牛田智大さん どんどん進化(変化)
NHKで一昨年のショパンコンクールのドキュメンタリーが再放送されていました。リアルタイムでは観ていましたが、再度視聴。
5人の日本人ピアニストが取り上げられていましたが、その中に牛田智大さんも。
ファイナリストに選ばれるものと予想されていたのが、まさかの2次予選で終了。ご自身も審査員含め周囲の方々もその要因は分析されています。
改めてこの番組を観て、牛田さんは極めて繊細な方だと感じました。他の4人(反田さん、角野さん、小林さん、沢田さん)も、芸術家なので普通の人とは違いますし、コンクールという特殊な状況において非常に緊張感は高いのですが、どこか鷹揚さが感じられます。しかし、牛田さんは200%真摯。長い期間牛田さんを見守っていて、親戚のおばさん化している身としては、どこかいい加減なとこあったら・・・などと心配になりました。
当時、心配した人、非常に多かったと思います。
数日後、5chで何人かが牛田さんのことを心配していた中に、角野隼斗さんらしき方(「本物の角野です」と名乗られていましたが、真偽不明)が入って来られて、「牛田君は充分大人なので大丈夫だと思う」と発言されていましたっけ。
先日、ミューズ川崎でのリサイタルを聴きに行っていました。
プログラムは、
ベートーヴェンソナタ 31番 作品110
ベートーヴェンソナタ 熱情
ショパンスケルツォ 1番~4番
ベートーヴェン、まるで修行僧のような演奏でした。ちょっと驚きました。
姿勢がすごく前屈みで、非常に考え抜いて音を出しているような印象。
特に、ベートーヴェンの後期ソナタは解釈が難しそうですが、いろいろ試しているのだろうなと想像しました。
ショパンは伸び伸び。
特に3番はダイナミックで感動しました。
数ヶ月前に聴いたラフマニノフとも、弾き方が全く違う。
そして、TV番組での2年前のショパンコンクールの時とも全く違う。
進化(変化)は続いていますね。
牛田さんの演奏、何度も聴いてるなと昔のブログを探ってみました。
http://gelato.cocolog-nifty.com/happycareer/2016/02/post-1.html
(題名のお名前が間違っていました💦)
これ以外にも、もっと小さかった時にショパンのコンチェルトを弾いたのを生で聴いたことがありました。
子供の頃は、まだプレッシャーもなかったでしょうから、本当に楽しそうでした。
今は様々なプレッシャーと闘いながら、努力を続けていらっしゃることでしょう。
きっと、これからも、演奏会、作品ごとに、違う牛田さんを観られることと思います。期待して応援していきたいと思います。
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