チャーリーとチョコレート工場
サブカルウェイウェイにも大人気、ティム・バートン監督の映画作品。
ティム・バートンといえばディズニーのナイトメアってイメージで、むしろそれ以外のことをほとんど知らなかった私だが、友人に勧められてこの作品を見て、エンドロールに至るまですっかり彼の監督作品だということを忘れていました。
見ている最中に、ディズニーっぽい!と何度口にしたことか…。苦笑い。
10年前というと、13歳なのでその頃に見ていてもおかしくないはずなんだけど、我が地元には映画館はひとつしかなくてしかも放映は世間から一ヶ月も二ヶ月も遅れてたし名探偵コナン以外のものをそこで見た記憶はない。ので、見てなくても仕方ないですね。
内容は皮肉たっぷりのファンタジー。
ドリームドリームしすぎていなくて大人も笑えて楽しめる。
色合いも鮮やかだけど痛々しくないぎりぎりのところを突いてる。
大人になっても楽しいファンタジーとは、常にどこかにコミカルさを兼ね備えているものだなと思わされた。
ただの正義のヒーローや少女趣味や色彩暴力とかじゃやっぱり飽きちゃう。
さわりだけ内容を説明すると、世界中のチョコレートに当たりの金紙が5枚だけ入っていて、主人公のチャーリーと他4人の捻くれ者がひきあてる。5人はチョコレート工場に招待されるが…?といった具合だ。
そんな運良くチケットをゲットできるか、という突っ込みってこういう作品にはつきものだし、お話だから、という回答もまあ自然だけど、別に主人公がチケットをゲットしたわけではなくてチケットをゲットした人が主人公として描かれていると考えると快適になります。どうぞよしなに。
面白いのは、主人公のチャーリー以外は最初から工場長のウィリーウォンカなんかつまらない人間だと思っていること。だから何?というその態度。そこにプレミアがついていたから食らいついてきただけで、中身なんかどうでもいい。しかし、その皮相さを指摘し馬鹿にできる人間がどれだけいるだろうか。4人は非常に分かりやすく倒錯して当てはめられたけれど、実際にそんな人間のどれだけ多いことか。
そして工場から出るときに、子供たちに成長は見られないが一緒に見学した大人には少なからず反省のようなものが伺える。大人は見本にならなくちゃいけないものだものなあ。子供はいいなあ〜戻りたいな〜なんて羨んでいる場合ではないですね。
個人的にはバイオレット役のアナソフィアが可愛いなーというのと、ウィリーウォンカの実家にいくまでがジャックと豆の木みたいで面白かったなーというかんじです。
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