解説/ 台風とは?
台風は主に夏から秋にかけて発生し、日本列島に
上陸してきます。
今回は、台風とは何か、台風の発生の仕方、台風の構造、そしてハリケーンとの違い等について解説いたします。
〈目次〉
1.台風とは?
2.台風の多い時期
3.台風の発生の仕方
4.台風の構造・台風の渦の向き
5.台風の目とは
6. 台風とハリケーンの違いとは
1.台風とは?
台風とは、北太平洋南西域の熱帯の海上で発達した熱帯低気圧のうち、さらに発達して最大風速(10分間平均)が17m/s(メートル毎秒)(34ノット)以上となったものを指しています。
台風は熱帯の湿った空気を多く含んだ積乱雲が集まってできているため、台風が接近すると、台風周辺を取り巻いている積乱雲によって大雨が起こり、土砂災害や洪水、浸水などの被害を受けやすくなります。
2.台風の多い時期
台風の発生数は7~10月にかけて増加します。
特に夏は、太平洋高気圧が強まり日本を南から覆うことから、台風は太平洋高気圧の北の縁に沿って日本列島に近づいてきます。
そのため、7~10月の時期には、台風対策をしっかりと行う必要があります。
また、春や秋の台風は赤道に近い南の方で発生し、東風に乗ってフィリピンやベトナム、中国南部の方へ進むため、日本に上陸することは少ないです。
3.台風の発生の仕方
台風の元になる熱帯低気圧は、熱帯地域の海上で発生します。
熱帯の海上に空気の渦ができ、渦の中心に向かって、たくさんの水蒸気を含んだ空気が流れ込むことで、上昇気流が生まれます。
そして、上昇気流によって雲が作られ、積乱雲に発達します。
この雲ができる過程で、水蒸気は水粒へと変化し、非常に多くの熱(エネルギー)を放出します。
すると、この熱が周りの空気を温め、上昇気流がさらに強っていきます。
これが繰り返されることで小さな渦から大きな渦に発達し、熱帯低気圧となり、さらに発達することで台風になります。
4.台風の構造・台風の渦の向き
台風は巨大な空気の渦巻きであり、発達すると高さは約15キロメートルとなります。
台風の下層部では、左回りに台風の中心に向かって空気が吹き込みながら上昇し、台風の上層部では右回りに空気が発散されます。
5.台風の目とは
台風の中心には目のように開いた穴の部分があり、台風の目と呼んでいます。
台風の中では強い風が中心部に向かって左回りに吹き込んでおり、台風の中心では空気がとても速く回転しています。
この空気の回転で外に遠心力が強く働き、中心に向かって風が吹き込めなくなる部分(台風の目)が生まれるのです。
台風の目では雨や風が弱まります。ただし、台風の目のそばでは強い雨風が吹き荒れていますので
注意が必要です。
6.台風とハリケーンの違いとは
台風はもともと熱帯低気圧であり、その熱帯低気圧は様々な場所で発生します。
台風は東経180度より西の北西太平洋および南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が17m/s秒以上になったものです。
一方、ハリケーンは、北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および西経180度より東の北東太平洋にある熱帯低気圧で、最大風速が約33m/s以上になったものです。
このように台風とハリケーンは、発生する場所と最大風速に違いがあります。
参照元: 「A good thing, Start here」Webサイト
以上
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