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18歳息子が1600万円借金の覚悟~その時母はどうする

18歳の息子は6月で高校を卒業する
去年まで特に将来のことも考えずに勉強もせずにきた

小学校の時の塾の宿題をやらずに
一枚一枚くしゃくしゃに丸めてベッドの下に捨てていた
中学の時は放課後に補習に行くはずが友達と遊んでいた
何人もの先生から授業中におしゃべりが過ぎると注意された
その度にわざわざ注意書き付きの葉書一枚が郵便で届いた
何度も何度も成績表にFがついていた
その度に怒り飛ばしていた私(失笑)

塾の先生のひとことが心に残る
「彼は彼の幸せを見つけますよ」
その当時の私は意味がよくわからなかった
自分が短大卒だからか息子には大学を出てほしいと願っていた
大学を出れば選択肢が増えて幸せになれると思っていた
願いも虚しく本人は大学に全く興味がなかった

そんな息子に数年前から少しづつ変化が見られた

コロナでロックダウン中に突然
「カイロプラクターになりたい」発言
ビックリしたけど夢を持ち始めたことを喜んだ
その夢を友人にI Ching(易経)でみてもらった
息子は山、しかも二つの山
ひとつでもなかなか動かない山が二つ(笑)
納得してしまった
「でも動く時は意を決して動く」

カイロプラクターになるのはすぐに諦めた
4年制大学プラスカイロの学校で時間がかかること
そして息子は血や解剖が苦手(失笑)
その後は夢の話も出なかった
でも成績が上がりはじめた

ここ数年の私の正直な気持ちは
大学は行かなくてもいいと思っている
医者になるならともかく大学に行かなくても学ぼうと思えば学べるし
今行かなくても後でも行ける

彼にもっといろんな世界を見てほしいと願う
いろんな国を旅したり
いろんな人に出会い
自分の持っている価値観や住んでる世界とは
全く違う世界があるのを知った上で
どの世界で何をして生きていきたいのかを自分で決めてほしい

しかしまたまた願いも虚しく
今年に入り大学に行きたいという息子
昔と真逆じゃんね(失笑)

勉強をしてこなかったのに有難いことに大学三校に合格した
どの大学を選ぶのか
人生初の大きな大きな決断

先月三校の見学に行った
University of Riverside(UCR)に惚れる
見学から帰ってきた時の興奮に満ち溢れた顔が忘れられない

水を差すようだったが4年分の費用を計算させた
合計1600万年也
なーーーーーーーーーーーーーーーーーい
そんなお金ございません
奨学金もないし全部実費だよね
1年間は学資保険でカバーできても残りの3年はどうする?
学生ローンだよね
本人名義でね

それか2年間コミュニティカレッジに行った後に大学に編入する選択もできる
その選択だと学費が半分以下になる

即決できない息子
それから1週間ほど考えていた
考えすぎて夜が寝れずによく昼寝をしていた(笑)

「コミュニティカレッジに行くよ」
残念そうに言った
UCRに見学に行った後の顔と違う
伝わってくる波動も全く違う
理由を聞いたら
「安いから」

やっぱり5月1日のデッドラインまで
時間があるからもう少し考えると言った

私も悩んだ
親としてどうしてあげるのがいいのか
私に何ができるのか
「Follow your heart」
そう言って見守った

息子の父親と電話で話した
彼は編入を押していた
理由はもちろんお金
彼の友達の子供のほとんどが編入して大学に行っているし
借金や苦労はさせたくない
彼の話を聞いていてふと何かが違うと感じた

彼が私に聞いた
「俺と同じ考えだよね?」

「違う」
思わず言葉が出た
彼の言うことはよーーーーくわかる
私もそう思っていたから

でも違う
これは息子の人生
私たちやほかの誰のでもない
息子が決めることを応援したい

借金したから苦労するって誰が決めたのか
みんなが選んでいる安くて無難な道が息子にとっていい道なのか
今行きたいと思ってる大学をお金がないからと諦めて
心躍らない学校に行くことが幸せなのか

魂が喜ぶ道を歩むことが幸せにつながり
喜びの波動がさらなる喜びを引き寄せる

チャレンジは魂の成長のためにある
今までチャレンジを避けてきて全く動かなかった
「二つの山」の息子が動くのは今ではないのか
山をも動かす力を持つ息子だと母は信じる


ギリギリまで考えて考えて息子が決めた
「UCRに行く!」

嬉しくて思わず笑顔になった
「ママはお金は出してあげられないけど、それ以外はサポートするからね」
ホッと安心したのか息子も笑顔に
笑顔がかわいい〜
いい顔してる

用があって家を出た
車を運転していたら涙が込み上げてきた
息子の成長を喜んで自然にあふれ出る涙

強くなったなぁ

昔は「ママ〜、ママ〜」とビービー泣いていたのに
今は母ちゃんのほうがよく泣く

ふと昔の自分を思い出す
親の反対を押し切っていろんなことをやってきた
アメリカに来たのもそのひとつ

今はどうだろう?
失敗が怖いから新しいことにチャレンジすることから逃げている
安全な道ばかり選んできている

息子の1600万の借金の覚悟は
そんな私への息子からの喝だね
母ちゃんも息子と共に夢を叶えるためにチャレンジしていこう
怖がっている場合じゃない
母ちゃんやるからね!


私の夢は「100歳までYogaを世界中に広める」

Yogaが私を救い導いてくれた
そんなYogaを広めることで
Yogaへの恩返し

息子の決断をこうして心から祝うことができたのも
Yogaのおかげ

Yogaに感謝

そして

息子よありがとう




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