。首からぶら下げているだけでファッションアイテムとしても絵になるので、出かけるときはなるべく持ち歩きたくなる。実はこれがZfcのかなり良いところで、撮る機会が自然と増えて上達するスピードが加速していく感じがたまらない。

そしてZfcはミラーレスカメラの中でも、APS-Cセンサーを搭載したカメラの部類で、対するフルサイズのカメラと比べると、比較的安価かつ軽量で取り回しがしやすい特徴がある。フルサイズカメラ至上主義的な論調も少なくないが、これは結局使い方次第だと思う。フルサイズカメラの方がもちろんより綺麗に映るし、オートフォーカスの優秀さなど高機能性も抜群。でもちょっと重いし、お値段は張るしと、初めてにはハードルが高いのかなと個人的には思う。ここもやはり持ち歩きたくなるカメラと言う意味でZfcはかなり強い。

だからミラーレスをこれから始めますっていう人にはZfcはかなりオススメだし、Nikonさんとしても正にそんな人をターゲットに開発&販売していると思う。

Vlog機としても優秀なので、旅行や普段のお出かけで動画を撮ってみたりするのもいいし、僕みたいにゴリゴリに建築の作品撮りをするのもよし。使い方はあなた次第。

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

キットレンズは「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」というレンズ。シルバーの色味がZfcにぴったりでこの辺は流石キットレンズという感じ。

肝心の写りはと言うと、実はめちゃめちゃいい。16mmの広角から50mmの寄りまでとりあえずこれが1本あれば最初の撮影には何も困らない気がする。実は僕がInstagramなどで公開しているスナップや建築写真の9割はZfcとこのレンズの組み合わせで撮っているので、結構よく撮れることがわかってもらえると思う。(残りの1割はGENICさんにお借りしたZ7II)

基本的に最初の一本としてこれを持っておいて、ポートレートやモノ撮りなどの強めのボケ感がほしければ単焦点レンズを、建築や風景撮りでもっと寄りたければ50mm以上のズームレンズをと言う感じで買い足していくことをオススメする。

キットレンズは一般的にあまり評判が良くないらしいが、僕は結構これで満足できているのでこの辺もやはり使い方次第だと思う。

撮影の変遷

2022年は丸々1年夢中にシャッターを切り続けてようやっと自分の写真のスタイルが固まってきたという感じがする。この1年間で5つくらいの個人的撮影トレンドの変化を経て今に至るので紹介しておく。

1.身近な場所をお散歩スナップ期

まずは、身近な場所から撮影しようと思って家の近所を散歩して撮ったり、大学に通う道を撮ったりした。Zfcは見た目的に私服に馴染むので、ちょっとその辺まで散歩、くらいのときにも持ち歩きやすいのがやっぱり強いなと早くも感じたタイミング。

2.空を見上げてミニマルな写真期

お散歩スナップをしながら、街中の電信柱とか送電線にフォーカスした写真をとるのが好きになってくる。ここで撮影する瞬間に頭の中で撮りたい画をトリミングして、上手くズームでその通り切り撮る癖がついた。この癖が今後の撮影スタイルや今撮っている建築写真にだいぶ影響してくる。

3.街撮りから都市の撮影が楽しくなってきた期

お散歩撮りの距離がだんだんと伸びてきて、撮影のために出掛けようと思う機会が増えてくる。撮りながら、人が行き交う雰囲気、目を引く色の車や建物など、都市のごちゃごちゃした感じが好きになってきて、撮影のために渋谷や銀座をぶらぶらするみたいなことが楽しくなってくる。

4.都市のダイナミクスに注目期

大都市東京に注目した写真プロジェクト“DYNAMICS OF THE METROPOLIS -TOKYO-”の発表にも繋がる撮影トレンド。大都市東京の街のスナップショットを撮りためた。大都市ならではの人混み、タクシーの行き交う瞬間と歴史的建造物、高層ビル群の数々と大都市東京を感じられる作品群。

5.幾何学的な建築物のファサードに注目期

建築が昔からもともと好きでゼネコンに就職することもあって建築物の撮影を本格化。建築物に現れる幾何学的なファサードを切り抜いて記録している。似たように見えるビルでもよく見ると素材とか、構造の形とかが少しずつ違うので面白い。上手いことズームで寄ってトリミングするのがコツ。
プロジェクト「キカガクケンチク」を公開中。

以上1年間にしては、かなり色々なものを撮ったなという変遷の振り返りでした。

1年経って

Zfcを購入して1年が経ちましたが、結論Zfcはめちゃめちゃいいです。
APS-C機だけどゴリゴリの作品撮りできてるし、取り回ししやすいから持ち歩く機会も多くて撮影捗るし、と結局は使う人次第です。
そして何度も言うけど見た目が好きなので、モノとしての愛着が半端ない。
僕が撮った今までの写真はZfcじゃないと撮れない写真だったとも思います。

迷ってる方、Zfcいかがですか??

ゴトウ リョウスケ | GOTO Ryosuke
2000年、神奈川県生まれ。
大学在学中にフリーランスのフォトグラファーとして活動を始め、建築を中心に大都市を舞台にした写真を撮影。
2023年3月には、建築物の幾何学的な模様に注目した個展「#キカガクケンチク展」を吉祥寺で開催。
その他デザイナーやZINEクリエイターとしても活動中。
2023年4月〜大手ゼネコンに就職。
Instagram:https://www.instagram.com/ezlo_00

ここ最近のホテル巡り日記はこちら。

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