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「パイナップル」の産地について

美味しく育つ条件等についても解説いたします



〈目次〉
1.日本一のパイナップルの産地は?
2.美味しいパイナップルが育つ条件は?
 条件①高い気温が望ましい
 条件②水はけと弱酸性の土壌
 条件③強い日差し
3.沖縄県のパイナップルの特長
4.フィリピン産のパイナップルの特長
5.まとめ


1.日本一のパイナップルの産地は?

日本でパイナップルが最も生産されている県をご存じですか?

パイナップルは南国を連想させる果物なので、想像がつくと思います。答えはダントツで沖縄県です。沖縄県以外では鹿児島県でも栽培されています。

パイナップルは鉢でも栽培できます。
そのため沖縄県と鹿児島県以外の地域でも家庭菜園や観賞用として育ててますが、生産量はわずかです。

なお、世界でパイナップル生産量が多い国は、コーヒーでも有名なコスタリカが1位です。続いて2位にインドネシア3位にフィリピンとなり、上位の国は、暖かい地域ばかりです。

日本は55位前後です。パイナップルの生産国としては世界的にはメジャーではありません。


2.美味しいパイナップルが育つ条件は?
パイナップルが美味しく育つ条件は、気候と土壌が美味しさのカギを握っています。

日本の産地が沖縄県と鹿児島県のみに限られる理由も、パイナップルは暖かい気候に適した果物だからです。

条件①高い気温が望ましい
パイナップルの耐寒性は5度です。
日本全国で最低気温が5度を下回らない都道府県は沖縄県と鹿児島県のみです。

沖縄県の年間最低気温は14度程なので、万が一のことが起きない限りは気候の気温の条件は満たしています。
沖縄県の年平均気温についても、23.9度と、他都道府県と比較しても温暖なため、美味しいパイナップルを生産できるといえます。

条件②水はけと弱酸性の土壌
パイナップルは水はけの良い土を好み、弱酸性の土で育つ性質があります。アルカリ性の土で育てると、微量要素欠乏症上により枯れてしまいます。

条件③強い日差し
糖度の高いパイナップルは、強い日差しも重要です。最高気温でいうと、沖縄より本州のほうが暑くなる場合もありますが、沖縄の日差しの強さは比べものにはなりません。


3.沖縄県のパイナップルの特長
沖縄県の土壌は酸性の赤土で、とても水はけのよい土地です。30度から35度の高い夏の時期が、糖度の高い美味しいパイナップルを育ててくれます。

ただ、沖縄県のパイナップルが一般的なスーパーに並ぶことは少ないです。

また、輸入パイナップルが398円だとしたら国産のパイナップルは798円と、約2倍近くも価格が高くなります。

価格が高いですが、沖縄県は美味しいパイナップルの栽培にとても適しています。

特徴として、独特な甘みとたっぷりの果汁を含んでいます。
輸入パイナップルより刺激が少なく、濃厚な美味しさを味わえます。

沖縄県産のパイナップル①


沖縄県産のパイナップル②


4.フィリピン産のパイナップルの特長
世界のパイナップル生産ランキングでは、フィリピンは3位ですが、日本に輸入されているパイナップルの99%はフィリピン産です。

その理由は、輸送コストが大きな要因となっています。フィリピンは東京から3,113kmの場所ですが、コスタリカは東京から13,231kmも離れています。

パイナップルは劣化が早く、しかも追熟しない果物です。輸送にかかる時間を差し引いて出荷されるので、畑での熟成度合はせいぜい10~20%です。

日本産とフィリピン産を食べ比べるとフィリピン産は甘みが少ないと感じるのには、畑での熟成度合いに違いがあります。


5.まとめ
日本産の沖縄県のパイナップルは畑での熟成度がとても高いです。そのため、甘みたっぷりの美味しさを味わえます。


沖縄県産パイナップルがもっと手に入りやすくなるとよいですね。


参照元: 「産地プライム」Webサイト

以上

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