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家族にマネジメントを持ち込んだらどうなる?
最初に断っておきます。私は離婚を一度経験しその後再婚はしていません。
「あ、私たち夫婦は離婚するなぁ」と感じ始めた頃、頭に浮かんだ言葉が「ファミリーマネジメント」という言葉でした。
説得力に欠けるかもしれませんが、もしよろしければお読みください。
ではここから本文です。
15年くらい前でしょうか?
”ファミリーマネジメント”という言葉をググってみたのですが、候補に挙がった言葉はなかったと記憶しています。
昨日改めて”ファミリーマネジメント”という言葉を検索してみたのですが、なんと候補が上がってきました。
いや?でもよく見ると”ファミリービジネスマネジメント”とかいって私が想定している内容とは違うようです。どうもビジネス関連の言葉みたいで。
私が期待していた”ファミリーマネジメント”という言葉の内容は、家族を一つのチーム、グループとして、そのメンバーがどのように立ち振る舞うべきか?というものです。
マネジメントと言えば、企業だったり、あるいはスポーツのチームだったりを対象として語られることがほとんどでしょう。
書籍もいっくらでもあります。
しかし、”家族”をチームやグループとして想定したマネジメント理論はないのかもしれません。
仕事におけるマネジメントには色々な分野、手法があって、
リーダーシップ
課題分析
意思決定
コーチング
SWOT分析
ポジティブシンキング
記憶にある限りこれくらい浮かんでくるのですが、まだまだいくらでもあります。
しかし、これだけ優れた理論や、研究された手法があってなぜにすべて仕事中心なのか?と私は疑問を持つわけです。
家族はどこへ行く?
取り合えず、家族ってお父さんとお母さんが結婚して、子どもができて、家族として大した取り決めもせず社会という海に出航して、「私たち家族はどんな船で、どんな航路を通って、どこへ行こうか?」などと考えることなく、ただただ忙しく、あるいは時間を持て余してメンバーがばらばらの方向を向いて生活していることが多いと思います。
でも、少なくとも多くの人が家族の一員として生活する期間は長く、その家族にも、企業や組織のように理念や目標があってもいいのではと思います。
せめて子どもが小中学生くらいまでは。
そしてその理念や目標の実現のためにマネジメントスキルを活用するなんておもしろいと思うのですが。
「仕事で忙しいんだから家帰ってまでそんなことやってる時間ないよ!」
という声が聞こえてきそうですが、それも当然でしょう。
ただ、どんな組織でも、それがたとえ家族でも理念や目標がないとうまくいかないような気がするんです。
理念なんていいうと堅苦しいですが、たとえ小さくても、何かひと家族の目標があってもいいのではないでしょうか?
例えば、
・挨拶を必ずすることで礼儀正しく気持ちの良い家族でいよう!
とか
・トイレのお掃除は担当制にして、いつも清潔なトイレを気持ちよく!
とか
・光熱費の無駄をできるだけしないような生活をしよう!
とかとか。
ただ漫然と生活しているより、たった一つ、小さくてもいいから家族全体の目標があると、ちょっと家族の在り方も変わってくるような気がします。
家族会議と目標設定(堅苦しいなw)
そして、目標を立てるにあたっては当然目標設定の家族会議を開きます。
あんまり堅苦しく、真面目過ぎず楽しむくらいで。
、そう楽しむのが大事。遊びやゲームと思って。
目標が決まったら、役割分担など細かい点を少し詰めて、スタートの期日を決め、家族全員が目標に向けていざスタート。
振り返りの場を設けることも必ず決めておきます。
振り返りの場では、たとえば1か月やってみてどうだったか、それぞれ感想や修正点や改善点など、フリーに発言してもらいます。
そして、その振り返りをもとに、次の1か月間は今のままで行くか、それとも出された意見をもとに、修正を加えて行くかを決めて、さぁまたスタートです。
家族会議の時のリーダー、そして次の1か月のチェックをする人は最初はお母さん、だったり、お父さんだったりでいいかもしれませんが、小学生高学年くらいになれば、子どもでも担えるようになると思います。
(とりあえず、親子で済んでいる家族を想定して書いていますが、様々な事情で父母と子、という家族ではないこともあり得るでしょう。たとえ血縁がなくとも同じようにチームと考えていいと思います。)
しかし、家族の目標より、そして家族会議以前に、私が一番大事だと思うのは、人としての”礼節”だと思います。間違いなく。
家族って、夫婦でも親子でもそうですが、家庭から一歩外に出ると、学校や仕事の場で決して言わないような、ひどい言葉で傷つけあったり、無礼なものの言い方で相手を不愉快な思いにさせることってとても多いのではないでしょうか?
