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【ルフィの夢の果てとは】piece.06 〜ロジャーが夢を語ったシーンに隠された重大な鍵〜

当noteの考察内容は、コミックス派へのネタバレは含まれませんので、安心して下さい。
もしも、このnote内にネタバレがあるとすれば、それは私の考察が当たっていた時です。
その時は、ごめんなさい。


ルフィは、海賊王ロジャーと同じ夢を持っていた可能性があります。

そのことを示唆したのが、ロジャーが船長を務める船に見習いとして乗っていた過去があるシャンクスが同船の元副船長レイリーに語ったシーンです。

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シャンクス「ロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ............!!」

シャンクスは、第一話で幼少期のルフィが暮らす「東の海」の村に停泊していたので、ガキ=ルフィで間違いはありません。

しかし、「船長の"あの夢"」ではなく"あの言葉"と言っているので、この時点ではまだフィルターがかかっており同じ夢を持っていたのかが明白ではありませんでした。


ところが、そのフィルターを取り払ってくれたシーンがのちに描かれました。ロジャーが海賊王になる前に、好敵手である白ひげとおでんに海賊王になった後にしたいことを語ったシーンです。


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このシーンは、ルフィがエースとサボに夢を語ったシーンと明らかに意図して重ねて描かれています。


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2つのシーンは、セリフ展開もほぼ同じである上に、
「右、白ひげとエースの額」
「左、おでんとサボの鼻」
それぞれの絆創膏が同じ位置に貼られているのです。この暗示からもシャンクスの言う"あの言葉"を二人が言ったシーンと捉えていいと思います。

したがって、


"ルフィの夢の果て"=ロジャーの夢の果て


であることが導き出されます。

しかしながら、これら2つのシーンで決定的に違うことが1つあり、それこそがルフィの夢が「世界を買う」「世界の王になる」「大宴会をする」ではないことを裏付ける最大の鍵となります。


それはルフィとロジャーの「立場の違い」です。


夢を語った時のルフィは「東の海」にある田舎村の山奥で暮らす少年です。

それに対してロジャーは夢を語った一年後に「偉大なる航路」を制覇して海賊王になっています。

夢を語ったのはその一年前ではありますが、その時すでに「伝説」と語り継がれるゴッドバレー事件を起こしてから12年が経っていて、のちに海賊王になる程の男ですからその12年の間にも他に類を見ない偉業を成したと想像できます。
つまり、現在の海に君臨する四皇達と同等かそれ以上の大海賊であり実力者であったと思います。

その男がこう言ったと想像してください...


ロジャー「俺は、世界の王になる」


どうでしょうか。普通に現実味のある言葉として捉えられませんか。

または、莫大な財宝と噂される「ひとつなぎの財宝(ワンピース)」を見つけたら、


ロジャー「俺は、世界を買う」


と言っても現実味を帯びた言葉に聞こえるのではないでしょうか。

にも関わらず、ロジャーのことを認めていてよく知る白ひげが大笑いしているのは不自然です。

それならば「大宴会をする」と言ったのかというとやはりそれもこのやり取りを不自然にします。何故なら白ひげは大笑いした後に、


白ひげ「ガキでもあるめェし!!」


と言っています。

ロジャーが「世界中の人と大宴会をする」と言ったとするなら、この白ひげの返しに違和感を覚えるのは私だけでしょうか。

「宴会」=「子供がすること」とは思えないからです。

以上のことから導き出される答えがロジャーの夢の果て="ルフィの夢の果て"は、海賊王になった男にしては、


"子供じみている"


ということです。

この答えによって私のnoteに挙げた3つの説以外にも現在私達の世間で噂されている"ルフィの夢の果て"の真実は、打ち消されるものが多く出てきてかなり絞られてくるのではないでしょうか。

それでは、またpiece.07で。


【    索引 】

piece.01 〜ルフィの性格〜

piece.02 〜「世界を買う」が"夢の果て"ではない理由〜

piece.03 〜「世界の王になる」が"夢の果て"ではない理由〜 

piece.04 〜兄エースがルフィの夢の果てを見たかった本当の理由〜 

piece.05 〜「大宴会をする」が"夢の果て"ではない理由

・piece.06 ロジャーが夢を語ったシーンに隠された重大な鍵〜 ←今ココ

piece.07 〜ONE PIECEの世界に潜む根深い社会問題〜

piece.08 〜ルフィが敵と戦ってきた動機は夢に繋がっている〜

final piece 〜"ルフィの夢の果て"は諸悪の根源を立ち切り、世界を救う〜

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