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【ルフィの夢の果てとは】piece.07 〜ONE PIECEの世界に潜む根深い社会問題〜

当noteの考察内容は、コミックス派へのネタバレは含まれませんので、安心して下さい。
もしも、このnote内にネタバレがあるとすれば、それは私の考察が当たっていた時です。
その時は、ごめんなさい。


一見すると関係なく思えるこのタイトルも私が推察した"ルフィの夢の果て"とは深い繋がりを持っています。

まずは、ONE PIECEの世界に潜む社会問題を挙げていきます。


魚人差別

海底1万mにある魚人島の海上付近にあるシャボンディ諸島では、魚人を差別する考えが色濃く残っています。

同諸島の人身売買のオークションを行う会場に潜入していたタコの魚人「ハチ」がドジをして姿を見せてしまった時の周りの反応がこちらです。


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「こわいわ!!存在がこわい!!

魚人が先に何か悪さをしたわけでもないが、交流や対話をする前からただ「姿形だけ」を見て忌み嫌っているのです。

反対に魚人の中には差別をする人間を恨んでいる者がいます。人間のことを「下等種族」と呼ぶアーロンはその一人です。

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アーロン「魚の能力分てめェらより上等な存在なのよ...!!!」

魚人と人間の間の憎しみの連鎖は、今もなお残っているのです。


階級差別

ルフィの生まれた「東の海」にあるゴア王国では、酷い階級差別がありました。

国では壁に囲まれた綺麗な街で貴族が暮らし、壁の外には悪臭のするゴミ山があります。そこにも人は暮らしているのですが、ある日、最も尊いとされる世界貴族「天竜人」が視察に来るとの知らせを聞き、気に入られたい王族貴族は国の汚点を見せまいとゴミ山を人間ごと燃やし尽くすことに。

その時の貴族達の会話がこちらです。

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「ゴミ山の人達はどうして人間じゃないの?」

ゴミ山に住む人を人間とも思っていないようです。

ひどい階級差別ですね。


奴隷制度

天竜人は、奴隷を飼うのが趣味です。

シャボンディ諸島で初登場した時には、奴隷として飼っている人間に跨がり自分を運ばせていました。

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天竜人は、人身売買で奴隷を頻繁に買い漁っていて、奴隷にされた人は家畜以下の生活が待っているようです。

ちなみに、天竜人に逆らうと海軍最高戦力の「大将」がやってくるので誰も逆らえません。

また、魚人島では人間に恨みをもつ魚人が天竜人の真似事をして、捕まえた人間を奴隷にしていました。

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ここでも負の連鎖が起きています。


難病への偏見

ルフィの同世代の海賊「ロー」は、伝染することはないが人を死に追いやる病気「珀鉛病」にかかっていた過去があります。

恩人である「コラソン」がローの病気を治してもらうべく、各地の病院を回ったシーンがこちら。

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「うえ〜!!うつる!!どっか行けェ〜〜!!!」

伝染することはないのに珀鉛病にかかっているというだけで偏見を受けてしまいます。


悪政による"支配"

チョッパーが仲間になったドラム王国では「ワポル」による独裁政治が敷かれていました。

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ワポル「ドラマ王国憲法第一条『王様の思い通りにならん奴は死ね』!!」

これがドラム王国の全てだと言います。悪政極まりない憲法ではないでしょうか。

この国以外にもONE PIECEの世界では悪政による"支配"が蔓延っているようです。


最後に

私達の住む現実世界にも似たような社会問題はありますよね。

ONE PIECEではそのようなセンシティブな内容も上手く作品に溶け込ませていて、それらを敢えて描くことで何らかのメッセージを伝えようとしていると思うのです。

物語の最後に"ルフィの夢の果て"が叶うとするならば、今回挙げたONE PIECEの世界の社会問題が解決されると思っています。

"国境、人種、身分、姿形、言語"これら全てを越えられる究極の夢。それこそが私の考察する"ルフィの夢の果て"です。

ではまたpiece.08で。



【    索引 】

piece.01 〜ルフィの性格〜

piece.02 〜「世界を買う」が"夢の果て"ではない理由〜

piece.03 〜「世界の王になる」が"夢の果て"ではない理由〜 

piece.04 〜兄エースがルフィの夢の果てを見たかった本当の理由〜 

piece.05 〜「大宴会をする」が"夢の果て"ではない理由

piece.06 ロジャーが夢を語ったシーンに隠された重大な鍵〜 

・piece.07 〜ONE PIECEの世界に潜む根深い社会問題〜 ←今ココ

piece.08 〜ルフィが敵と戦ってきた動機は夢に繋がっている〜

final piece 〜"ルフィの夢の果て"は諸悪の根源を立ち切り、世界を救う〜

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