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#ウンベルトエーコ
ファシズムの夏:その4 フォトエッセイ 「ニュルンベルク裁判所」
ウンベルト・エーコ『永遠のファシズム』(和田忠彦訳 岩波現代文庫)は、戦争犯罪をめぐる考察のなかでニュルンベルク裁判についても言及している。
勝者が勝者の論理によって敗者を裁くという点について、「厳密な適法性もしくは国際的慣例の範囲からみて、あれは越権行為だった」としながらも、エーコは「ニュルンベルクでの議論は一点の落ち度もない。忍耐の限度を超えた振る舞いに対しては、法律を含め、規則を変える勇気