朝起きて「おはよう!」と声をかけても「あー、うん」なんて返事しか返ってこなかったり、
お父さんが小さな子にしょっちゅう「おめぇ、そんなとこでなにぐずぐずしてんだよ!バカヤロー!!」とののしるように叱ったり。
はたまた妻が夫に「あなたが食器を洗い方は本当に下手、汚れがこびりついているのに気が付かないの?まったくもう!!」とかとか。
(これ、私実際に言われました。)
家族間であれ、礼節の重要性を確認し合う事は家族会議の開始以前にまず必要な事だと思います。
結婚していようとも、血がつながっていようとも、それよりなにより一人の人間として尊重されるべきであることがまず最優先です。
しかし、人間はなぜか家族に対してそれを忘れてしまうことが多々あるようで。
もちろん、家族で常に敬語を使うべきとか、挨拶の際、深々と頭を下げなさい、などというつもりはありません。フレンドリーでいい。
ただ、フレンドリーであってもちゃんと挨拶をしたり、はたまた叱るにしても、口喧嘩をするにしてもそのものの良い方に配慮するとか、相手の努力の成果が完璧ではないにしてもけちょんけちょんにけなすことはしないとか.....
これって、仕事のマネジメント、いやマネジメント以前にマナーとして常識です。(もちろんビジネスの場でマナーのない人もいますが)
いずれにしてもビジネスの場では基本となるマナーが家庭には欠如している。家族だから何言っても許されるなんてないはずです。
マネジメントを学ぶのは働きだしてからでは遅い
よく、仕事におけるマネジメントで人材育成とかって取り上げられるのですが、それって社会人になってそういう体制を持った企業に入ってからのことであって、それでは遅すぎると思うんです。
マネジメントなんて言葉を使わなくたって、子どもの頃から家族での話し合いという場を通して子どもは子どもなりに学んで行くでしょうし、親も親で色んな発見をしていくと思うんです。
人材育成って、結婚した時点で夫婦相互でも必要ですし、子どもが生まれたらなおさら人材育成の考え方は必要となってきます。
(早い子は、部活などでキャプテンや部長をやって身に着けていってしまうのですが。)
しかし、私たちは結婚する前、あるいは子どもを育てる前にそんな事を知らずに行きりなぶっつけ本番に臨みます。
大学でマネジメントや人材育成、心理学や児童心理学を学んだという方もいらっしゃるかもしれませんが、そうして学んだことを家族に当てはめるかどうかは疑問ですし。
はたまた、仕事先の研修などで、マネジメントをばっちり叩き込まれた人がそれを家族に応用してみようと考えることもほぼないのでは?
世の中皮肉なもので、仕事では必ずや会議の時間を割いているはずなのに、家族そろっての話し合いなんてほとんど聞いたことがありません。
ところで恋愛結婚は理想なんだろうか?
恋愛結婚が一般的な現在、礼節をわきまえた家族を築けるかどうか?はほとんど賭けのようなものです。
相手がどのような家庭を築こうとしてるかは二の次ですから。結婚して成り行き任せで、物事はどんどん進んでいくという。
もしかしたら、お見合い結婚や、結婚が明白な目的となっているマッチングパーティーで出会った人と家庭を築く方がいいのかもしれません。
こういう方たちの方が家庭に対するビジョンも明確のような気がします。
そういえば、何のテーマだったか忘れてしまいましたが、私がかつて受けたマネジメントの研修で講師の方が研修の最後にこう言いました。
「大事なのは人への愛情です。そして今日の研修のお話は家族や恋人にも通用する話です。」と。
参考までに、次のnoteも今回のものにちょっと関連するので貼り付けておきます。
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