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【ルフィの夢の果てとは】piece.00〜プロローグ〜

当noteの考察内容は、コミックス派へのネタバレは含まれませんので、安心して下さい。
もしも、このnote内にネタバレがあるとすれば、それは私の考察が当たっていた時です。
その時は、ごめんなさい。


初めまして。海賊漫画「ONE PIECE」とその主人公「モンキー・D・ルフィ」を愛してやまないezkと申します。

ONE PIECEは、1997年から連載をスタートし、今や累計発行部数でギネスブックに載るほどの漫画であり、世界一の人気を誇る漫画です。

それほど読者を惹きつける魅力は何なのかというと、感情移入を誘う人間ドラマと、幾重にも張り巡らされた"伏線"にあるのではないでしょうか。

この記事を書いている時点で、コミックスは第97巻に到達しているのですが、第1巻に描かれた伏線でも未だ回収されていないものもあります。

代表的な伏線としては、

・ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の正体
・Dの一族、Dの意志とは
・空白の100年に起きた出来事
・古代兵器の正体

といったものが挙げられますが、数え上げればキリがありません。

そんな無数の伏線の中から、先日1000話を読んだ際に、ある一つの答えを電撃が走る様に閃いてしまいました。それがこの壮大な物語の結末の伏線であるこちら。

"ルフィの夢の果て"

もちろん私の気がついた"それ"が答えだと確定したわけではないのですが、連載当初から24年間「ONE PIECE」を人生のバイブルとして愛読し続けてきた経験から間違いないのではないかと思っています。

さらに、"ルフィの夢の果て"という最後の点が分かったことで、他の伏線とも点と点を線で繋ぐように見る見るうちに繋がっていった時、更なることに気がつきました。

この"ルフィの夢の果て"は、


物語の根幹となっている


という事に。

そこで伏線を考察するメディアを回ってみたのですが、私の説と同意見のものが見当たらなかったので、これなら自分も情報発信ができるのではないかと思い、今この「note」を書き綴っています。

ということで、まずは"ルフィの夢の果て"というキーワードが描かれたエピソードを紹介します。


最愛の兄「エース」の死に際の一言

"ルフィの夢の果て"の伏線は、兄エースが死に際に絞り出した言葉の中にあります。

作中2年前の「頂上戦争」と呼ばれる海賊艦隊vs海軍本部の大戦争の時のことです。

ルフィは、処刑される寸前の兄エースを決死の思いで処刑台から救い出しました。
しかし、二人で逃げる途中エースは弟ルフィの身代わりとなって、海軍最高戦力である大将「赤犬」に腹を貫く一撃をくらいその場に跪きます。

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赤犬の追撃は仲間が止めてくれましたが、エースは虫の息。
最後の力を振り絞って弟ルフィに言葉をかけます。


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エース「心残りは......一つある...お前の
     "夢の果て"を見れねェ事だ......」


そしてこの後、エースは息を引き取りました。

読んだことがある人には、忘れられないシーンではないでしょうか。死に際の「最後の言葉」は、あえて割愛させてください。(このnoteのどこかのボタンを押すと見れるかも)

話を本筋に戻しますね。

注目して頂きたいのが、エースが「夢の"果て"」と言ったところです。

ルフィの夢と言えば、ONE PIECEをそれほど読んだことのない人でも聞いたことがあると思うこの一言。

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そのはずが、エースが夢の"果て"と言ったことで、ONE PIECEファンの間では「?」がグルグル駆け回りました。

なぜなら、"果て"とは継続的につづく物事に対してその「終わり」という意味で使うからです。

「旅の果て」「海の果て」なんて言いますが、ルフィの夢にも"果て"があると示唆されたのです。

「考えすぎでは」と思うかもしれませんが、ONE PIECEでは、ワードの横に「・・・」が付いていたら必ず何か意味のある伏線となっています。

つまりその法則にのっとれば、ルフィは海賊王になった上で何か叶えたい事があるということなのです。

その"何か"を語ったとされるシーンが先ほどの頂上戦争後に描かれました。


幼少期のルフィが夢を語るシーン

以下の直前のシーンでは、ルフィの二人の兄エースとサボが夢を語りました。

そして、「今度は俺の番」とルフィ。

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ルフィ「おれはなァ!!!」

ルフィ「                             」
エース&サボ「!」

エース&サボ「は??」

ルフィが夢を叫んだであろう部分があえてカットしてあります。

今までの固定概念で考えれば「海賊王に、俺はなる!」が入りそうなものですが、"夢の果て"という言葉が出た後のこのエピソードであえてカットするということは、ここで叫んだ言葉が"夢の果て"だと考えて間違いないと思うのです。

重複しますが、このことからルフィは「海賊王になる」ことは目的であって、なった上で叶えたい夢があるという事が改めて分かるのです。

そして、この事実が明らかになったのを皮切りに、ネット上のファンの間では、それが何なのかを解き明かす考察合戦が始まりました。しかし、今もなおその意見はバラバラのままなのです。


現在考察されている「ルフィの夢の果て」

・世界を買う
・世界の王になる
・大宴会をする

複数の考察メディア(ブログ、YouTube)を回った結果、どうやら現在有力なのはこの3つのようです。

どこのメディアも切り口は違えどこの趣旨の事を述べています。

どれも興味深く、閲覧しているこちらを楽しませてくれるので探してみてください。

ただ、私はこれら全ての説は真実ではないと思っています。
正確には、結果としてなる(やる)かもしれないけれど、それ自体がルフィの夢ではないということです。

なぜなら「大宴会をする」以外は、"あること"が無視されており辻褄が合わないからです。


それは、"ルフィの性格"です。


これがルフィの夢の果てを解き明かす上で、必ず無視してはならない最重要事項です。

そのルフィの性格を考慮して、ルフィが言わないであろうものは全て省かれます。

ONE PIECEは、全キャラクターの内面の作り込みが綿密で一貫しているので、性格的に言わないことはどこまでいっても言わないはずなのです。

では、ルフィの性格とはどんなものなのでしょうか?

次の記事ではまずそれから考えていきますが、それ以降は以下の様な内容で展開していきます。


piece.01 〜ルフィの性格〜

piece.02 〜「世界を買う」がルフィの夢ではない理由〜

piece.03 〜「世界の王になる」がルフィの夢ではない理由〜

piece.04 〜兄エースがルフィの夢の果てを見たかった本当の理由〜

piece.05 〜「大宴会をする」がルフィの夢ではない理由〜

piece.06 〜ロジャーが夢を語ったシーンに隠された重大な鍵〜

piece.07 〜ONE PIECEの世界に潜む根深い社会問題〜

piece.08 〜ルフィが敵と戦ってきた動機は夢に繋がっている〜

final piece 〜"ルフィの夢の果て"は諸悪の根源を立ち切り、世界を救う〜


以上、「9記事=9piece」に分けて順序立てて説明していますので、できれば順番に読むことをオススメします。

全てが繋がって「One Piece」と成り、謎が解けた時に貴方の胸に「ストン」と落ちるように言葉を紡いでいきます。

結論は「final piece」に持ってくるので、焦ったく感じるかも知れませんが、先に結論を言ってしまうと多分多くの方がエースとサボのように「ポカン」となって、意味が良く分からないと思うので、まずはゆっくりと順番に全体を読みながら最果て(final piece)に辿り着いてください。

ただし、私に読む順番を"支配"する権限はありませんので、どこから読むのも結論から先に読むのも貴方の"自由"です。


最後に

「final piece」では私から"とある仕掛け"をご用意しています。

ONE PIECEが好きな人で"それ"を分かってくださる人に、このnoteが「人つなぎ」していくよう、願っています。

まずは何より楽しんでいただけるよう、そして「エモい」展開になるように頑張るので、最後までどうかお付き合いください。

それと先ほどのエースのシーンのようにエピソードを踏まえながら説明していきますが、全巻読み切っている人も中々いないと思うので、できる限り物語の前半の方の内容で分かるように書きますね。

では、またpiece.01でお会いしましょう。

『Copyright』
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人の褌で相撲を取る様な人には、ゴムゴムの銃ですよ。
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